私たちがスイスに留学していた時、色んな国の友人と、
どのぐらい多くの言語を話せるか、という話になったことがありました。
そのときね、スラヴ系の人達はズルいなーと思ったんですよ。
我々日本人はせいぜい中国の子と漢字で簡単な筆談をしたり、
韓国人の子と発音似てるね、と言い合ったりするくらいでした。
フランス、イタリア、スペイン、ルーマニア、あたりの
ラテン系の人達もお互いの言語がナンチャッテで理解出来るけど、
せいぜい5〜6カ国分ですよね。
ところがスラヴ系の人達は。
一度セルビア人の子に聞いたことがあります。
あなた何カ国語話せるの?って。
そしたら
「セルビア、ロシア、ブルガリア、スロベニア、
マケドニア、チェコ、スロバキア、クロアチア、
ポーランド、モンテネグロ・・・
えーっと、数えきれなくなっちゃった」
・・・一体何のイヤミだ・・・と問い質したくなる答えが
返ってきたんですよね。
昔ユーゴスラビアという国がありましたよね。
南スラブ民族の国、という意味の国家名ですから
もちろんみんなスラヴ民族なんですが、
アレが分裂して沢山の民族ごとの国に分かれたじゃないですか。
と同時にそれぞれの言語も独立したんです。
ところがそれらが、私たちアジア人からしたら
間違い探しか?!程度にしか違いが無いんですよ。
一例をご紹介。。
ナズドロヴィエ(ロシア語で乾杯)
ナズドラヴィエ(ブルガリア語の乾杯)
ね?
だからお互いの言語を話したり理解したりは、
我々日本人よりも数倍楽なハズなんです。
なのに独立した言語だ、という事で、
数としては数えられるものですから、
冒頭の「何カ国語が話せるか」問題の時、
断然有利(?)なんですよね。
ズッルイな〜…。。
そんなわけで、ズルい(失敬!)スラヴ民族の一つ、
チェコ出身のドヴォルザークの代表作、
スラヴ舞曲第7番、コロ(クロアチア舞曲)です。
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