

この方、BGMの生みの親、なんだそうです。
音楽って基本的に人に聴いていただいて
ナンボのものですよね。
ところがサティは、家具のように、
そこにあっても日常生活を妨げない音楽を目指して
「家具の音楽」なんてものを書いちゃったりしたんです。
この「家具の音楽」という曲は、ギャラリーコンサートで
実験的に演奏したんですが、コンサートのプログラムに
「休憩時に演奏される音楽を、どうぞまじめに
聴いてくれませんように……くれぐれも!」
といった内容の注意書きが添えてありました。
もっとも、いざ休憩になって、
劇場の様々な場所にスタンバった奏者が演奏を始めると、
サティが
「おしゃべりを続けて!」
とわざわざ呼びかけたものの、
お客様はかえって興味深く静かに聴き入ってしまい、
サティが狙った「意識的に聴かれない音楽」としては
残念ながら失敗に終わってしまいました。
(あたりまえなんじゃ・・・)
が、この思想が後にバックグラウンドミュージック(BGM)
を生むことになったと言われているのだとか。
そういう変なことを発想するからでしょうか。
サティは「音楽界の異端児」とか「音楽界の変わり者」とか
称されていたそうです。
うん、なんか分かる気がする。笑
さて、本日の「風変わりな美女」は、全っ然BGMチックではなく、
むしろ酒場の盛り上がった雰囲気を描写したかのような、
聴いていてついノリノリになってしまう
楽しく賑やかしい曲となっております。
ちなみに動画の背景を私たちの、
この曲に対するイメージ、で作ったところ、
こんなになっちゃいました。笑
こんな音楽がかかってそうな酒場で、BGMについて考える、
というサティのひねくれた思考を想像しながら、
「風変わりな美女」より第1曲『大リトルネルロ』、
お聴きくださいませ♪
フランス人っぽい(?)このひねくれ具合、好きだなぁ・・・

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