2020年05月10日

説明不要の美

ホフマンの舟歌【YouTube 100本ノックNo.57


ホフマンの舟歌 サムネイル写真100-57.png


本日はオッフェンバックのオペラ「ホフマン物語」から

ホフマンの舟歌】です。


スイス留学中、上演の1時間半前から行列に並んで、

売り出される学生券を買うと、映画値段でオペラが観られるため、

ワタクシ、オペラを見まくっておりました。

恋するオペラ、というブログタイトルの所以でございます。


その観たオペラコレクション(?)の中に『ホフマン物語』もありました。

以前【パロディのパロディはみなパロディ】でご紹介しました、

「天国と地獄」のドタバタコメディ・オペレッタで有名な

ジャック・オッフェンバックの遺作になったオペラです。


このオペラ『ホフマン物語』の第3幕で歌われるのが

こちらの【ホフマンの舟歌】で、

主人公ホフマンの恋人であるヴェネチアの遊女ジュリエッタと、

詩のミューズであるニクラウスが歌います。


ジュリエッタはソプラノの女性、ニクラウスはいわゆるズボン役、の

メゾソプラノの女性が歌うんですね。

女性二重唱だと、ちょっと宝塚っぽい雰囲気になります。

私が観たときニクラウスがグレーのパンツとベレー帽をかぶっていた、

というのを覚えております(ジュリエッタの衣装の記憶は無い。笑)


このホフマン物語。

実のところ、あらすじを読んでも、解説を読んでも、実際観ても、

主人公ホフマンの恋が上手くいかなかったこと、と、

音楽がえも言えぬ美しさであること、以外、

話がよく分かりません。笑

原作はE.T.A.ホフマンの小説から3つの物語を使って脚色した、

ということになっているのですが。


このE.T.A.ホフマンという方、よく曲目解説でも登場するのですが

残念ながら日本ではあまり知られていませんよね。

私は1冊たりともも本を読んだことがありません(堂々!)

この、オペラ『ホフマン物語』の、話よく分からないよ・・・、

という状況からしても、有名にならなかったのもさもありなん・・・


な〜んて思ったら、海外の作家たちに

多大な影響を及ぼしたことで知られているようなんですよ。


E.T.A.ホフマンの影響を受けたと言われる作家たちを列挙すると、


バルザック、ユーゴー、ジョルジュ・サンド、デュマ、

ボードレール、モーパッサン、スコット、プーシキン、

ドストエフスキー、エドガー・アラン・ポー・・・・


知ってる知ってる、全部知ってる人だよ。

全員少なくとも1冊は本読んでるよ、という方々ばっかり。


またE.T.A.ホフマンが原作のバレエはオペラ作品も


くるみ割り人形、コッペリア、

ニュルンベルクのマイスタージンガー、タンホイザー・・・


これまた有名なのばっかりなんですよね。

不思議だ・・・


というわけでワタクシタチは、解説の必要な文学じゃなく、

問答無用で美しい音楽に共感することに致します。


ホフマンの舟歌、です。

動画はこちら▶▶▶




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posted by Duo A&K at 19:00| Comment(2) | Youtube100本ノック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする