本日は【夕焼け小焼け】のジャズアレンジバージョンです。
最近どこかの居酒屋さんで、
閉店時間になったから、
と帰宅を促しても一向に帰る気配の無いお客様に
閉口したお店側が店内に蛍の光をかけたところ、
お客様が黙ってさっさと帰り支度を始めた、
という話をネットニュースで見ました。
なんか、すごい、どっちの(お店側もお客さん側も)
気持ちも分かる(笑)
と笑いつつ、改めて音楽の効果って結構すごいんだな、
と実感しました。
音楽への条件反射って、確かにありますね。
件の蛍の光も、確かに閉店間際のお店でかかり始めると
なんとなくそわそわして焦りますし。
その昔、私の通っていた小学校では、
お昼休みから午後の授業前の掃除の時間にかけて、
いつもクラシック音楽が流れていました。
ちょうど給食の時間には、いつも、オペラ「リゴレット」の
女心の歌がかかっていたので、今でもこの曲を聴くと
お腹がすいちゃうんですよね。
子供への刷り込みって怖い。笑
そして下校の時もやはり帰りの音楽がクラシックでした。
私が小学校低学年だったは、シューマンの「トロイメライ」だったのですが、
下校時の放送で上級生のお姉さんが
「児童の皆さん、下校の時刻になりました〜うんちゃらかんちゃら〜
『トロイメライ』の音楽が鳴り終わるまでに帰りましょう」
とアナウンスをしていたんですよね。
うちの小学校は学区が広くて、我が家はその外れにあったため、
大変に遠く、2km近く離れていました。
子供の足だと30〜40分、遊びながら帰ると1時間はゆうにかかるんですね。
純真な小学1年生だったワタクシ。
「『トロイメライ』の音楽が鳴り終わるまでに帰りましょう」
=学校から出ていきなさいよ、
という意味だなんて全然分かっていませんでしたし、
『トロイメライ』の演奏時間だって当然知りません。
そんなわけでワタクシ、『トロイメライ』の曲が
かかっている間に家に帰りつかなければならないのだ、
と信じてしまったんですよね。
もしトロイメライ中に家まで辿り着けなかったら、
きっと翌日先生に怒られるに違いない、とおびえ、
血相を変えて飛んで帰っていたことがありました。
そんなわけ、絶対ないじゃん!
と気づいた頃には残念ながら(?)下校の音楽が
サンサーンスの白鳥に変わってしまったのを
非常に良く覚えております。
さて本日は、全国各地の自治体で「夕方の帰りの音楽」として
親しまれている「夕焼け小焼け」をお聴き頂きます。
みんな夕焼け小焼け中に帰っちゃわないで、
最後まで聴いて下さいね(笑)