上流社会のカンカン〜風変わりな美女
【Youtube 100本ノックNo.67】
エリック・サティ作曲の「風変わりな美女」
先日、『ひねくれたBGM』で
勝手に我々がテーマソングと思っている、と
第1曲目をご紹介しました4曲組の連弾曲集です。
ちなみにこの【風変わりな美女】というタイトルは、
1915年に出会って以来親しい親交があり、
サティのスポークスマンも務めていた、
ジャン・コクトーの命名なのだそう。
ということは当然ながら、そして残念なことに(笑)
風変わりな美女、というのが我々の事ではなくてですね。
ちゃんと実在の人がいるのです。
この風変わりな美女は、
当時ステージ上でCaryathis(カリアティス)
という名前で、アヴァンギャルド(前衛)の
ダンサー兼振付師として活躍していた、
Élisabeth (Élise) Toulemont
(エリザベス・トゥールモン??
で読み方良いのかな・・・?)
の依頼で作曲されました。
つまり、風変わりな美女とは、この
トゥールモンさんのことだったんですね。
・・・ってそこまでは分かったんですが、
残念ながらこの風変わりな美女曲集、
4曲そろいもそろって、
タイトルの意味はさっぱり分かりません。
第1曲 大リトルネルロ
第2曲 月世界(フランコ=リュネール)の行進曲
第3曲 「眼の中の意味ありげなキス」のワルツ
第4曲 上流社会のカンカン
特に第3曲なんて、どんなワルツなのか、
私には想像もつきません。
みなさんはいかがです?
が。
意味は分からないけど、
とにかく楽しい曲であることは分かります。
中でも本日演奏いたします第4曲は、
カンカンがどんな踊りか分からなくても、
踊りたくなる気持ちは
お分かりいただけるのではないでしょうか。
当時のパリのアヴァンギャルドな上流人が
フレンチカンカンを踊ると、
きっと、こうなるんです。
たぶん。。
そんな想像をしながらお聴きくださいませ。