スペイン舞曲集第3番
【Youtube 100本ノックNo.74】
バイエルとかハノンとかチェルニーとか
ちょっとでもピアノを習った方はその名を聞いて
うへ〜〜
という印象持たれる方多いのではないでしょうか。
子供の時にピアノを習い始めると、
まず例外なく上記のどれか、もしくは全部の練習曲を
導入時から先生に与えられ、
嫌々、しぶしぶ、泣く泣く、しくしく・・・・
やる羽目になるっていう、アレ、です。
ピアノを途中でやめちゃった人、って、
この、アレ、が嫌で辞めた、っていうパターンが
すごく多いんですよね。
そんでもって数年を経て、
アレ、の苦行(?)を乗り越えますと
そろそろ、ショパンのエチュード(練習曲)
なんてものにに憧れてくるお年頃を迎えるのですが、
「練習曲」なんて平易な名を付けているくせに
ショパンの奴めはまだまだ難しい。。
ショパンの練習曲を練習するための練習曲、
というなにやら呪文のようなお立場には、
バージョンアップしたアレ、ともいうべき
兄貴分がございます。
それが、モシュコフスキーのエチュード、
というやつでございます。
ただしこのぐらいになると、練習曲といえど、
コンサートのアンコールピースとしても
演奏されたりするほど、きれいな曲も多く、
思うように弾けなくて、
きぃ〜〜〜!!!

となることはあっても、
練習をさほど苦行とは思わなくなっている。
そしてモシュコフスキーと並行するか終えるか
するあたりで、真打ショパンのご登場・・・
というのがおそらく良くある流れ、だと思います。
ショパンと同郷のユダヤ系ポーランド人で、
ドイツで学んだモシュコフスキーは
素晴らしいテクニックのピアニストでもあり、
数多くの弟子を抱えた師匠でもあった人でした。
中年期以降はパリに住み、サロン風の
華麗でロマンティックな作品を結構書いた・・・
らしいのに残念ながら今日では
全然知られていませんね。
そんな中ではこちらのスペイン舞曲は、
現代でも比較的演奏される機会が
多い作品のようですが
練習曲の面影は全く無く(笑)、
華やかで溌剌とした楽しい曲でございます。
ではモシュコフスキー作曲
スペイン舞曲より第3番をお聴き下さい。