【サタデーナイトデュオ No.54】
ここしばらく名古屋出張(??)の映像を続けて
ご覧いただいておりましたが
今日は久しぶりに、ゲリラ・モーツァルト(笑)♪
モーツァルトの中でも一番人気といえるでしょう、
オペラ「魔笛」の中のパパゲーノのアリア
「恋人か女房か」のピアノ連弾版です。
この魔笛というオペラはモーツァルトが
生きている間にすでに人気の演目になっていて、
モーツァルトの生前に100回以上
上演されていたのだそうですね。
もっとも。
音楽は素晴らしいけど、お話の内容が
大変分かりにくく、
従って説明もかなり難しいのですが。。
パパゲーノくんのお仕事は鳥刺し。
鶏肉のお刺身じゃないですよ。
鳥黐(とりもち・鳥や昆虫を捕まえるための
粘着性の物質)などを使用して
鳥類を捕獲することを生業としている
お気楽な青年、なんです。
ただし。
魔笛のお話の主人公はパパゲーノではなく、
幕が開いてすぐ大蛇に襲われ、開口一番に
「助けてくれ〜!!」
という若干情けない台詞を歌いださねばならない
王子様タミーノ。
一体どこの国の王子で、
なんでここにいるのかは一切不明、ですが。
悲鳴に応じてタミーノを助けてくれた
夜の女王とその侍女たちから
夜の女王の娘、王女パミーナの絵姿※を見せられ、
彼はその「絵姿※」に一目惚れ。
(※写真ではない。
写真が無い時代の王族や貴族の結婚打診などに
よく使用された。
ただし、縁談を有利に進めるために
過度の美化、修正、も多々あったらしい。
歴史上、実物の本人に会ってみて
がっかりし過ぎて破談になった、
なんてことも・・・
パミーナの絵もそういうシロモノだったら
どうするんだ?!)
夜の女王に、今現在、パミーナは
悪者ザラストロにさらわれ、幽閉されている、
と聞き、タミーノはパミーナの救出を決意します。
ここが、ややこしいポイントなんですよ。
オペラ冒頭のこの場面では
夜の女王は娘を誘拐された可哀そうな母親で
ザラストロは完全な悪者扱いなのに、
オペラの終わりの方では善悪が逆転していて、
実はザラストロはパミーナの父親で、
(って、アンタたち夫婦だったんかい?!)
悪い母親の悪影響を受けないように
パミーナを自分の手元にかくまっていただけ、
という話の展開になるので、
途中で頭がこんがらがるのです。(私だけ??)
そしてそのタミーノの冒険に巻き込まれた・・・
というか自分から首を突っ込んだというか、
成り行きでタミーノに付き従うことになった
パパゲーノくん。
王子タミーノと同じ試練
(誰に会っても何があっても口をきいてはならない)
に耐えたら
美人の彼女を紹介してあげるよ〜
とノセられて、「彼的には」頑張ります。
それなりに。
ま、実際は結構おしゃべり
しちゃうんですけどね。
だめじゃん。笑
そんなこんな、あちこち気が散っている間に、
まんまと
タミーノから置いてきぼりにされちゃった
パパゲーノくん。
そこで出会った弁者(2人に試練を与えている
ザラストロに仕える神官)に
お前の望みは何か?
と聞かれて答えるのが、このアリアなんです。
(前置き説明、長っ!!)
女の子一人か かみさん一人を
パパゲーノは欲しいんだ!
ああ おとなしい小鳩(のような女の子)なら
僕は嬉しいよ
僕に恋人ができなかったら
炎で焼け焦げるにちがいない
頼むから 女性の口で僕にキスしてよ
もうそれで 僕はまた元気になるから
なんか、もう・・・
おのれは女の子なら誰でも良いのかい?
って突っ込みたくなるぐらい切実・・・笑
といっても実際は、実に陽気なアリアなんですが。
こんな曲です♪