2008年07月01日

どのカルメンがお好き?

「女心の歌」に「誰も寝てはならぬ」、
「ある晴れた日に」に「歌に生き、恋に生き」・・・。
世に有名な「アリア」は数多かれど、これほど有名な「オペラ」って
存在するのだろうか?

最初から最後まで、ずずずい〜っと有名曲の目白押し。
どこを切り取ってもどこかで聞いたことのある、
誰もが知ってるメロディーのオン・パレード。

ビゼー作曲のその名も「カルメン」。

クラシックを聴かない人でも、あの「ハバネラ」を知らないという人は、
ちょっといないんじゃないでしょうか?

序曲はその昔「中華三昧」というインスタントラーメンのCMで
使われていましたよね。
たしかまだ、大橋巨泉さんがご健在だったころです。
おかげでワタクシ、当時この曲は中国の曲だと思っておりました。
あの曲が「フランス」の、それも「オペラ」の、しかも「カルメン」なんぞという「悲劇」の曲であることを知ったときのショックったら・・・。

これだけ有名なのですから、もちろん、録音もたくさんあります。

エレーナ・オブラスツォワ、テレサ・ベルカンサにマリア・カラス、
ジェシー・ノーマンまでもがカルメンを歌っちゃってますが
(あの容姿でどうやって・・・??)
みなさんはどのカルメンがお好きでしょうか?

私の知ってる限り、カルメンの二大巨頭といえば、

マリア・ユーイングアグネス・バルツァ

ただし、どっちがいいかってことになると、甲乙つけ難い。。。

ユーイングって決して美人じゃないけど、その美人じゃないぶりさえも、メリメの原作から連想するジプシー女、カルメンのイメージに一番近いような気がします。
非難されようが脅されようが、泰然自若として動じない。
ドタバタと自分から動いて、あの手この手で男を誘惑して・・・
なんてしなくても勝手に男たちの注目を集めていることを
知ってるから。自分勝手でまわりの人を好き放題に振り回すくせに、
限りなくコケットで、どうしようもなく惹き付けられてしまう
魅力を放つ・・・。

これは他の追随を許さないカルメン像。
やはり、こっちに軍配を上げようか、

と思うと・・・

アグネス・バルツァ。METのあまりにも有名なDVDがありますね。
コケット、ではありません。あんまり。
でもあの強さ、野性味、自由奔放さ
あの胸の谷間にもご注目?!)が、おぼっちゃま然とした
ホセ・カレーラスのドン・ホセ(ややこしいな)とあいまって、
これまた、誰にも真似できない、
独自のカルメン像になっているのです。

うーん、どっちも捨てがたい。。。

最近ではエリーナ・ガランチャ、マリーナ・ドマシェンコあたりが
有力カルメンと言えるのでしょうか。
そんな中、今をときめくメッゾ・ソプラノ界の大スター、
ヴェッセリーナ・カサロヴァが今年、
チューリッヒ歌劇場でカルメンデビューです。
彼女のロジーナ(セヴィリアの理髪師)を映像で見たとき、

「これは人間業ではない!!」

と思ってしまったほど。
超一流の歌手に向かって失礼ながら、とにかく

「上手い!」

と思ったのを覚えています。
彼女の声は軽めの役の方が合うような気もするのですが、
どんなカルメンをやってくれるのでしょうか。
楽しみです
posted by Duo A&K at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | ビゼー・オペラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。お姉さまから伺ってサイトのぞきに来ましたー。
すごいブログですね。私もせっかくなので欧州でオペラ見てみようかな、という気になりました。

せっかくなのでコメントを・・と思い、ついでにひとつ。大橋巨泉は中華三昧ではなくって、本中華というラーメンのCMなんですよ。なんちゅうかほんちゅうか。(私はカルメンが使われていた覚えがなくて、それが中華三昧なのか本中華なのかマダムヤンなのか、なんとも言えないんですが)

ということで、昔の記事への書き込みですみませーん。
Posted by ぽんたろう at 2010年08月30日 07:15
ぽんたろうさま、

書き込みありがとうございました。
古い記事でも、コメント大歓迎です!
お返事がすっかり遅くなって、失礼いたしました!

それにしても

なんちゅうか、ほんちゅうか!!

そうでした!そんなフレーズがありました!
大橋巨泉さんはそっちのCMに
出ていらしたのですね。
ということは中華三昧は別の人だったか・・・。
カルメンがラーメンのCMに使われていたのは
絶対確かだ!と思っていたのですが、
こうなると記憶に自信が無い・・・。(-_-;)
Posted by 恋するオペラ at 2010年09月02日 15:02
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック