2009年08月25日

ドアップの功罪

さあ、今年も緊縮財政の季節がやってまいりました。

食費を削ってカスミを食らい、
交通費をケチってダイエットと称し、
仕事をさぼって給料ドロボーと化し、
留学中してるくせに勉強そっちのけでオペラに耽る、
我が至福の10か月・・・。ぴかぴか(新しい)(長いたらーっ(汗)

と、その前に・・・。

先日NHKBSハイビジョンで放映された、
チューリッヒ歌劇場の「カルメン」のDVD。
ようやく鑑賞致しました。目

感想は、というと。

アップ映像というのはですね。
残念ながら、耐え得る人と耐え難い人とがいちゃうんですね。
(耐え「られない」とまでは言わないが)

例えばアンジェラ・ゲオルギューアンナ・ネトレプコや、
といったような御方達は、
どんな大写しになっても、大変、お美しい。

しかし世の中には「お声だけ」が美しい方々
というのもかなり、いらっしゃる訳で、
そういう方が、大勢出ていらっしゃる舞台は
あんまり映像化しない方がよいのではないでしょうか、ね?猫

ちなみにフランスキータ役の中国人ソプラノさんは
ワーグナーの「ニーベルングの指輪」の第3日目、
「ジークフリート」では、まさに「声だけ」の小鳥役で
御出になっていましたが、ハマり役と言えるかもしれません。

この映像は「カルメン」公演の初日からの3日間を
録画してあるのですが、

みんな、カタイ。。もろに緊張してる。。。

私が生で観た時は、この録画より日付が後だったからか
録画が終わってホッとしていたからか、
記憶にある歌手達の動きとか、演技とか、表情とかが
もっと生き生きとして、かつオーバーで、
もっと楽しかったように思いましたが。

ちなみにオーケストラボックスを観察すると、
録画を繋いでいるのが分かります。
序曲と第3幕の有名な間奏曲のときにオーケストラが移されると、

衣裳が違う。
どころか、髪型まで違う・・・。

バレバレでした。わーい(嬉しい顔)

しかし。

一番びっくりしたのは、カルメンの死に方、です。

そういえば私が観た今までのカルメン(映像ですが)は
みんな刺された後、仰向けに倒れていたと思うのですが、
このカサロヴァのカルメン。

客席顔を向けて横向けに倒れている。

それは結構だけど、これが

目を開けたまま死んで」いるのです。ひらめき

刺されてから、こと切れて、ドン・ホセに泣きわめかれ
音楽の終了とともに緞帳が完全に下に降りるまで
舞台中央で目を開けている、

ってこれスゴイことですよね?
私が観ている限り、マバタキ無し、でした。

こんな細かいことは舞台で観ていても見えなかったけど、
アップの映像だと、分かっちゃうんです。

いや〜大変な役者根性ですね。
御見事でしたexclamation×2
posted by Duo A&K at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ビゼー・オペラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック