2009年09月16日

”乙”なサシミと”粋”なツマ

オペラたるもの、注目に値するのは主役だけではありません。

昨日の主役、カルロス・アルバレスドン・ジョバンニ
大変「乙」なサシミでしたが、
サシミを支えた、これまた美味な「ツマ」達だって
注目すべき活躍ぶりでした。レストラン

まずはレポレッロ
ドン・ジョバンニと常に行動を共にする(させられる)従者。

いささか気が弱くて、どんくさいし、
御主人さまにいいように利用されるわ、こき使われるわ、
だから文句が多いけど、
御主人さまを嫌ってはいるわけじゃなさそうな・・・

公演中、最も観客の笑いと人気をさらった道化者を歌ったのは、
若きスイス人バリトン、ルーベン・ドローレ君。
実を言うとワタクシ、知り合いですわーい(嬉しい顔)
チューリッヒ歌劇場の研修を2年前に終え、歌劇場の所属歌手に
昇進(?)したばかり。
デビューはモーツァルト、「魔笛」のパパゲーノ役でした。
アーノンクールの指揮で、DVDにもなっています。

始めのうちはチョイ役一点ばりだった彼も
最近はどんどん重要なものに進出してきております。
今年はレポレッロの他に、
コシ・ファン・トゥッテグりエルモ
トロヴァトーレフェランド
ルイザ・ミラーヴルム
を歌う予定です。

大変真面目で素直で好感が持てます。
が、一癖も二癖もある世界的歌手に囲まれると
ちょっとアクが弱過ぎて、ボクちゃん犬に見えてしまう。。
ただ彼はまだ、とても若いので(まだ20代)これからどんどん
成長すること間違いなしです。
注目株筆頭といったところでしょうか。ひらめき
昨日は、我が子を見守る母のようなキモチで、
拍手を受ける彼を、目を細めて見ておりました。目

お次はドンナ・アンナ
冒頭でいきなりドン・ジョバンニに夜這いを掛けられるお嬢様。
(実際ジョバンニが想いを遂げたかどうかは、不明・・・)
彼女の悲鳴を聞きつけ、救出に来た父上をジョバンニに殺される、
という結構かわいそうなお方。

こちらを歌ったのはエレーナ・モシュク
プロフィールには「スイス人歌手」と書いてありますが、
本当はルーマニア出身で、最近スイス国籍を取得したようです。

彼女はチューリッヒでは相当の売れっ子で、、
熱狂的なファンが彼女の公演に足繁く通っています。
カーテンコールの時に、最も舞台寄りの1階ボックス席から
彼女に向って花束を投げるおじ様を、よくお見かけします。
いつだって白っぽいお花です。リボン
おそらく彼女の趣味をリサーチ済みなのでしょうが。

長いこと、当歌劇場の常連だったグルベローヴァは、
噂によると支配人と喧嘩したらしく、
チューリッヒには、とんと姿を見せなくなりましたが、
その後を引き継いだのがこのモシュク。

夜の女王にルチアにツェルビネッタにマリア・ストゥアルダ・・・

コロラトゥーラ(華やかに装飾された技巧的旋律)の役どころを
一手に引き受けています。

彼女は、とにかく上手いひらめき
グルベローヴァやナタリー・デセイのようなスター性は
ありませんが、
特にお涙頂戴のシーン、つまり死んだり、嘆いたり、
といった泣きが入る場面が、絶品なんです。
彼女の繊細きわまる pp はとにかく必聴ですぴかぴか(新しい)

今年はチューリッヒの二つの新演出プログラムで
ヴェルディ作曲「海賊」のメドーラ
オッフェンバックの「ホフマン物語」のオランピア
を歌います。

日本でも藤原歌劇団とか新国立劇場のプログラムに
よく登場しているようですね。
注目してみて下さい
exclamation
posted by Duo A&K at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | モーツァルト・オペラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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