観た直後はずいぶん怒っていたみたいで、読み返してみたら、
怒りのあまり、文句ばっかり書き連ねていましたね。
すみません
そんなにひどいばっかりでも無かったんですよ。
だって何しろ、隣のおばちゃんみたいに途中で帰らずに、
最後まで観てきたんですから・・・。
(これでフォローのつもり・・・?)
ヒロイン役のポリーナ・セミオノヴァ。
ドタバタとアヒルの行進(10月8日の記事をご参照下さい)
をするイソギンチャク(同上)の間を
走りぬけて登場したとき
「やれやれ、ようやく白鳥に見える人が出てきた・・・」
と安心したものです。
なかなかに優雅で、足も細い(く見える)し、
美しい容姿のお姫様でした。
パドブレだって、ちゃんと「パドブレ」だったので、
アヒルさんたちのように水面下で
ベチャベチャと水を掻いているようには見えず、
ちゃんと水面をすーっと浮かぶように見えてくれたのです。
白鳥の主役は一人二役でオデット姫の他に、第3幕で
悪魔ロットバルトの娘オディールも踊るのですが、
この方のオディールは、キレもスピード感もあって、
生き生きしてました。
群舞の方たちとはえらい違いでした。
もしや群舞が下手だったのは、主役を際立たせるための
演出だったのかも
ヒロインに比べるといささか冴えなかったものの、
お相手のジークフリート王子もなかなか検討してました。
もっともこの役は「姫君の添え物」でしかない(?)ので
元々誰がやっても冴えないんですが。
ジークフリートのバリエーション(一人で踊る部分。
おフラ〜ンスでは「バリアスィオ〜ン」と言う)は、
ローザンヌ国際バレエコンクールでも
16、7歳の少年出場者達がよく踊ります。
が、さすがに先日のジークフリートはプロというか、
大人の風格と余裕がありました。
ただしこれも彼のせいではないのですが、
全身、青銅色としか形容できない色の衣装で、
座って、うつむいて、こぶしを作って、頬杖をついたら、
ロダンの「考える人」みたいだな〜
あんまり格好良くは見えないんですよね。(これは「彼のせい」かも?)
王子様がオデット姫に惚れたのはよく分かるけど、
オデット姫が王子様に惚れたのは・・・
なんでなんだろう・・・?(蓼食う虫も好き好き)
悪魔ロットバルトも頑張ってました。
美味しい役ですよね。王子様よりカッコいいんです。
少なくとも私は、昔から王子様よりロットバルトの方が好きでした。
悪の魅力というやつでしょうか。
ただしこの演出ではスーツのような上着を着ているせいか、
「悪い人」には見えるけど、「悪魔」にはあんまり見えない。
どっちかっていうと「悪徳借金取り立て業者」といった風情でした。
そんなわけでソリスト達はちゃんと、それぞれに
頑張っていたのでした。
(これで立派に、フォローのつもり)
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バレエ、 長らく見てないなー。
Stuttgart、なかなかチケット取れないみたいだしね。
前に、かの有名なJo*n Cran*o Schuleの10代前半男子のクラスのレッスンを見せてもらったことがあるんだけど、やっぱり基本が大事と思ったわ。
だって 単に ”足を、前に、出す!” ってことが美しい! 指導する方もそんな小さなことをおろそかにしてないのよね。
わたし、思った、こういう子たちがトップ踊れる人に残っていくんだ〜、と。
またゆっくりメールしまっす。