2009年10月22日

主役はだ〜れ?

いや〜、この文句言い(?)のワタクシが、文句なく
楽しんでまいりましたexclamation
ロッシーニの「エジプトのモーゼ」です!

実のところは演出に関して、色々と言いたいことがあるんですが、
ま、とりあえず、それは、置いといて。

まずもって、今日は座席からしてラッキーでしたるんるん
私は本日、学生券で安い席を購入したんですが、
一番高い値段の席に空席があったので、
客席が暗転した後、こっそりダッシュ(走り出すさま)移動してしまいました
(派手に移動(?)すると怒られるんです、ここ相当うるさいので・・パンチ
たった20スイスフラン(約1700円相当)
320フラン(約3万円相当)の席に座れたんでするんるん

さて、このロッシーニのオペラ。

いったい主役は誰なんだ?

と思うぐらい、脇役達がそれぞれに、
トンデモナク大っっっっ変!な
超絶技巧で歌わなくてはなりません。
これは相当な芸達者を、しかも大人数、全部、
揃えなくては観ていられません。

本日はそれが、お見事なまでにそろってたんですひらめき
つい聴きながら口をあんぐり開けてました。
やっぱりプレミエ(新演出)は劇場側も、力の入れ方が違う!

これだけの歌手がそろった中で、主役を張るってのは、
相当キツイだろうな・・・。


・・・なんて、最初のうちモーゼが全然出てこないので、
ちょっと心配していたんです。

が。

アーウィン・シュロット。

いや、いや、いや。すごいですexclamation×2

こんなにもツヤがあって、輝かしい声で、
お色気ムンムンで、
主役にふさわしいのある「若い」「バリトン」は、ワタクシ、
ここチューリッヒで、お目にかかったことがありません・・・ぴかぴか(新しい)
ツヤも輝きも色気もある「ベテラン」ならいくらもいますが。

シュロットの見たくれは、本人の事前インタビューを見ても、
今回の演出上も、全然品が無くて、
ヒッピーというか、ヤンキーというか。
ヘブライ人の指導者には、間違っても見えない。
どっちかって言うと「ウエストサイドストーリー」、
もしくは「おやじ狩り」をやってそうな
不良グループのボス、にしか見えません。
舞台に出てきたときも、ひどく感じが悪くて、
「何だ、コイツは?」
と思ったんです。全然好意的に観てませんでした。

しかーしexclamation

彼が口を開いて、一声、発しただけで、前言は完全に撤回exclamation×2
一瞬にして惚れましたぴかぴか(新しい)

ホセ・クーラを初めて聴いた時も、同じような感想を抱きましたが、
憎たらしいほどフテブテシイ(少なくとも、そう見える)のに、
そのあまりの美声に、参らざるを得ない爆弾

これは素晴らしい歌手ですexclamation×2

アンナ・ネトレプコが、(確か)7年程付き合っていた
彼氏を捨てて(単に別れただけかも?)、
シュロットに乗り換えた気持ちが、分かるような気が
してしまいました・・・。

ただし、ちょっとだけexclamation

我がヨーナス・カウフマン揺れるハート
神聖なキモチで(どんなキモチだよっパンチたらーっ(汗)
憧れる・・・のとは全然違いますけどわーい(嬉しい顔)

アーウィン・シュロットは以前チューリッヒで
モーツァルトの「フィガロの結婚」で、
タイトルロールのフィガロ役を歌っていましたが
(残念ながら今シーズンは上演無し)、
見逃してしまったのがつくづくとしみじみと
残念で仕方ありません・・・もうやだ〜(悲しい顔)

彼のドン・ジョバンニを是非是非観てみたいですね。
あの声でセレナーデなんか歌われたら、
もうメロメロになること必須でしょう黒ハート

いや、それにしても楽しいオペラでした。理屈抜きです。
聖書のお話がこんなに楽しくていいのだろうか?
という疑問はさておき、マイナーなオペラだからか、
客席がガラガラだったのが本当にもったいないと思いました。
脇役陣の大活躍については、また次回にでも書きたいと思います。。

やっぱりね。
前回の記事でも書きましたけど、人生を楽しみまくった人間は
たとえ悲劇といえど、書き方が何か違うんですよね。

人生ってこんなもんなんですかねえ・・・?

今日も読んで頂いてありがとうございました!
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posted by Duo A&K at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ロッシーニ・オペラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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