
そう思うんです。
我が



あえて『「観て」よかった』とは、申しません。今回は。
下の方に写真を掲載しましたので見て頂ければ、
理由はお分かりになると思います・・・。

さて。
チューリッヒに在住しているくせに、今シーズン、
チューリッヒ歌劇場では、たったの一演目、
しかもフンパーティンク作曲の「王様の子供たち」
という大変マニアなオペラにしか出てくれないヨーナス。
来てくれないなら、こっちが出かければいいんだっ

というわけで、ワタクシ、ヨーナス・カウフマンを聴く、
ただそれだけのために、先週末、ドイツ、ミュンヘン

はるばる遠征してまいりました

「はるばる」といっても、チューリッヒ〜ミュンヘン間は
都市間急行(新幹線みたいな存在)で4時間弱、
距離にして200qちょっと。
この程度では障害にすらなりませんっ

ドイツ南部、バイエルン州の首都ミュンヘンの中心部に
かつてのバイエルン王家ヴィッテルスバッハ家の
居城だったレジデンス宮殿があります。
さらにその一角に、でで〜んと構えた豪勢な建物が、
ミュンヘンのオペラハウス、バイエルン州立歌劇場です。
ドイツのスケールの大きさには、行く度にいつも圧倒されます。
横にも縦にも、何もかもが、とにかく、でかい

劇場前の広場もチューリッヒとは比べ物になりません。
とにかくやたらと広いから、目的の建物が見えてから
たどり着くまでが、とても遠いのです。
歩いても歩いても、つ、着かない・・・

スイスみたいに山だらけのチッチャイ国から行くと、
電車で数時間しか隔たっていないのに、
いつだって軽いカルチャーショックを受けます。

劇場に入ると、これまた、デカイ

チューリッヒ歌劇場は3階席まで、座席数も約1100席という
なんともチンマリなミニ所帯。
世界の名だたるオペラ劇場の中では最小に近い劇場です。
対してバイエルン州立歌劇場は、5階席まであり、
座席数も2229席(なんでしょうね、この半端な数字は??)
という大所帯。
ウィーンよりも、スカラ座よりも、ベルリンよりも大きい、
私が調べた限りでは、ドイツ国内の歌劇場では最大です。
チューリッヒ歌劇場の大きさ(小ささ?)に慣れている私は、
口をあんぐり開けて、周りをグルグル見回す・・・
いわゆる完全な「お上りさん」をしておりました。

これでビビってるようでは、アメリカ、ニューヨークの
メトロポリタン歌劇場(座席数3788席)に行ったら
どうなっちゃうんでしょう・・・?

私は今回奮発してパルケット席(一階平土間席)を入手しましたが
こういう大きな劇場の後ろの方の席では、
舞台上の人物が豆粒ほどにしか見えない

チューリッヒは小ささが幸いして、最後尾の学生席でも十分
歌手の表情まで見えるんですけどね。

さてさて、今回の演目。
スケールの大きさも、ファンの数も、
ドイツに、これ以上の作曲家はいないでしょう。
ワーグナーです。
そして我がヨーナス・カウフマン

もちろん主役


でもね。
これ↓
一体何に見えます??


練習風景ではありません。念のため。

これ、実は
「ローエングリン」です・・・。
騎士です。
王子様です。
物語の舞台ブラバントの救世主としてやってきた、
伝説の聖杯に仕える王パルジファルの息子です。
でも・・・これじゃ、どう見たって、
トイレットペーパーがない時代、
用を足した後にアヒルでお尻を拭いたとかいう
ガルガンチュア物語の主人公ぢゃあないですか・・・


・・・随分長くなってしまうので、続きは次回・・・。
今日もありがとうございました!
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