
白鳥に小舟を引かせて登場するはずのヒーロー、
ローエングリンが昨日の、あの写真のテイタラク(?)です。

かなり熱心なヨーナス・カウフマン

であるはずの私でさえ
一瞬(どころじゃないけど)ひいてしまいました。。

あの衣装、あの演出。。

ミュンヘンのバイエルン州立歌劇場では毎年夏に
オペラフェスティバルが開かれます。
この演出は2009年度、つまり昨シーズン7月の
オペラフェスティバルの

が。
プレミエ公開初日の公演終了後、舞台を見た
熱烈なワグネリアン(ワーグナー心酔者、ファン)による
執拗な大ブーイングの大嵐にあったそうです。

新聞評などでも、演出に対してかなり辛口のコメント

寄せられたとか。
そういえば、以前もバイエルン州立歌劇場の
チャイコフスキーの「エフゲニー・オネーギン」で、
オネーギンが実はホモだった

新演出が大バッシングにあったとか。

この二つの新聞評に共通した内容は、大ざっぱに言うと、
「歌手がこんなにも素晴らしい音楽を
作りあげているのになんなんだ、
このヘンチクリンな演出はっ

というようなことでした。
無理ないですよねえ。
ワグネリアンじゃなくたって、ドン引きしますって・・・。

たとえローエングリンが王子様然とした格好をしたからって
たとえオネーギンが普通の人(ホモじゃないという意味)
だったからって、
一体どんな、差し障りがあるというんでしょうか???
さて。
会場内に入っていくと、開演前もすでに演出の一部らしく、
お客さんが座席を探して、わらわらしている時、
すでに幕が上がっていました。
そしてヒロイン、エルザとおぼしき女性が
直立不動のまま、後ろ向きに立っています。
お尻の大きさの違いから察するに、

後ろを向いて立っていた方は、歌手ではなく
エキストラさんでしょう。

ちなみにエルザ役はこんな格好↓
(この写真は昨シーズンのエルザ、アニヤ・ハルテロスです)

どうもエルザが新婚の家を自分で設計して、
自分の手でレンガを積んで建てている、
という設定らしいんですけど
にしても、この作業服は一体、何さ

先週末私が観た時のエルザはエミリー・マギーでした。
そう、「こうもり」のロザリンデ役が死ぬほど下手くそ

完全に呆れられたものの、

4月にチューリッヒでトスカを歌った時は比較的よかったので、
評価がややマシ、に格上げになった、あの
ミス(ミセスかも?)・音痴です。
今回のエルザは私が聞いた中でも一番、
音程が安定してました。彼女的には。
でも一般的には相変わらずの音痴ですねえ、この方。
母音の「エ」の音程が下がるんです。
これ、やっぱりプロとして問題、ありませんか?
おまけに歌詞のドイツ語がよく聴き取れない。
休憩中のロビーでもドイツ人が
「あのエルザはドイツ語が聴こえない。
絶対ドイツ人じゃないでしょうね?」
と言ってたんですから、私の語学力の問題ではありません。
それに対して

我がヨーナス・カウフマン

単語全てが聞き取れました

ドイツ人なんだから当たり前、と言われればそうですけど、
でも。
ドイツ語ってこんなにも美しい

こんなにも変幻自在に音楽を表現しうる言語なのか、
しみじみとそう思わせてくれました。


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カウフマンさんがドン・ホセを歌うカルメンです
私はラジオで聴いたんですけど
ほんっとにうまいですね、カウフマンさん
ドラマチックなのに押さないし
高音もちっともどきどきしないし
言葉ははっきり聞き取れるし
いやあ、堪能しました!
うらやましい〜〜〜・・・!!!
いつだったかの記事で書きましたけど、
返す返すも、チケット取りに失敗したことが
悔しいです。。。涙
そう、ヨーナス・カウフマンのドン・ホセは
天下一品なんです。一度聴いたら他の人を考えられなくなるんです。。。
ちなみに今回のカルメン、
映画でも上映されるみたいですよ。
詳しくはこちら↓
http://www.operaincinema.com/opera_dates.htm
これだけヨーロッパ各地で上映されるのに
なぜか彼の居住地スイスではやってくれないなんて
結構かなり、信じられせんっっ!!
もしかして美紀さんが録画なり、録音なりを
入手されたら、是非是非連絡してくださいねっ!!
私は残念ながらパラボラ持ってないので...
でもきっとDVDは出ると思います
今日はラジオでコメント付きでまた聞けました!
昨日は家にかえってきたのが3幕の頭だったので
「花の歌」が聴けなくてすっごく残念だったんですけど
今日は堪能させてもらいました
ドラマチックなテナーなのにピアニッシモが完璧!!
解説者やコメントする人も絶賛でした
うう、うらやましい。。
あの、花の歌のピアニッシモは本っ当〜〜にシビレルんです!!誰だって絶賛しちゃいますよ。
演出に対してブーイングが出たそうですけど(歌手に対して、じゃないですよね?!)良くなかったんですか?それともスカラ座のブーはいつものことなんでしょうか?
写真を見る限り、そんなにケッタイな演出ではなさそうだけど。。。
スイスでは今月「チューリッヒ歌劇場の」カルメンをテレビ放映するそうです。スカラ座に対抗しようとしてるんでしょうかね?ミミッチイ・・・。
スカラ座のDVDって、イタリアにいなくても買えますよね?出たら絶対、買います!!
これこれ!!
うまいね〜
早速見てみました!
・・けど。
そういえばこの夏に、カウフマンがローエングリンを歌って以来、
彼のワーグナー以外、聴いてなかったんですけど、
相変わらず、素晴らしくうまいし、感動的なんだけど、
なんか、声、重くて太くなった・・・??汗
正直、声楽に関してはド素人なので詳しいことはよく分かりませんが、
以前の若々しくハリのある声で、脳髄を貫かれる・・・
ような(いい意味での)衝撃が薄れているような気がする。。
このままワーグナー歌手になっちゃったら、ちょっとヤダなあ。。
チューリッヒの時の花の歌、聴いたことありますか?
私、映像を持ってるのでYouTubeに投稿したいんですけど、
やり方が分からない・・・笑
今ちょっと時間が無いんですが、
来月には投稿してみようと思ってるので、
そしたら見比べて(聴き比べだ・・・)みて下さいね〜。
ところで、スカラ座はムーティーの後、音楽監督とか首席指揮者とか
誰かいるんですか?
まさかバレンボイムじゃないですよね??彼の指揮は微妙じゃありません?
2006年の映像と聞き比べてもやっぱり重くなってますね
若いしかっこいいしうまいし
オファーが次から次へと来て
ついつい重たいものでも歌ってしまうんでしょうね
ワーグナー歌いすぎかも...
せっかくのいい声
使いすぎてだめになってしまわないといいですね
バレンボイムのカルメン、
どうですかね〜
こんなものかな?って感じです
スカラだけじゃなく
今「これは!!」っていう指揮者いないですね
イタリア全般的に音楽監督とか総裁とか
政治に左右されてしまってて、
音楽を理解して愛してるというより
自分の身内、もしくは仲良しの音楽家に
演奏の機会を与える...
って感じです
哀しいですね〜