2009年11月01日

我が散財に全然悔いは無し JK追っかけ紀行Part2

最近「白鳥」に祟られている私。モバQ

白鳥に小舟を引かせて登場するはずのヒーロー、
ローエングリンが昨日の、あの写真のテイタラク(?)です。たらーっ(汗)
かなり熱心なヨーナス・カウフマンぴかぴか(新しい)ファン
であるはずの私でさえ
一瞬(どころじゃないけど)ひいてしまいました。。がく〜(落胆した顔)
あの衣装、あの演出。。たらーっ(汗)

ミュンヘンのバイエルン州立歌劇場では毎年夏に
オペラフェスティバルが開かれます。
この演出は2009年度、つまり昨シーズン7月の
オペラフェスティバルの目プレミエ(新演出)でした。

が。

プレミエ公開初日の公演終了後、舞台を見た
熱烈なワグネリアン(ワーグナー心酔者、ファン)による
執拗大ブーイング大嵐にあったそうです。爆弾
新聞評などでも、演出に対してかなり辛口のコメントパンチ
寄せられたとか。

そういえば、以前もバイエルン州立歌劇場の
チャイコフスキーの「エフゲニー・オネーギン」で、
オネーギンが実はホモだったexclamation&question、という設定による
新演出が大バッシングにあったとか。ダッシュ(走り出すさま)

この二つの新聞評に共通した内容は、大ざっぱに言うと、

歌手がこんなにも素晴らしい音楽を
作りあげているのになんなんだ、
このヘンチクリンな演出はっ
パンチ

というようなことでした。

無理ないですよねえ。
ワグネリアンじゃなくたって、ドン引きしますって・・・。失恋

たとえローエングリンが王子様然とした格好をしたからって
たとえオネーギンが普通の人(ホモじゃないという意味)
だったからって、
一体どんな、差し障りがあるというんでしょうか???

さて。

会場内に入っていくと、開演前もすでに演出の一部らしく、
お客さんが座席を探して、わらわらしている時、
すでに幕が上がっていました。
そしてヒロイン、エルザとおぼしき女性が
直立不動のまま、後ろ向きに立っています。
お尻の大きさの違から察するに、たらーっ(汗)
後ろを向いて立っていた方は、歌手ではなく
エキストラさんでしょう。わーい(嬉しい顔)

ちなみにエルザ役はこんな格好↓
(この写真は昨シーズンのエルザ、アニヤ・ハルテロスです)


スキャン0002.jpg

どうもエルザが新婚の家を自分で設計して、
自分の手でレンガを積んで建てている、
という設定らしいんですけど
にしても、この作業服は一体、何さexclamation&question

先週末私が観た時のエルザはエミリー・マギーでした。

そう、「こうもり」のロザリンデが死ぬほど下手くそパンチで、
完全に呆れられたものの、たらーっ(汗)
4月にチューリッヒでトスカを歌った時は比較的よかったので、
評価がややマシ、に格上げになった、あの
ミス(ミセスかも?)・音痴です。

今回のエルザは私が聞いた中でも一番、
音程が安定してました。彼女的には

でも一般的には相変わらずの音痴ですねえ、この方。

母音の「」の音程が下がるんです。
これ、やっぱりプロとして問題、ありませんか?

おまけに歌詞のドイツ語がよく聴き取れない。
休憩中のロビーでもドイツ人が

「あのエルザはドイツ語が聴こえない。
絶対ドイツ人じゃないでしょうね?」

と言ってたんですから、私の語学力の問題ではありません。

それに対してexclamation

我がヨーナス・カウフマンぴかぴか(新しい)のドイツ語は
単語全てが聞き取れましたるんるん

ドイツ人なんだから当たり前、と言われればそうですけど、

でも。

ドイツ語ってこんなにも美しいぴかぴか(新しい)言葉だったのか、
こんなにも変幻自在に音楽を表現しうる言語なのか、

しみじみとそう思わせてくれました。揺れるハート



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posted by Duo A&K at 06:00| Comment(7) | TrackBack(0) | ワーグナー・オペラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今日はミラノのスカラ座のシーズン初日でした!
カウフマンさんがドン・ホセを歌うカルメンです
私はラジオで聴いたんですけど
ほんっとにうまいですね、カウフマンさん
ドラマチックなのに押さないし
高音もちっともどきどきしないし
言葉ははっきり聞き取れるし
いやあ、堪能しました!
Posted by miki at 2009年12月08日 05:50
ああああ〜〜!!!聴かれたんですか?
うらやましい〜〜〜・・・!!!

いつだったかの記事で書きましたけど、
返す返すも、チケット取りに失敗したことが
悔しいです。。。涙

そう、ヨーナス・カウフマンのドン・ホセは
天下一品なんです。一度聴いたら他の人を考えられなくなるんです。。。

ちなみに今回のカルメン、
映画でも上映されるみたいですよ。
詳しくはこちら↓
http://www.operaincinema.com/opera_dates.htm

これだけヨーロッパ各地で上映されるのに
なぜか彼の居住地スイスではやってくれないなんて
結構かなり、信じられせんっっ!!

もしかして美紀さんが録画なり、録音なりを
入手されたら、是非是非連絡してくださいねっ!!

Posted by 恋するオペラ at 2009年12月09日 00:54
衛星放送で全世界で生中継だったみたいですね
私は残念ながらパラボラ持ってないので...
でもきっとDVDは出ると思います
今日はラジオでコメント付きでまた聞けました!
昨日は家にかえってきたのが3幕の頭だったので
「花の歌」が聴けなくてすっごく残念だったんですけど
今日は堪能させてもらいました
ドラマチックなテナーなのにピアニッシモが完璧!!
解説者やコメントする人も絶賛でした
Posted by miki at 2009年12月09日 07:42
そうでしょうとも、そうでしょうとも!!
うう、うらやましい。。
あの、花の歌のピアニッシモは本っ当〜〜にシビレルんです!!誰だって絶賛しちゃいますよ。

演出に対してブーイングが出たそうですけど(歌手に対して、じゃないですよね?!)良くなかったんですか?それともスカラ座のブーはいつものことなんでしょうか?
写真を見る限り、そんなにケッタイな演出ではなさそうだけど。。。

スイスでは今月「チューリッヒ歌劇場の」カルメンをテレビ放映するそうです。スカラ座に対抗しようとしてるんでしょうかね?ミミッチイ・・・。

スカラ座のDVDって、イタリアにいなくても買えますよね?出たら絶対、買います!!
Posted by 恋するオペラ at 2009年12月10日 10:34
http://www.youtube.com/watch?v=R8rNEuiyQ70

これこれ!!
うまいね〜
Posted by miki at 2009年12月12日 05:36
わ〜い、美紀さん、ありがとうございます〜!!
早速見てみました!
・・けど。
そういえばこの夏に、カウフマンがローエングリンを歌って以来、
彼のワーグナー以外、聴いてなかったんですけど、
相変わらず、素晴らしくうまいし、感動的なんだけど、

なんか、声、重くて太くなった・・・??汗

正直、声楽に関してはド素人なので詳しいことはよく分かりませんが、
以前の若々しくハリのある声で、脳髄を貫かれる・・・
ような(いい意味での)衝撃が薄れているような気がする。。
このままワーグナー歌手になっちゃったら、ちょっとヤダなあ。。

チューリッヒの時の花の歌、聴いたことありますか?
私、映像を持ってるのでYouTubeに投稿したいんですけど、
やり方が分からない・・・笑
今ちょっと時間が無いんですが、
来月には投稿してみようと思ってるので、
そしたら見比べて(聴き比べだ・・・)みて下さいね〜。

ところで、スカラ座はムーティーの後、音楽監督とか首席指揮者とか
誰かいるんですか?
まさかバレンボイムじゃないですよね??彼の指揮は微妙じゃありません?
Posted by 恋するオペラ at 2009年12月14日 06:05
そうですね
2006年の映像と聞き比べてもやっぱり重くなってますね
若いしかっこいいしうまいし
オファーが次から次へと来て
ついつい重たいものでも歌ってしまうんでしょうね
ワーグナー歌いすぎかも...
せっかくのいい声
使いすぎてだめになってしまわないといいですね

バレンボイムのカルメン、
どうですかね〜
こんなものかな?って感じです

スカラだけじゃなく
今「これは!!」っていう指揮者いないですね
イタリア全般的に音楽監督とか総裁とか
政治に左右されてしまってて、
音楽を理解して愛してるというより
自分の身内、もしくは仲良しの音楽家に
演奏の機会を与える...
って感じです
哀しいですね〜
Posted by miki at 2009年12月14日 19:34
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