今回座席は一番安い席しか買わなかったので
(だってキャスト急遽変わってたし、こんなにイイと思わなかったんだもん)
後ろのほうとか左側がよく見えない席だったのです。
しかも口うるさいおばさんが後ろにいて、
私がほんのちょっと
(ほんとにちょっとですよ傾斜角せいぜい15度といったところでした)
身体が前のめりになったら、その度にいちいち後ろのおばさんに
「身を乗り出さないで。背もたれに背中をくっつけて観てくれない?」
と言われたんですよね。
しかも言い方が、
外人さんに座り方を指導してあげないとっ
みたいな感じなのが、またイヤラシイ。
自分で買った座席の中ですよ。
前の座席にもたれかかるほど、前に出ていたわけじゃなし、
背もたれにくっつこうが、浅く腰かけようが、
そこまでとやかく言われる筋合いはなーいっ
そんなに舞台をよく見たいんなら、前のほうの席を買ってください。
第一ですね、再演だったせいか、キャストが無名だったせいか、
客席全体がガラガラだったんですよね。
(も、もったいない・・・)
そんなに文句があるなら、そんなに舞台が見たいんなら、
移動すればいいんですよ、そのおばさんがっ。
休憩の後、私も腹が立つので移動しようかと思ったんですが、
(本当は移動しちゃ、だめ)
移動しようとした瞬間に、真横にチケットもぎりのおばちゃんが出没し、
(多分彼女は舞台袖からのドアを閉めるタイミングを知らせる合図を見ていただけで、
私の行動を監視していたわけじゃないけど)
チャンスを失ってしまいました・・・。
私より3列前ぐらいにいたおじさんが、それこそ、
前の座席の背もたれに完全に持たれかかって観ていたんですよね。
ほとんど中腰で立ってる状態。
私は席が遠すぎて「もしもし、観えないんが」と言えず、
そのおじさんの真後ろのおばちゃんは大人しく(?)
おじさんと反対の左右に伸びあがって観ておられたため、
後ろの人たちにとって迷惑この上なかったんです。
こういうことなら、本当に「迷惑」と言っていいんです。
わかってます?私の後ろにいたおばさん
が、幸いにして、このおじさんが休憩後にちょっと右寄りに移動してくれたので、
舞台がよく観えるようになりました。
やれやれ。
それに演出も良かったんです。
演出はジャン・カルロ・デルモナコ氏。
先日の記事でも申し上げましたが、
あのテノール、マリオ・デル・モナコの息子さんですね。
彼の演出はいつも斬新、意欲的で、
いい意味で攻めの演出、という気がします。
洗練されていて、舞台上で無意味な行動がないし、なにより品がいい。
大概、現代っぽい演出は嫌いな私ですが、
とても気に入ってます。
今回も時代が現代風に置き換わっていて、
主人公トロヴァトーレとその母親アズチェーナは革ジャン姿で
工事中のトンネルのようなところに住んでるみたいだし、
敵方のルナ伯爵に捕えられたアズチェーナが一時的に縛られるのは電柱だし、
とらえられた牢獄が、何となくシャワールームのようなタイル張りの壁だし、
・・・だったにも関わらず、
説得力があって、面白かったです
そしてなにより
この人の演出はいつも舞台上の動きが少ないです、
少なくともここ、チューリッヒオペラハウスでは。
多分ここの舞台の狭さを熟知しているからでしょうが。
ドタバタ、ワタワタと走り回ることがない、というより
本当に歌手が直立不動で歌うことが多いんですよね。
でも私はそれが、いいと思います。
なにしろ、後ろのほう〜〜の席の人も、
移動せずとも舞台が全部観えるんですから。
(続く)
「睡眠時間を3時間短縮して140%元気になる方法」
意志の弱い人向けダイエット
辞書無し楽々外国語学習法 −高校英語の落ちこぼれが英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語を話せるようになった秘法− (返金保証無し。メールサポートが義務で無い特別オプション価格です)
にほんブログ村
【関連する記事】