
だって本当に出てきたんですよ、
ロッシーニの「セヴィリアの理髪師」の舞台に。

トロヴァトーレの記事を書き終えていない間に、
次のオペラを観に行ってしまった私。
せっかくなので(?)記憶が新しい方から、お話をば・・・。

今回のセヴィリア、
指揮者がサンティ、バルトロがカルロス・ショーソン、
バジリオがルッジェーロ・ライモンディ、
と脇役に大ベテラン

肝心の主役3人、すなわち
フィガロ、ロジーナ、アルマヴィーヴァ伯爵が
ほとんど聞いたことがない名前だったので、
大丈夫か?と思ってましたが、
楽しかったんですよ〜〜

なんか、何もかもが笑けてたんですよね。

今回も予算の都合上、下から2番目ランクの安い席を買った私。
ボックス席の二列目で柱寄り、かなり観にくい席です。
そこのボックス席には合計7席(最前列と2列目に3席、一番後ろに1席)
あるのですが、
開演5分前になってようやく2列目に、私から1席空けておじさんが、
そして最前列の一番お高い席におばさんが一人入ってきました。
と、そのおばさん、クルッと振り向いて、2列目に座っていたおじさんに
「私の連れが今日来られないから、私の横一つ空いてますよ。前にどうぞ。」
と。
あ、いいな〜〜、ずるいな〜〜、、
と思ってたら今度はそのおじさんが私に、
「あなたの席より僕の席の方が観やすいでしょうから、どうぞ。」
あらら、有難うございます。

前に移動したおじさんは、おばさんに向かって説明し始めました。
「いや、うちの家内もね、来られないもんだから僕の隣も空席なんですよ。」
その「僕の家内がね」のくだりで後ろの座席、
すなわち私の移動した席を指差そうとしたおじさん、
しかし、そのおじさんの指先にいたのは、ワ・タ・シ。

「あら〜」
と私の顔を見て、何か大勘違いをするおばさん。



いや、違いますよ、違いますよ

あわてて否定するおじさんと私。

そうこうするうちに開演時間になりました。
が、まだ他の人はやってきません。最前列も1席、空いたまま。
もしや??
期待する私の背後のドアを、チケットもぎりのおばさんが、閉めた

やった〜

そう、最前列が空いたのです

「私も前に行っていいですか?」
「もちろん、どうぞどうぞ!」
「これで3人とも最前列だわねえ」
和気あいあいとした雰囲気がボックス内に流れました。

と、隣のボックス席の、やはり柱寄りで観にくい席にいた兄ちゃんが
ウロウロ〜、キョロキョロ〜・・・


気配を察したおじさんが
「ここ僕らの席だから、空いてるからどうぞ」
「ほんとですか?ありがとうございます」
仕切りロープをまたいでこちらに入ってくる兄ちゃん。
いやね、観に来たオペラの影響かもしれませんが、
なんだかハナから笑える雰囲気。
これは期待できるかもしれないぞ・・・。
と思いましたが、本当に期待どうりでした

話が「キリン」に行きつく前ですが、長くなってしまったので、
また次回〜

(続く)
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