ワタクシ、初のリヒャルト・シュトラウスのオペラ。
「ナクソス島のアリアドネ」です
でもね〜・・・。
残念ながら、イマイチ、こう、
わ〜い、わ〜いという気分に(どんな気分だよっ)
なれなかったんですけど。
期待したほど良いと思わなかったのは、果たして、
私の聴き方が悪かったのか、演奏者が悪かったのか・・・。
さて。
主演のプリマドンナ&アリアドネ役を歌ったのは、
Deborah Voigt。
アメリカのスター・ソプラノ、だとか。
ソプラノには違いないんですけど、ちょっとかすれた様な
そのハスキーボイスに存在感があり過ぎるし、
見た目的にも、押し出しの強い、
かつてのボンドガールのなれの果て、といった感じ。
エーゲ海に浮かぶナクソス島で、妖精に囲まれて失恋を嘆き、
最後にバッカスと恋に落ちる・・・
透明感あふれるイメージ?のアリアドネなんかよりも、
プッチーニの「西武の娘」に出てくるミニーのように
カウボーイハットが似合って、
ヘ〜イ、ヘ〜イとばかりじゃじゃ馬にも乗りこなせそうな
アメェリィカ〜ンな女性の方が
似合ってるような気がしてしまいました。
大体ですね。
なんだよっ、そのドイツ語はっ
そんなとこで巻き舌になってどうするっ
ひどいアメリカ訛り(英語訛りですらない)。
そのくせ思わずカタカナ表記したくなる
平べった〜い発音・・・。
何を言ってるんだか、さっぱりわからん・・・。
発音が悪い、とか、訛っている・・・という域を超えている。
いや、あれはドイツ語じゃありませんってば。
声楽を勉強していて、ドイツリート(歌曲)を
勉強したことがない歌手というのは存在しないだろうし、
勉強する以上普通、習うだろう(副科の私でさえ、少しは教わったぞ)
という「ドイツ語の歌い方」というものを
失礼ながら、おそらく全く御存じないんじゃないか
とお見受けいたしました。
声が悪いとか、芝居が下手とかじゃないんですよ。
それ以前の問題。
なんでわざわざ、この人を、ドイツ語オペラに呼んだんだろう???
で、この方、発音も悪いんだけど、音楽的にも全然イケてない。。
R.シュトラウスの音楽の作りってものを考えて作ってるようには
間違っても聴こえないんですよね。
もっともそれは、彼女のせいだけじゃなく、
指揮者のせいでもあったと思うんですけども。
(続く)
にほんブログ村