
誰のって、ナクソス島のアリアドネに出てくる、ツェルビネッタです。
だってだってだって・・・。
真っ黒の髪をあご下あたりでパッツリと切っている。

そう、いわゆるおかっぱ頭というやつです。
この方がそのカツラを被られると・・・
どう見たってジャイ子ですってば


それに衣装だって。
お色気ムンムン



多分強調したかったのだと、思います、この衣装係の方は。
でもね〜〜〜。。。
艶やかな緑色のジャケットにロングスカート、そのスカートには
縦に深〜く太ももまでババ〜ンとスリットが入って・・・。

この演出の初演時のツェルビネッタはエレーナ・モシュクだったのですから
どう考えたって、西欧人の顔を想定して作った衣装のハズ。
なのに。
この方がお召しになるとどう見たってチャイナドレス。。。

チャイナドレス姿のジャイ子ががラーメン

見えませんってばっ


どなたの話かと申しますと、ここチューリヒ歌劇場の専属ソプラノ歌手、
セン・グオ嬢のことでございます。
御名前の響きからお察しのことと思われますが、そう、中国のお方です。
ちなみにこのお方、専属歌手として

もうちょっと勉強しておきたいから、と、チューリヒ音大の歌曲クラスに
外部生として登録なさったこともおありになる真面目

まだお若いんですね。
もっとちなみにかなり背の低い方です。
多分スリットが微妙に栄えなかったのは背の低さも原因かと思われます。

けど、すご〜〜くお上手


チューリッヒのカルメンでもフランスキータ役を(2008年7月)
モーツァルトの魔笛でも夜の女王役を
ロッシーニのエジプトのモーゼでも王妃役を(2009年10月)
ワーグナーのジークフリードでも小鳥役を(2009年8月)
それぞれお歌いになられました。
大変安定した実力

そのフライパンチックな平べったい印象の大きなお顔やら、

その大きさに対するには少しばかり小さすぎる目鼻立ちやら、

低すぎる背丈やら、

長いとはお世辞にも言えなそうな長さの手足やら、

いささか見たくれに難があり過ぎる感は否めないにしても、

私は結構この方、好き

ただしどうしても、何かしら突っ込みた〜くなるんですけどね。ジャイ子さん。

で、このジャイ子・・・いやいやツェルビネッタはですね。
恋人に捨てられてひたすら嘆いているアリアドネに向かって
慰めようというのか、恋の手ほどき

(アリアドネは聞いちゃいませんが。。

こいつがクセモノのとんでもない超難曲

うへ〜〜大変そう〜〜〜。。。。



しかし

頑張りました、ジャイ子嬢


いや〜この難しい、というか訳の分からない域

グルヴェローヴァでもなく、ナタリー・デセイでもなく、キャスリーン・バトルでもなく、
アンナ・ネトレプコでもなく、エレーナ・モシュクでさえない、あなたが、
良く歌いきった





・・・と思ったけど、でもよく考えてみると、ですよ。
超絶技巧、すなわち、ヴィルトゥオーゾというものはですね。
ウィキペデイアによると
完璧な演奏技巧によって困難をやすやすと

卓越した演奏能力の持ち主に対する称賛の言葉
なのだそうです。
ということは。
やっぱり、
曲の難しさに振り回されてアップアップながら、
とりあえず歌い終わりましたっっ

うわ〜難しそう〜大変そう〜

と聴こえてはマズカッタ


(続く)

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初シュトラウスが、もしかしたらお笑い系になってしまいましたねぇ〜
ヴォイトはダイエットしたけれど、やはり風貌がアメリカンですね。メト・ライブビューイングでのイゾルデを観ましたが・・・。
そして、ツェルビネッタちゃんがジャイ子ですか!
なはははぁ、思わず笑ってしまいました。
そして、そうそう、チュリーヒのパルシファルのDVDを先般観たおり、小姓たちの中にアジア系の方がいまして、思わず「片桐はいり」を連想してました。
ただいま、DVDジャケットを確認すると、ありましたよ、「Sen Guo」の名前が!
う〜む・・・、ツェルビネッタ、怖いもの見たさ・聴きたさで体験してみたいですよう(笑)
コメントありがとうございます!
一応喜劇ですから、お笑い系には違いないんですけどね。
意味が違う・・・!!怒
しかも、え・・・あの人ワーグナーも歌ってるんですか???
それもMETで・・。
・・・大丈夫なんでしょうか・・・?(・。・;
ジャイ子ちゃん、あっちこっちで御活躍なので、
最近のチューリッヒのDVDにはほとんど全部に
名前があるかもしれません。
ちょっとばっかり、怖いもの見たさ、ですけどね。笑