2010年03月20日

チャイナなジャイ子が恋の手ほどきをば・・・

その髪型は・・・ジャイ子だ。間違いなくジャイ子だ・・・。たらーっ(汗)

誰のって、ナクソス島のアリアドネに出てくる、ツェルビネッタです。

だってだってだって・・・。

真っ黒の髪をあご下あたりでパッツリと切っている。美容院
そう、いわゆるおかっぱ頭というやつです。
この方がそのカツラを被られると・・・

どう見たってジャイ子ですってばexclamationランドセルしょったら完璧ですってばexclamation

それに衣装だって。
お色気ムンムン黒ハートで、浮気症黒ハートで、モテモテ黒ハート・・・という設定を
多分強調したかったのだと、思います、この衣装係の方は。
でもね〜〜〜。。。

艶やかな緑色のジャケットにロングスカート、そのスカートには
縦に深〜く太ももまでババ〜ンとスリットが入って・・・。手(チョキ)

この演出の初演時のツェルビネッタはエレーナ・モシュクだったのですから
どう考えたって、西欧人の顔を想定して作った衣装のハズ。

なのに。

この方がお召しになるとどう見たってチャイナドレス。。。モバQ
チャイナドレス姿のジャイ子ががラーメンレストランを運んでいるようにしか
見えませんってばっexclamationたらーっ(汗)

どなたの話かと申しますと、ここチューリヒ歌劇場の専属ソプラノ歌手、
セン・グオ嬢のことでございます。
御名前の響きからお察しのことと思われますが、そう、中国のお方です。

ちなみにこのお方、専属歌手としてぴかぴか(新しい)華々しく活躍なさってる割に、
もうちょっと勉強しておきたいから、と、チューリヒ音大の歌曲クラスに
外部生として登録なさったこともおありになる真面目手(グー)な方です。
まだお若いんですね。

もっとちなみにかなり背の低い方です。
多分スリットが微妙に栄えなかったのは背の低さも原因かと思われます。猫

けど、すご〜〜くお上手exclamationなんですよ。ひらめき
チューリッヒのカルメンでもフランスキータ役を(2008年7月
モーツァルトの魔笛でも夜の女王役を
ロッシーニのエジプトのモーゼでも王妃役を(2009年10月
ワーグナーのジークフリードでも小鳥役を(2009年8月
それぞれお歌いになられました。
大変安定した実力手(グー)のお方だと思います。

そのフライパンチックな平べったい印象の大きなお顔やら、ダッシュ(走り出すさま)
その大きさに対するには少しばかり小さすぎる目鼻立ちやら、たらーっ(汗)
低すぎる背丈やら、ダッシュ(走り出すさま)
長いとはお世辞にも言えなそうな長さの手足やら、たらーっ(汗)

いささか見たくれに難があり過ぎる感は否めないにしても、モバQ
私は結構この方、好き手(チョキ)です。
ただしどうしても、何かしら突っ込みた〜くなるんですけどね。ジャイ子さん。わーい(嬉しい顔)

で、このジャイ子・・・いやいやツェルビネッタはですね。
恋人に捨てられてひたすら嘆いているアリアドネに向かって
慰めようというのか、恋の手ほどき揺れるハートのような歌を歌い始めます。
(アリアドネは聞いちゃいませんが。。わーい(嬉しい顔)

こいつがクセモノのとんでもない超難曲exclamation×2
うへ〜〜大変そう〜〜〜。。。。パンチたらーっ(汗)ダッシュ(走り出すさま)

しかしexclamation
頑張りました、ジャイ子嬢手(チョキ)exclamation

いや〜この難しい、というか訳の分からない域たらーっ(汗)に達している超絶アリアを、
グルヴェローヴァでもなく、ナタリー・デセイでもなく、キャスリーン・バトルでもなく、
アンナ・ネトレプコでもなく、エレーナ・モシュクでさえない、あなたが、
良く歌いきったexclamation×2手(チョキ)お見事exclamation×2パチパチパチexclamation×2ひらめき

・・・と思ったけど、でもよく考えてみると、ですよ。

超絶技巧、すなわち、ヴィルトゥオーゾというものはですね。
ウィキペデイアによると

完璧な演奏技巧によって困難をやすやすとひらめき克服することのできる、
卓越した演奏能力の持ち主に対する称賛の言葉


なのだそうです。
ということは。
やっぱり、

曲の難しさに振り回されてアップアップながら、
とりあえず歌い終わりましたっっexclamation
うわ〜難しそう〜大変そう〜exclamation

と聴こえてはマズカッタパンチ、ということ、じゃないんでしょうかね?猫

(続く)


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posted by Duo A&K at 06:00| Comment(2) | TrackBack(0) | R.シュトラウス・オペラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
初シュトラウスが、もしかしたらお笑い系になってしまいましたねぇ〜
ヴォイトはダイエットしたけれど、やはり風貌がアメリカンですね。メト・ライブビューイングでのイゾルデを観ましたが・・・。

そして、ツェルビネッタちゃんがジャイ子ですか!
なはははぁ、思わず笑ってしまいました。

そして、そうそう、チュリーヒのパルシファルのDVDを先般観たおり、小姓たちの中にアジア系の方がいまして、思わず「片桐はいり」を連想してました。
ただいま、DVDジャケットを確認すると、ありましたよ、「Sen Guo」の名前が!
う〜む・・・、ツェルビネッタ、怖いもの見たさ・聴きたさで体験してみたいですよう(笑)
Posted by yokochan at 2010年03月23日 21:39
yokochan様、
コメントありがとうございます!

一応喜劇ですから、お笑い系には違いないんですけどね。
意味が違う・・・!!怒

しかも、え・・・あの人ワーグナーも歌ってるんですか???
それもMETで・・。
・・・大丈夫なんでしょうか・・・?(・。・;

ジャイ子ちゃん、あっちこっちで御活躍なので、
最近のチューリッヒのDVDにはほとんど全部に
名前があるかもしれません。
ちょっとばっかり、怖いもの見たさ、ですけどね。笑
Posted by 恋するオペラ at 2010年03月25日 02:39
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