ナクソス島のアリアドネ。
いささかシマリが悪かったのは・・・
ま、大体は歌手のせいでしたが

指揮者にも問題があったように思われてなりません。
指揮者はマーク・エルダー氏。
聞いたことないなあ、と思ったんですけど、
実はイギリスの「サー(Sir)」付き(ナイトの称号、騎士爵)の
偉〜い方

私が知らなかっただけらしいです。
(でもそれならせめてプログラムに「Sir」と書いておいてほしい

でもねえ。
あんまり冴えて聞こえませんでしたよ、サー。

どちらかというと音楽に振り回されて、
もたついているように聞こえましたよ、サー。

リヒャルト・シュトラウスの音楽は、とにかく難しい。

単に音を並べさえすれば、
単に上手に弾けさえすれば、
単に良い声で歌いさえすれば、
とりあえず音楽になって、ワ〜キレイダナ

ということには絶対にならない

音楽の構成が完全にクリアー

聴いている側には
何が何だかよく分からないよ・・・・

ということになっちゃうんですね。
あの独特の斬新な和声

複雑怪奇な構成

意地悪なぐらい音楽はブツ切り状態になり、
つじつまが合わなくて、


みたいになっちゃう、と思うのです。
で、このエルダー氏の場合、
それから主役のVoigtさんにしてもですね(発音はともかくとして)
音楽をどこに向かって


いかにもドイツ的な緻密で堅実な音楽の構成を
はっきり分からせて下さらない

なんだか
万国博覧旗をパッチワークしてる・・・

みたいにバラバラ分解


盛り上がるべきとこころは、ちゃんとシッカリ盛り上がっているんですけどね。
でも前段階が曖昧なもので、盛り上がりがやたらに唐突なんですよね。
聴いているコチラ側は、
いきなり地雷


みたいな気がして、びっくりするのです。
ちと心臓に悪い・・・。

それってやっぱり、変、でしょう・・・?

(続く)

にほんブログ村