「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
演出は Nikolaus Lehnhoff 氏。
とてもクラシックで素敵


今まで私が観た中で、一番落ち着いてシック

木造の教会の内部のような舞台に
ハーメルンの笛吹き


カボチャパンツにカラータイツ、そしてマント姿のオッサン達。
色違いだけどほとんど同じ格好なので、誰がどの役なのか
ほとんど見分けがつきません。

一緒に行った我が姉曰く、
「あの赤い人がお父さん?」
・・・赤い人って、どれよ?・・・3人ぐらいいるじゃん・・・

そんな中でも主役、ハンス・ザックス役の
アルフレード・ムフ氏は
さすがに分かりました。どの人だか。

今回ザックス役デビュー

以前、この方のベートヴェン「フィデリオ」のロッコを聴いたとき
良かった

今回、ワーグナーになると、初日だったからかもしれませんが
体力配分にいささか失敗

最後の方がちょっと



長いですからね。なんたって上演時間約4時間半

そのうちザックスだけで2時間半分

おじいちゃんにはいっぱいいっぱい


それにして可笑しかったのは、一番最後の幕で
エヴァに
「世が世ならあなたの奥さんになっていたかもしれないのに」
という趣旨の(まとめ過ぎ?

「私は、『トリスタンとイゾルデ』のように、魅かれあう二人を引き裂く
『マルケ王』になるつもりはない」
と応えたときなんですよね。
何故かと言うと、このムフ氏。
昨シーズン上演された「トリスタンとイゾルデ」で、正に
「マルケ王」を歌っておられたからなんですね。ぷぷ。

さて。
お次はこのお話の”姫”エヴァのハート

を射止める色男ヴァルター。
この方もすぐに見分けがつきました。
なぜなら一人で衣装が違ったからです。
騎士ですもの、カボチャパンツなんか、はきません。

颯爽

ひらめき過ぎてしょっちゅうズリ落ち、腰巻状態

一生懸命押さえながら歌っておられたのは

カンザス生まれの Robert Dean Smith氏。
バイロイト音楽祭にもこのヴァルター役で
デビュー

本当は今回ペーター・ザイフェルトがヴァルターを歌う予定だったのに、
いつの間にか(つまり私の知らぬ間に)キャンセルになったんですね。
ちょっと残念。

でもこのスミス氏。
ちっとばっか、声量も背丈も不足気味

ただし。
長いフレーズを抒情的にレガート

どうも子音の t と w の音が抜け落ちちゃうんですよね。
ドイツ語を歌う時って、みなさん、子音をはっきり発音すべく
うわっ相当ツバ飛んでるだろうな〜

今、この人の目の前には行きたくない〜

と思うほど、不自然な舌打ち音(?)を立てられますよね。
それがこの方は足りないもので、間延びして聴こえるのが
ちょっと気になりましたが。。
(続く)

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こんにちは!
チュリーッヒの常連アルフレード・ムフ
は2007年来日公演「ばらの騎士」でのオックス男爵では大喝采でした。
ザックス役デビューでしたか。
ポチッとしていきます。♪
ムフのオックス男爵、今年も7月のチューリッヒ・フェスティバルで
歌うみたいですね〜。
なぜか毎年、ばら騎士をフェスティバル期間にやってくれるんですけど、
期間中はチケット取りにくいから、いっつも見損ねてます。
今年はどうでしょうか・・・?(-_-;)