2010年05月04日

おっとさんに反抗して、エンヤコラ

さて。

ルイザとミラー親子が余りにも素晴らしかったぴかぴか(新しい)ため、
その影でちょっとかすんじゃってたモバQけど、
尻あがりに調子を上げてきたグッド(上向き矢印)ルイザの恋人ロドルフォ。

歌ったのはファビオ・アルミリアート氏。
イタリアのディーバ、ダニエラ・デッシー(2009年9月
の旦那様ですね。

プロフィール用の写真は一見、いい男風ぴかぴか(新しい)に映ってるけど、
舞台上で動いたり、汗かいたりしているリハーサル写真は
もじゃもじゃ頭のひげ面が暑苦しくて・・・
ちょっと、む?と思ってました。。猫

そして幕が開いて。。
休憩の前は、声はいいグッド(上向き矢印)んだけど、音程が全然はまってないバッド(下向き矢印)し、
お芝居も、あなたは今どっち向きに動きたいんですか?
と聞きたくなるほど、
意志と感情と行動がバラバラ分解して見えるバッド(下向き矢印)し。

例えばですね。
無実のルイザを捕らえようとした、父ワルター伯爵に対して
怒っているパンチ・・・ハズ・・・?たらーっ(汗)という場面。

目を逸らして声だけ聴くと確かに怒っているパンチんですが
目を向けて観てしまうと、彼は
いわゆる「オペラ的」な(「芝居がかった」の意)怒れる動きを
全然しないので、何となくのほほん晴れと悠長で、
どう頑張っても怒っているように見えない・・・。バッド(下向き矢印)たらーっ(汗)

この人、大丈夫なのかな〜?ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)と思っていたら
休憩後、いきなり良くなりましたexclamationグッド(上向き矢印)わーい(嬉しい顔)

今回ロドルフォの役は役デビューひらめきだったらしいので、
もしかして緊張爆弾していたのかもしれません。わーい(嬉しい顔)

休憩後にちょっとと思ったのは
一番最後の幕で、毒を飲んでしまった後の場面だけ。
張り切り過ぎちゃったんでしょうかね。

ホントに、なんか、飲んじゃった??がく〜(落胆した顔)

と思うぐらい、突然高音がかすれ、爆弾
息も絶え絶え爆弾になってきたんですけど、
あれは演技だったのでしょうか?
それとも体力配分の失敗だったのでしょうか、
単なる事故(?)だったのでしょうか??わーい(嬉しい顔)

でも良かったですよ。手(グー)
特に、第3幕で、
捕えられた父親を助けるために、恋人ルイザが別人(ヴルム)宛てに
無理やり書いた(書かされた)偽ラヴレターを読んで、
ルイザの背信を嘆くアリア「星の瞬く静かな夕に」なんて
結構名演だったぴかぴか(新しい)exclamationと思うんですが、
演出が邪魔をしてくれたパンチのが、残念でした。ふらふら

今回の演出はDamiano Michieletto
シンプルな舞台と衣装はとてもいいグッド(上向き矢印)んですけど、
歌手が歌っているバックに、やたらと映像TVを流すんですよね。

例えば2幕でワルター伯爵とヴルムが
ルイザの偽手紙を利用して二人の恋を諦めさせよう、と企む場面。
背後の壁面に、
「森の中を歩きながら、自分が踏みしめた下草を撮り続けた」
ような葉っぱの白黒映像TVをず〜〜っと映すんですよ。

無意味にバックが動き続けるから目にうるさいったらありゃしない。パンチ

実際、白い衣装を着ていたワルター伯爵が、
どこに立っているのか見えない目ことがありましたが、
あの写真、なんの意味があったんでしょうか??爆弾

このロドルフォの決めアリアの時も、
背後の壁に、ルイザの偽手紙の文面がイタリア語で
今、彼女が書いているかのように浮かび上がって行くんですが、
これがまた、実にうっとうしい。。パンチ

ロドルフォの真後ろはドアになっていて、しかも開いていたので、
壁に映った手紙の文面がちょん切れているたらーっ(汗)んですよね。。バッド(下向き矢印)

それに最終幕。
ロドルフォがこっそり水差しに毒を仕込んで自分も飲み、かつ
ルイザにも飲ませる場面。

緊迫した音楽の中、二人の背後にまたしても
「水にインクを落として撹拌していく様子をスローモーションにした映像」
を流すんですよね。TV

いや、分かりますよ。
毒が体内にまわって来ている・・・って言いたいんでしょう?

だけどですね。
演出家がそこまで説明してくれなくても
アルミリアートとフリットーリの二人の声と演技だけで、
観客にも十分、毒がまわってきていることが分かるんです。

はっきり言って、大きなお世話っexclamation×2ちっ(怒った顔)爆弾パンチ

せっかく舞台装置とかがシンプルなのに、
その余計な写真演出TVが音楽を邪魔して、音楽に集中できなくさせるのが
とてもとても、もったいなかったです。もうやだ〜(悲しい顔)

それにしても、このロドルフォって、しみじみ迷惑な男パンチですよね。

大体この男が名前と身分を偽ってまで、
ルイザと恋仲になったりするからいけなかったんじゃないですか。
ルイザが別の男を愛している・・・という偽手紙を一通書いたからって、
それを読んで激高したからって、

普通、毒殺まで、します??がく〜(落胆した顔)

単なるフラレ男の逆切れパンチでしょうがっ。
お前が一人で死んだら全てが解決するじゃないか〜exclamation×2爆弾

と思ってしまう私はロマンが足りないのでしょうか・・・。猫
最初の登場シーンでルイザがパパ・ミラーに向かって

「彼(ロドルフォ。この場面ではまだ名前を偽っていて、自称カルロ)は
 あなたのことを本当の父親のように愛しているのよ」

と言ってたけど、私に言わせれば、それパンチですよ、絶対手(グー)
ルイザの背信に対して復讐するため、
なんぞという自分の身勝手で、
その「父親のように愛している」ミラーから
娘を奪って殺すなんて・・・。

やっぱりイヤな男パンチです。
アルミリアートのせいじゃ全然ないんだけど、
私はやっぱりパパ・ミラー=ヌッチ黒ハートに軍配を上げたくなりました。わーい(嬉しい顔)

(続く)



にほんブログ村 クラシックブログ オペラへ
にほんブログ村
posted by Duo A&K at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ヴェルディ・オペラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック