2010年05月06日

おっとさんはオットサンで、エンヤコラ

ヴェルデイルイザ・ミラーというオペラには
パパ・ミラーの他に、もう一人のお父さんが登場します。
すなわち、ロドルフォの父親、ワルター伯爵です。

言うことを聞かないパンチ息子に手を焼いた爆弾揚句、
毒をあおって心中されてしまうがく〜(落胆した顔)
一見、ちょっとかわいそう失恋なお方。

でも実は。
このオペラでは前段として割愛されていますが、このお父さん、
実は自分が「伯爵」になるために、「伯爵」だった
従弟だかお兄さんだかを殺害爆弾した・・・
という悪〜い奴パンチだったらしいですね。

この↑前段を予習していかなかったため観ているときは、
このお父さん可哀そうに・・・もうやだ〜(悲しい顔)
と思ってたんですが
息子に先立たれるのも、悪いことをしたパンチ、だったんですね。
全然可哀そうではありませんでした。猫(そ、そう?たらーっ(汗)

歌っていたのはチューリッヒ歌劇場ではお馴染みの
ラスロ・ポルガー教授。
チューリッヒ音大でも教えていらっしゃるのですが
自宅でばかり教えていて、学校にはほとんど現れない、という噂です。猫

そんなわけで、学校よりオペラハウスの客席で
お見かけすることの方が多いようです。わーい(嬉しい顔)2010年3月

お名前とお顔は存じ上げていましたが、私、実は
実際の舞台でポルガー先生を聴くのは初めてでした。

典雅な声グッド(上向き矢印)、堂々たる存在感グッド(上向き矢印)、説得力のある音楽グッド(上向き矢印)
背も高くてグッド(上向き矢印)舞台映えするグッド(上向き矢印)し、実にカッコイイぴかぴか(新しい)

多分共演者がヌッチやフリットーリでなければ
お客さんもワタクシも、もっとキャーキャー黒ハート騒いでいたと思います。
が、上記の二人が凄過ぎたもので、つい、
拍手も、やや、まばら、レビューも後回しになってしまいました。わーい(嬉しい顔)

さて。
お次はこのオペラの中の最大の悪役、ヴルム。
本当は「伯爵」に仕えていたのに、裏切ってワルター伯爵の
「領主殺害事件」に加担したパンチ、これまた相当悪い奴爆弾
という設定だったらしいですねえ。

歌ったのはルーベン・ドローレ君。
このブログにもよく登場している(2009年9月、12月
オペラハウス一押し手(グー)の若手ひらめきです。

彼を聴くのは4回目ですが、
まだ若いからでしょうか、成長グッド(上向き矢印)著しいexclamation手(チョキ)

パパゲーノの時よりも、レポレッロの時よりも、グリエルモの時よりも
階段を一段ぬかし、どころか、5段跳びぐらいに成長していて
見違えるほどでした手(チョキ)
実に頼もしい猫手(グー)

声も良く伸びてグッド(上向き矢印)、貫禄も出てきてグッド(上向き矢印)、とても丁寧に音楽を作っていてグッド(上向き矢印)
あのヌッチやフリットーリと並んでも遜色がないひらめきのですから、
すごい手(チョキ)じゃないですかexclamationぴかぴか(新しい)

このヴルムという役、悪役としては出来損ないもいいとこ(?)で
悪い奴、というより、単なるイヤなヤツたらーっ(汗)なんですよね。

イヤーゴほどの凄みもなく、バッド(下向き矢印)
パパ・ジェルモンほどの重みもない。バッド(下向き矢印)

単にルイザに横恋慕した色情狂じゃん・・・がく〜(落胆した顔)爆弾たらーっ(汗)

ここらの台本設定の詰め(詰め?)の甘さが、
この「ルイザ・ミラー」というオペラの人気を、
今一つ押し上げない要因なのかもしれません。猫(?)

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posted by Duo A&K at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ヴェルディ・オペラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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