
公開されてしまいました・・・。
本来こういう文字が普通だし、別にかまわないかな〜
とも思ったんですが、やはり何となく、
スッピンのまま外を出歩いてしまった

再び厚化粧


トーマス・ハンプソン・リサイタルのピアノ伴奏を務めていたのは
ヴォルフラム・リーガー氏。
歌曲伴奏で有名な方ですね。
この方の演奏を、私は初めて聴きましたが
信じられないほど繊細なppが印象的で、
素晴らしいピアニストでした。

この方の師匠に当たるヘルムート・ドイッチュさんの演奏と比べると、
ドイッチュさんは音そのものに彫刻されたような深みがあり、
絹織物のような妖しさ、を感じるのに対して
この方の音は、おろしたてでノリとアイロンがパリッときいた
コットンシャツのような健康的

完璧なまでに歌に寄り添い、
歌と交互にメロディーを弾くところも
まるでハンプソン氏がハミングしているかのように、
声とほとんど同じ響きなんですよね。

指でピアノという「機械」をコントロールして表現する。。
お見事です

ただ、何となく「芸術的」に「造り上げ」過ぎていて、
「生」の音じゃない・・・

という印象を受けました。
だから、素晴らしい演奏なのに、鳥肌が立たないんですよ。

素晴らしく瑞々しい果物をサランラップ越しにつかんでいる
ような感触なのです。
今出している音をどう弾こうか、どう弾くべきか、
ということが考え抜いてあったし、
考え抜いてあることは、とてもよく分かったんですが
この人がこの音を「どう感じているのか」は
よく分からないんですよね。

それが良いこと


が、私は生の音の方が好き

生の音の方が感情がむき出しになるし、
むき出しの感情は鳥肌を立たせてくれるので。
ドイッチュさんは「生」音でした。
どちらかというと、やはり歌曲伴奏の第一人者
ハルトムート・ヘル氏の音の方が「造り上げた音」でした。
そして私はヘル氏があまり好きじゃありません。


リーガー氏の方がヘルよりずっと好感

でももっとこの人の生の感情を見たい

ま、こうなるともう趣味の世界ですから、何とも言えません。

もっともね。
この方のもっとも印象に残ったもの、というと
音じゃなくて「鼻」なんですよ。
正面から見ると鼻がいささか丸く見えるため、


という感じなんですが、
大きな鼻、それも鷲鼻なので、横顔の印象が強いこと。

本当に文字通り、鷲のくちばしのように湾曲した鼻が
顔の真ん中にでででん

大きな鼻というと、懐かしのピアニスト、
ヴラディミール・ホロヴィッツ氏が頭に浮かびます。
このリーガー氏の鼻は下向きに湾曲しているため
高さはそれほど気になりませんが、
鼻の穴の表面積だけなら
ホロヴィッツ氏と対を張っているのではないでしょうか?



実を言うと演奏中も鼻が気になって、
客席に向かって正面を向いたハンプソン氏の顔よりも
リーガー氏の鼻を目で追っていた回数の方が
多かったような気がします。。
ここの歌曲リサイタルの時は、支配人のペレイラが
演奏終了後、大きな花束を渡します。
リーガー氏、袖に引っ込む時に花束の匂いを、
その大きな鼻で嗅いでいらしたのですが、
さぞかしいい匂い


それにしても黒髪、黒服の男二人が黒いピアノの前に立っている
という殺風景な舞台に、赤と黄色が混ざった薔薇の花束は
いかにも鮮やか

いいですね、あんな大きな花束がもらえるのって。


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ピアノのことはさておき、というか、歌曲の場合、歌手にばかり耳がいってしまい、ピアノの良しあしが二の次になってしまう自分。
ちゃんと聴かないといけませんね。
そして「鼻」!
先週の札幌で久しぶりにあったお客さんが、まさに「鼻」の人なんです。
すぐさま思い出しまして、そうなるとそう、鼻ばっかりに目がいってしましますね。
どうもいけませんや。
リーガーさんのも見てみたいです(笑)
ピアニストさんならではのプロの目からのコメント、すごく面白いし勉強になります。
歌曲のコンサートの場合、ピアニストは「伴奏者」ではなく歌い手と対等で、2人で奏でるアンサンブルなのだという認識を教えてもらったことがあります。
私は以前、歌曲のコンサートで、歌い手よりピアニストの演奏の方が素晴らしくて、ピアニストにばかり目が行ってしまった、という経験があります(ちなみに女性同士)。
対等どころかピアニストの方が目立つなんて、歌い手としては絶対避けたいところです。
しかし。
ピアニストの鼻に目が行って仕方なかったという経験は残念ながらまだありません(笑)
生の音、感情むき出しの音について。すごくわかります。
これは歌い手も全く同じことが言えますよね。うますぎて完璧、計算し尽くした芸術。
でもやっぱり”色”とか”どきどき感”ってほしいですよね。
ポチしていきまーす!
リーガーさん、好きですよ。
ドイチェさんのお弟子さんでしたか、
お勉強になりました。
フォスターばかりでは無かったのですね、
いいプログラムではないですか!(爆!
ポチして帰ります。♪
自分も歌の方と一緒に弾くことが多いから、
つい耳が行ってしまっただけですよ。
歌曲演奏会なのに、逆にこういう聴き方は
不自然なですよね。
しかし、目までこうも奪われるとは
思いませんでした。
ハンプソンのがよっぽどハンサムなのに。笑
そうです、「他人」の演奏を聴いていると、
いろいろこう要求が出てきてしまうんですよね。
色が欲しいの、色気が欲しいのって。。
じゃあ、自分で弾いてみろ!と言われると、
黙って逃げ出すしかないので、
あまりエラソウなことを書くと、
後が怖いんですけど。笑
いいプログラムでしたよ、ほんとに。
最初から「マーラー」なんぞと書かずに
「プログラム未定」にしておいてくれれば
多分大いに喜んでたと思うんですけどねえ。笑