2010年05月26日

集うゆえの殿堂なのか

さて今回のベルリン旅行記、
ようやく私の目的曲に到達しました。
前置きが長いですね。わーい(嬉しい顔)たらーっ(汗)

ブラームス作曲「リナルド・カンタータ」Op.50です。
ブラームスが30歳から35歳の間に書かれた曲ですね。

その間「ピアノ五重奏」や「ホルン三重奏」
「ドイツ・レクイエム」歌曲「マゲローネのロマンス」等、
重要な作品を次々生み出していた時代です。

で、その間にはさまれた、このリナルド・カンタータ。
ベルリン・フィルのによる初演は、1886年3月29日。
それ以降あまり機会に恵まれず、少なくとも
過去50年間は、演奏会では演奏されなかった・・・

というマイナー作品爆弾なんですね。
やっぱり何かとマイナーモノに縁のあるヨーナス氏。わーい(嬉しい顔)
2010年3月

だけど、やっぱり「ブラームス」はブラームス手(グー)です。

プログラム前半の室内楽的な曲に比べて
直接的ではないけど、じわ〜〜〜っと胸に広がるような
いわゆる「ぴかぴか(新しい)ブラームス的感動ぴかぴか(新しい)」がさすがでした。

しかも、ベルリン・フィル、ですもの。

オーケストラの一人一人全員が、
オタマジャクシるんるん一つ一つにモバQを吹き込み、
その全ての音に自分の全人生を賭けている・・・
そんな「覚悟手(グー)」のようなものをひしひしと感じました。

今までにも他のオーケストラの演奏を聴いて、
全身を包み込まれるような豊かな響きの「シャワーひらめき」に
感動ぴかぴか(新しい)したことは何度もあります。

が、ベルリン・フィルは、
一人一人の音楽家それぞれが持つ「覚悟」が溢れ出てきて、
聴いている側がその「覚悟の洪水」に圧倒手(パー)される・・・
シャワーどころか、まるで滝つぼで滝に打たれているよう
とでもいうべきでしょうか。
豊か、などという言葉では追いつかないほど、
圧倒的手(グー)ぴかぴか(新しい)でした。

そしてぴかぴか(新しい)アバドぴかぴか(新しい)の指揮がまた・・・。
嵐のような宇宙的広がり(?)を持って迫ってくるダッシュ(走り出すさま)のに、
胸の一番奥にある一番大切な部分を、誠実に
両手で包み込むような暖かさを感じる黒ハート
とでも言ったらいいのでしょうか。

座って聴いているなずなのに、半分腰が浮いて、
ふわ〜っとモバQ、天上に持っていかれているような、
そんな感じでした。わーい(嬉しい顔)

ソリストだったぴかぴか(新しい)ヨーナス・カウフマンぴかぴか(新しい)
フル・オーケストラと大合唱の中でも
ひときわ華やかぴかぴか(新しい)に輝く手(チョキ)メタリックな声ひらめき
どんなppでも全ての言葉がはっきり聞き取れる発音ひらめき
オペラのように直接的に表に出していないのに、
表情豊かに伝わってくるリナルドの感情ぴかぴか(新しい)
どれをとってもやっぱり素晴らしいexclamation×2黒ハート

でもね。

オペラというものは当然暗譜ですから、音楽が完全に
頭に入ってなければできません。
今回のカンタータは楽譜を持って歌っていたせいでしょうか、
普段オペラを歌っているときと比べると、今ひとつ、
音楽的に自由ではないダッシュ(走り出すさま)ような気がしました。

そういえばカウフマンのブラームスの歌曲って
聴いたことがありません。
少なくともCDは出していないと思います。
ブラームス、とても似合ってると思うんだけど、
ちょっと意外ですね。猫

それにしても、ベルリンって、いいですよね〜。
チューリッヒだって悪くないし、グッド(上向き矢印)
東京だって全然悪くないけど、グッド(上向き矢印)
でも、このレベルのものを「日常的に」聴けるって、
やっぱりベルリンって、いいですねexclamation×2


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posted by Duo A&K at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | コンサート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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