好色な目で自分を見る義父のため
裸身に7枚のヴェールをまとい、一枚づつ脱いでいく、
という官能的な踊りを披露。
踊りの褒美として、銀の盆に乗った
預言者ヨハナーンの首を要求し、
手に入れた首に接吻して
恍惚となっているところを殺される。
デリラ(サムソンとデリラ)と並ぶ、エロス

でなければ、狂女

そのどっちかだと、思い込んでいました。
だって、そうじゃありません?

でもこれ、オスカー・ワイルドがサロメを題材に
戯曲化した時に脚色したんですね。
聖書

彼女の踊りを喜んだヘロデ王に「褒美に何を望むか」と
問われ、母親に何を望んだらいいのか、尋ねる。
母親は自分が憎むヨハナーンの首を要求するよう、
サロメをそそのかした、と。
お母ちゃんに「私、何を頼んだらいいかな〜?」
と聞きに行くなんてかわいいじゃないですか。

なんか、イメージが違う。。

このお母ちゃんが、なぜヨハナーンを
憎んでいる

自分が元夫の異母兄弟と結婚したことを
「(当時の法律上)近親相姦である


激しく非難していたから

それじゃ、悪いのはどっちかって言うと、
お母ちゃんの方


なぜにサロメばかりを悪女にしたのかはともかく、
オスカー・ワイルドの書いた
「サロメ」という戯曲をもとに
R.シュトラウスが曲をつけたのが
このオペラ「サロメ」なんですね。
ちなみにこれ、原語の発音は
「サロメ」じゃなくて「ザロメ」。
さらにその「ザ」にアクセントが来て、
「メ」に向かってディミヌエンド

という感じです。
私が超日本人的発音でタイトルを言うと、
つい「サロメ」と後ろに向かって
クレッシェンド

ニャロメのまた従姉妹

実によろしくない。。

ドイツ人の友人には、一瞬、通じませんでした。

さてさて、このサロメというオペラ。
前奏もなく、休憩なしもなく、
約2時間で終わってしまうんですね。
休憩時間にプログラムとかポスターとかを
買おう

終わってしまう、という
いささか不親切な設計


主役サロメはGun-Brit Barkmin。
ドイツで勉強してドイツの歌劇場で歌っているドイツ人。
生粋のお国ことばでチューリッヒデビュー

だったんですけどね。

チューリッヒ歌劇場は基本的に
「色気が無い

再三申し上げておりますし、
そういう意味で「きっと物足りない思いをするだろう」とは
覚悟していたのですが・・・
まさか、これほどとは・・・。

声にまるで表情が無くて、がなりたてているだけ

なんですよね〜。

ヨハナーンの姿を初めて見て、欲情している

ヨハナーンの首を義父に断固として要求している

ヨハナーンの首を手に入れて狂喜乱舞しているモノローグ

み〜んな、おんなじ、
ぎゃあぎゃあぎゃあ・・・。
めんどりじゃないんだけどなあ。。



それにこの体型なのに、
なぜ常に、二の腕を丸出しにする
衣装を着せたんだろう?

もうちょっと、袖で隠すとか、
肩にショールを纏うとかしたら
もう少し女性らしく見えた・・かもしれないのに。。

女だてらに女の官能を期待していたんですけど
これは、ちょっと・・・う〜む・・・。。


(続く)

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こんにちは!&おはようございます。
「サロメ」のザロミ(と聞こえます)役は
ぎゃあぎゃあぎゃあ・・・ですか、
これは小生も う〜む・・・。。
続編に期待です。(笑)
日本時間午後11時からはパラグアイ戦ですが
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今頃サッカー観戦でブログどころではない
と思いますが・・・。笑
・・・と思ったら。
負けちゃったみたいですね〜。
今速報を見ました。残念!
めんどり嬢の続き、がんばって書きますね〜。