
ごめんなさい。

さてさて。
主役のトスカを歌っていたのはエミリー・マギー、
カヴァラドッシはもちろん

スカルピアはトーマス・ハンプソン、という配役。
日本のテレビ放映時

というか多分まったく同じ映像です。

今まで私はエミリー・マギーに対して
「音痴



と、マイナスイメージ

この方、声量も、肉付きも、
何もかも「豪快

豪快すぎて、例えば「こうもり」のロザリンデのような
軽やかなアジリタの役になると、もう、からっきし。


聴いている方が焦る



あまりの「はまらな」ぶりで、観客に
スリリング(?)な気分を味わわせている

ご本人は自信満々


そういう、自分の声にふさわしいとは思えない役まで
やってしまうところ、とか
もはや「豪快」なヤンキー気質を通り超えて
「



なんですが。
このトスカは、改めて観てみたら
「悪くないかも・・・

トスカという役は、
ゲ○ルギューとか、カヴァ○バンスカといった、
はかなげな(なぜかここで除外されるM.グ○ギーナ


美人

あまりにも古典的な衣装で演じられると、
どうしても非現実的


私には。
そもそも「普段着」として「常」に
「きらびやかなロングドレス」を来ている「歌姫」って
一体、ナンナノサ・・・?

牢獄に忍び込んでカヴァラドッシと共に
逃亡を図ろうとする場面で、
裾を引きずるロングドレスを着ているなんて
ありえないじゃないですか。
その格好で逃げ出せる



今回の演出は衣装の使い方がよかったですね。
一幕は「普段着」として毛皮のコートを着ている。
現実にいますよね、そういうプリマドンナ。

第二幕で王妃様(でしたっけ?)の前で歌った直後に
現れるという設定のときは
ありえない大きさの耳飾りと真っ青な肩脱ぎドレス。
つまり、ドレスはあくまで舞台衣装。

3幕の牢獄に忍び込む時は、黒っぽい
ワンピース姿(ロング丈ではない)。
ちゃんと動きやすく、目立たない服に着替えるあたり
「逃亡する」という現実を分かっている。

こういう細かい衣装設定が、マギー姫の
豪快なキャラクターと相まって、
現実的で現代的な女性像に
なっていたように思いました。
こういうイタリア人女性、ホントにいそう・・・

・・・あれ、マギーじゃなくて演出をほめているけど
ま、いいか・・・


(続く)

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