トスカの続きですが・・・
といっても、都合により


随分引っ張ってますから

前回の記事に何が書かれていたのかなんて
お忘れでしょうね。
筆者も忘れました。


今、自分の記事を読みながら、
え〜と、え〜と

何を書こうと思っていたのか、
を思い出そうとしているところです。

ハマリ役でなかなかの名演だった
トスカ=エミリー・マギーに、思っていたより
気圧され気味だった男性お二人。
そういえば二人ともこの時、


2ヶ月程連続して病欠

トーマス・ハンプソン氏はこの公演中に、
やはり緊急ドクターストップにより病欠

(「2009年4月トスカ〜爆笑編〜」)
という病み上がり

改めて聴くと二人ともちょっと苦しそう

特に一幕。
マギー姫のパワー

体力的にいっぱいいっぱい

それにしてもハンプソン氏。
あの端正な紳士



ミスキャスト的興味(?


凄みのある悪党ぶり

もっとも1幕は相変わらず真面目に、
楽譜に忠実に正確に
歌っていらっしゃいましたが、
もっと音価を崩してヤクザ

スカルピアの暴力的性格

と少し思ってしまいましたが。

二幕になって時間と共に憎憎しくなっていく

あの演技力はさすがです。。
舞台の遠目でも十分憎らしかったですが

アップになったときのあの表情の作り方が
思わず目を見張る


でもこの方。
何がすごいって、あれだけ嫌な奴なのに
「品」を失わないのが何よりスゴイ


これほど分かりやすい「悪党」ってちょっと
いないではないですか。
なのにどこか「かっちょいい・・・

このトスカには
「トスカは内心スカルピアにも魅かれている。
しかし自分の中のその想いを認めるのが怖くて
否定するためにスカルピアを殺してしまう」
という解釈もあるんだとか。
う〜ん、確かにハンプソンがスカルピアをやるなら
その解釈の方が説得力があるかもしれない。。。

それにしてもこの方、
権力者としてファルネーゼ宮にお住まいのはずなのに
二幕の食事

「書き物机」の上の書類を「どけて」
食事

食卓と書き物机が同じって、
随分つつましい生活


チューリッヒ歌劇場でしかありえない
「エコ演出


エコといえば第3幕。
牢獄に囚われたカヴァラドッシがいるのは
何故か屋上


普通牢獄って「

しかも私の知る限り、罪が重ければ重いほど地下牢だと思うんですけど。

多分トスカが
「カヴァラドッシの死を確認した直後に
飛び降り自殺をする必要があるから」
なんでしょうが、
屋上牢獄って、なんだか、貴賓室みたい・・・。


ま、地下、あるいは地上の処刑場から
トスカが屋上まで逃げあがる、
だけのスペースがなかっただけなんでしょうが。

そのくせカヴァラドッシがいる独房はやけに広い。
微妙にスペースの使い方に疑問を感じつつ眺めていると
「星は光りぬ」の前奏部分。
映像

カヴァラドッシの絶望を表現すべく(多分)
床をゴロゴロ転がってるところですが。
暗くてグレーっぽく見える血まみれの白シャツのまま
ゆっ〜くりと、ゴロ〜ン、ゴロ〜ン・・・
・・・何かに似てませんか?

そう、あれは
七輪の上でスルメいかがちょっとずつ焼けていくの図
でしかありませんでした。。

舞台で観ていたら何とも思わなかったのですが
アップ映像を観たら・・・
笑う場面じゃない

ニヤニヤしてしまいました。にゃはは。

そして・・・。
このトスカ、隣の教会の鐘が偶然の効果をもたらした
と前回の記事でも申し上げましたが、
最後の最後にキワメツケをやってくれました。
終了し、カーテンコールが映され、
映画ながら観客がパチパチ


さて・・・
と観客たちがおもむろに腰を上げたとき・・・
ゴ〜ン



なんと真夜中の12時の鐘が鳴り始めたのです。


偶然に違いないのですが、図ったようなタイミングに
観客は妙に大喜び



こうして真夜中の鐘の音と共に魔法は解け、
今年のチューリッヒ・オペラシーズンは終了しました。
そして同時に私のチューリッヒにおける
オペラ三昧の日々

いつか私の目の前にガラスの靴

オペラに連れて行ってくれる王子様

・・・現れてくれないかな・・・?


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こんばんは!
「トスカ」またまた笑わせていただきました。
異論反論は全くございません。(笑)
もう一度マギーちゃんのトスカ観てみたくなりました。ところで、
ゴ〜ン、ゴ〜ン、ゴ〜ン・・・
なんと真夜中の12時の鐘が鳴り始めたのです。
↑ これには驚きです。
チューリッヒにはオペラの神様&女神が宿っているのですね。♪
ポチ! 熱中症にお気をつけて。♪
ぽち有難うございます!
確かにあの鐘の効果は、あの時、あの場所に、
「何か」がいたとしか思えません。
ちょっと怖い・・・?
夏の夜にふさわしいかも。爆!
明日から雨で気温も下がるらしいので、
ちょっとホッとしますね。