2010年10月31日

行儀のよい(?)フライング

なかなかに素晴らしく感動的な歌を披露してくれた
アイーダと女司祭長。

彼女たちを差し置いて、まるで主役手(チョキ)かのように
出番が多いアムネリスを歌ったのは
セレーナ・パスクアリーニ
真っ赤なドレスブティックが印象的でした。

もう20年以上のベテラン手(グー)で、アムネリスはお得意手(グー)の役、
なのだとか。

ということは・・・

ちょっとばかり(いや、かなり)音痴ふらふらバッド(下向き矢印)だったのは、
きっと「嫉妬のかたまり」という役に
入り込み過ぎた故の「爆弾臨場感手(グー)
のなせる技だったに違いない・・・。わーい(嬉しい顔)たらーっ(汗)ダッシュ(走り出すさま)

対する男性歌手陣は・・・
残念ながらいまいち冴えませんでした。もうやだ〜(悲しい顔)
タキシード姿のせいではないと思います。

ラダメス役のサンドロ・パークが唯一、
気を吐いていました。
バタ臭い名前だけど韓国人なんですね。

私が今までに聴いたことのある韓国人歌手は、
大抵、共通して

そこまで「ノドの強さどんっ(衝撃)」を自慢したい・・・?

と思ってしまうほど、
ストレートに押しまくるパンチ声&歌い方で
何となく、どことなく
キムチの匂いがぷんぷん漂ってくるような気がして、
クドイ〜バッド(下向き矢印)と思ってしまうのですが、

このパーク氏は、になってもキムチ臭くなくグッド(上向き矢印)
すっきりと、透明で、さわやかな、いい声ぴかぴか(新しい)でした。ひらめき
プログラムノート本を見てなかったら、
イタリア人だと思ったかもしれません。わーい(嬉しい顔)

・・・なんだかんだと言いながら
大迫力で盛り上がってきたグッド(上向き矢印)音楽るんるん
結構感動ぴかぴか(新しい)していた私。

オーケストラが最後の音を弾き切った、その瞬間でした。

間髪をいれず、どころか、最後の音に被るように

ブラボ〜〜exclamation×2exclamation×2

・・・・。

ええ、そう。ブラボーでしたよ。
ブラビッシモ(ブラボーの最上級)でさえ、ありましたとも。

でもね。

最後の音が、まだ終わってないのです。
その音は、音楽は、まだ空気を震わせているのです。

余韻」という、一瞬の空白だって、
音楽のうちなのに、それをぶち壊しパンチにしたのは
フライング・ブラボー爆弾ちっ(怒った顔)でした。

その野太いおじさんの声は
1幕の時も、2幕の時も、3幕の時も、
いつも真っ先にブラボーを叫んでいましたけれども。

人間というものは、本当に感動していたら、
そう簡単に、そう直ぐに、動いたり拍手したり、
ましてや、声を出す、などという
実際的な行動を起こすことなんて
出来ないものではありませんか。

少なくとも私は、本当に感動してしまった時、
金縛りにあったように動けなくなります。

たとえそこまで感動していなくても、
せめて音が鳴りきって、残響が消えるまで、
聴き切る」のが、演奏者への観客の礼儀
と言うものではありませんか?

演奏者と言うものは、
たとえ音が消えていても、まだ音楽に浸っているし、
頭の中で無いはずの音を演奏し続けているのです。
余韻も含めて「一つの音楽」「一つの楽曲」なのです。

演奏家が手をおろすなり、立ち上がるなり、
何らかの「終わったよサイン」を出すまでが、
その余韻なのです。

それを待たずに拍手だ、ブラボーだ、と騒ぐのは
曲の途中で拍手して

もう、いいよ〜、終わってくれ〜

と野次を飛ばす爆弾のと同じで、むしろ失礼なことです。パンチちっ(怒った顔)

私にはこのブラボーおやじは、感動しているのではなく

俺って、この曲をこんなによく知ってるんだぜexclamation
俺って、真っ先にブラボーを叫べる位の音楽通なんだぜexclamation

と言いたいだけのように見えました。
実に腹立たしい。むかっ(怒り)パンチちっ(怒った顔)爆弾

この方は今後も事あるごとに、あちこちの演奏会で
フライング・ブラボーをやられることでしょう。
残念なことです。

いっそありとあらゆるホールで
演奏前の館内放送なり、プログラム印刷なりに

拍手をするタイミングについて

という項目を入れることを義務付けてしまったら
どうでしょうかね?

なんだかなあ・・・もうやだ〜(悲しい顔)

と思いながら、ホールの外に出た私の目には
人、人、人・・・・。足足足

東京って人、多いですよね。
チューリッヒは夜、ホールの外に出ると
観客以外、あまり人がいなかったもので、
ちょっとびっくりしてしまいました。猫

それにしても、私はどうしても納得できない。
「スクランブル交差点」の代名詞のような(?)
あのごちゃごちゃ、ゴミゴミした渋谷という街のど真ん中に
NHK」が存在しているというのが。。
あの「キチっと」具合が街と似合わな過ぎる・・・。わーい(嬉しい顔)


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posted by Duo A&K at 00:00| Comment(8) | TrackBack(0) | ヴェルディ・オペラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いますよね〜、ラスト、1番に「ブラボー」を言うことに生きがいを感じているようなおやじ。
もう、残響を感じるとか、あのしんとした一瞬の間を感じるとか、そういうこと関係ないんですよ、きっと。
そして・・・あのスクランブル交差点、せっかく素敵な演奏会の余韻にひたっても一瞬のうちに現実に引き戻されますよね。。。コンサート帰りのひとが余韻を楽しめるように、副都心線で「NHKホール前」っていう駅でもつくるべきだったと思います。
Posted by Kosuzu at 2010年11月02日 00:14
恋するオペラさん、
このブラボのおじさん、ソプラノ(女性)に向かって「ブラボー」と叫ばなかったでしょうね?

指揮者がバトンを置く前に叫び出すのは確かにフライング違反ですね。特にオペラ・アイーダの最後は静かに終って、舞台が真っ暗になって幕がゆっくり降りてくるのが普通で、あまりブラボーと叫ぶような終りでもないのに。

ところで、シアトルのルチア(ドニゼティ)を観てきたので報告を書いてみたいのですが、このスレッドに書いていいでしょうか? 新しいスレッドを書くにはどうすればいいでしょう?
Posted by カラルド at 2010年11月02日 09:38
余韻を台無しにするブラボー屋に対する腹立ちは全くごもっともです。みんなが怒っている。しかし彼らはそれが分からないのか、無視しているのか、いっこうに無くなる気配がありません。一部のコンサート会場では、指揮者が指揮棒を降ろすまでは拍手をお控え下さい、と開演前に場内アナウンスを流しています。私はこれが一番効果的だと思います。できるだけ多くの会場で実施してほしいものです。
Posted by らるご at 2010年11月02日 10:41
恋するオペラさん
こんばんは!

フライング・ブラボー&拍手には本当に困りもんです。
真剣に曲を聴いていない証拠でもあります。
感動した音楽&演奏の後にすぐには身動きできないもの、ホール場内アナウンスは続けるべきですね。
サントリーホール以外でも。
ポチ!応援していきます。♪

Posted by のり2 at 2010年11月02日 22:02
Kosuzu さん、こんにちは。

そうなんですよ。
ブラボー親父はほんとに迷惑です。

>副都心線で「NHKホール前」っていう駅でもつくるべきだったと思います。

これ、グッドアイデア!!笑
今からでも提案して見ちゃったらどうでしょうか?
Posted by 恋するオペラ at 2010年11月03日 10:50
カラルドさん、こんにちは。

いいえ、この方は
女性にも、みんな揃ってる時も、全部同じ、
「ブラ『ボー』」でした。
ブラヴィー等を使い分けて言われたのは
別の方でした。。(-_-;)

ルチアを観ていらしたんですね。
レポート、こちらに書いて頂けたら、嬉しいです。
楽しみです♪
Posted by 恋するオペラ at 2010年11月03日 10:54
らるごさん、こんにちは。

場内アナウンスのお話は、
私も聞いたことがあります。
フライングブラボーを生きがいにしている人は、
いったいどんな気持ちでこれを
聞いていることやら。。。
本当に全ての会場でアナウンスしてくれると
いいですね。
Posted by 恋するオペラ at 2010年11月03日 10:59
のり2さん、こんにちは!

場内アナウンスがあるのはサントリーホールの
ことだったんですね。
皆様のNHKホールでも、早く実施してほしいです。
ポチありがとうございます。
こちらからも後で伺います!
Posted by 恋するオペラ at 2010年11月03日 11:01
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