大植さんの赤いポケットチーフがシルバーグレーに
(多分相変わらずラメ



グレーネクタイが同系色の斜めストライプに
それぞれお召し替えした後半はブルックナー。
スイスのとある教会では、ジャズ作曲家

おっちゃんに大勘違い




(2010年5月14日「テニスコートのチガイ」)
ウィーン大学で教鞭をとりながら

自作を何度も改訂し

その間に女性へのプロポーズに失敗しまくった

真面目〜なブルックナー(スゴイ要約・・・



最後の未完交響曲第9番です。
ブラームスと敵対していた、と言われているけど、
「晩年に至るまで多くの若い女性に求婚したが、
結婚することはなかった。(ウィキペディアより)」
というあたり、求婚こそしてないけど、
ブラームスだって若い女性に失恋

この2人が実際に友人付き合いをしてみたら
案外気があったりして・・・


さて。
プログラムノートに言わせると、
第1楽章は
「世界苦を背負う雄々しいホルン、
悩み惑う弦楽器、
全力を振り絞って叫ぶトゥッティ」
第3楽章は
「最後は(中略)未知の清澄な光景にたどり着く。」
と相変わらず期待を煽りまくり。。


最後に至っては、
「ブルックナーは、人生の最後に、
後ろを振り返らない音楽を書いた」
・・・この断定口調



ブルックナー自身はどう思っていたんでしょうね。
未完に終わった第4楽章が、実はモロに後ろを振り返る音楽だったら
この解説者の方はどうするつもりなんだろうか。。。

何ぞとくだらない突っ込み

オーケストラは熱く



それなのにせっかくのオケの熱演

指揮者の大植さんが、引っ張って行ってあげない


だからでしょうか。
二楽章の ff トゥッティの弦楽器全員ユニゾンなんて
響きとしては十分野性的


なんだけど、どことなく、音密度が薄い。。

そう、まるで・・・
ビーツの代わりに真っ白の蕪でも入れた、
皿の底が透けて見えるようなボルシチのよう・・・。

どちらかというと、大植さんが、オケのエネルギーに
ブレーキ



だからでしょうか。
ソロ楽器もそれぞれ素晴らしく弾いているのに、
でもなにか、どことなく、緊張感がゆるい。。

そう、まるで・・・
薄口しょうゆで味付けした、
はんなり京風だし風味のザウアークラウトのよう・・・。

なんとも不思議な経験でした(?)

一番気になったのが、休符、です。
f と p が交互に切り替わるときに、
長い、息を詰めた様な緊張感

いわゆる「ゲネラルパウゼ」が何度も出てきたのですが、
これがボンヤリ



緊張感が全く無くなってしまう

曲が一つにまとまって聴こえず、
一体何楽章構成かと耳を



ホールまでが、ひどく間延びして見えてしまったのが
ちょっと残念でした。
でもね。終わってみたらば、ブラボー連発。。。
おや、ブラボーが飛んでいる。
サクラかな〜、もうすぐ春だしね(意味が違う・・・

と醒めている



「この指揮者、確かに日本人で初めてバイロイトに招かれたけど、
その後二度と呼ばれてないよね」
あちゃ〜・・・それを言っちゃあ・・・。




ま、でも、それなりに、結構楽しかったですよ。

突っ込みどころが多い方が、ブログにするには面白いかも。。

なんて思ってしまう、私ってば性格の悪い



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