何しろ2週間も前の事を思い出しつつ書くのですから
いつにも増してノロノロしている間に、
ボローニャ歌劇場の来日公演が大変なことに
なっていることに気付きました。
なんと看板テノールのお3方が相次いでキャンセル
だそうですね。。
まずもってヨーナス・カウフマン。
やっぱりね。
METを蹴った時点で秋も来ないだろうと思ったよ・・・・
と思いきや
なんと、緊急の胸部リンパ節の切開手術をうけるため、
なんだとか。
お次はサルバトーレ・リチートラ。
こちらはスクーター運転中の交通事故、で。。。
とどめがファン・ディエゴ・フローレス。
海水を飲み込んで咳き込んで声帯を切った、と。。。
どれもこれも深刻で大変な状況。。
だけど。
3人が3人とも、そろいもそろって大変な状況って、
なんだか出来過ぎじゃありませんか?
原発問題ではない、とヨーナスも自身のHPで言ってますけど、
METの前科(?)があるだけに、どうも、
ホントウカ?
と思ってしまうんですよねえ。
地震からはもう半年経っていて、
せっせと来日してくれる演奏家もいる中で
今更、行きませ〜ん、というのは感じが悪いしね・・・
なんぞと考えてしまう私は、相当性格が悪いですね。
その昔、小学校の時、
「エンガチョ切った〜、指切った〜」
という、よく分からない遊びが流行っていました。
エンガチョというのが、つまり鬼ごっこの鬼のようなもので、
要するに「汚いもの」のような意味合いだったのだと思います。
「エンガチョ」に触られると、その触られた人も「エンガチョ」に
なってしまうため、触られないために
指や足を交差しておくと「エンガチョ」が「切れる」、
つまり、鬼に対する「バリアー」が出来る、
という、だから何なの?的な遊びでした。
もっともみんなに「エンガチョ」を「切られ」たエンガチョ役に
自分がなると、大変、悲しかったのを記憶しています。
なぜそんなことを思い出したか、というと
今回の来日キャンセル組は「原発問題のせいじゃない」
そうですけど、
でも来てくれないんだな〜、と思うと
チケットを買っていた訳でもないのに、
切られたエンガチョのような、大変、悲しい気持ち、
になってしまうんですよね。
っていうか。
本音を言うと、みんなプロなんだから、
体調管理、しっかりしといてよねっ
ってね。
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今回のボローニャで、カウフマンとフローレスに「やられちゃった」組です。
不幸中の幸いで、嫌いじゃないアルバレスとシラグーザが代役になってくれたけど、あれだけ最後まで引っ張ったフローレスへの怒りを何処へぶつけようと思っていたら…。
何て地球は狭いんでしょう。友人(金持ちのボン)とフローレスが昔からの友達だと判明。(さらに怒り)
いつか会ったら絶対首絞めてやる!
以前ヨンフン・リーのことをバッサリ書かれていて爽快でしたが、彼と共演したのを観た事がある名前も正確に覚えてない人が、今回闘牛士ではなくボクサー役ですよ。
ボクサー体型には見えなかったし、もしかしてアルバレスより小さい?貫禄の差かもしれないですが。
リチートラだけ予算の都合で今回諦め、台湾公演を旅行がてら視野に入れていたのに残念です。彼のオペラ観た事ないから。
しかし、事故が起きて早々、ボローニャ以降のキャンセル出来ない公演の代役探しに奔走していたエージェントって、それはそれで大変なお仕事だとは思いますけどね。
ボローニャはお気の毒でしたね。よく分かりますよ、そのお怒り。。
でもアルバレスとシラグーザなら、それほど外してませんよね。METのドンカルロよりはず〜〜っとマシだと思います。
代役探しは確かに大変でしょうけど、払った金額に見合わない歌手が来ているにもかかわらず、返金を認めないなんてやっぱり許しがたいと思ってしまいますが。。
いずれにしろ、そのお友達の方を通じていつか首絞めに成功なさったら、是非教えて下さい。笑
カルメン初日、どれだけの暴動が起きるかと思ったら、一名除いて全然です。
男性客が一名、総裁の挨拶途中で「ブー」と3回叫びましたが、キャストがとんでもなく代役に変わっていることを知らないお客様が結構いらっしゃいました。目当ての歌手なくチケット買ってるってリッチですわ!
丸バレス、また肥ってしまったようで、標準体型のカルメンとの絡みがヘンでした。世の中が新演出の軽装になると、古典体型は大変です。
見ているうちに気づいたのですが、この「カルメン」ではなく大袈裟な衣装つけて、丸バレスとミカエラの代役を主役にして他の作品をやったら、瓢箪からコマだったかも。
彼女と比較するとスルグラーゼは歌のお上手な女優さんて感じ。ボクサーは予想通りでした。過去一番冴えないエスカミーリョでございました。
売り物にならなくなって全員配布となったプログラムに沢山フローレスが載っていますので、首絞めの後はコレにサインしてもらいましょう。
どうやら蝶ネクタイでお馴染みのアナウンサーが来ていたらしく、彼を見物にロビーに行く人々は微笑ましかったです。
シラグーザの日は早く終わるから、出待ちしようかと思っております。
ボローニャ、始まったんですね〜。
丸バレス・・・爆!
私がその場にいたら、おそらくブーイングに便乗していたと思われますが。。リッチな皆様が、今回は大してうらやましくないような。。
現代演出が必ずしも悪いわけではないけど、カルメンをキューバにする意味はやっぱり不明ですねえ。(^_^;)
シラグーザに会えるといいですね!
既にイタリアに帰国した某さんから、「フローレスよりセルソはアルトゥーロ役に向いてるから、そっちを観に行け」という有難い御連絡をいただきました。
でもこの台風で新幹線は止まってるし、シラグーザは風邪でダウンとかでタダでさえ心臓に悪い今日この頃です。帰っちゃったら日本の現況なんて関心ないですよね。
私にとってはフローレスとガザーレ欠場でマイナス二万円、シラグーザ代役で八千円カバーな気分なのに。
丸バレスのオフショットを見せてもらいましたが、もう丸ではありません。「ダルマバレス」です。ヨハン・ボータとタッグが組めそうです。
青シャツ見たさにローエングリンのチラ見に行こうかとも思いましたが、フルラネットの評判が良いので、急遽エルナーニ楽日に行って参ります。
こちらは本当に病み上がりって感じで、無理な高音出さず、最後まで持たせるような歌い方でした。
フローレスの代役でも、彼が出ていると楽しくて、元々アルトゥーロは登場時間短いから、こちらは許せたのですが、、、
やっぱり違うな、と思ったのはガザーレの欠場でした。彼の奥さんも怖い人なのかしら?
会場の仕切りでサイン会があったので、寒かったけど会えました。フローレスだったら、こんな会無かった気がします。
あのヨーナス、アメリカの田舎のオペラハウスのこけら落とし(多分)で歌うそうですよ。アメリカだって原発沢山あるじゃないですか。
今はアメリカ人と一緒に喜んであげられる気分ではないです。
うらやましい・・・。
シラグーザって、見るからに明るくて楽しそうな雰囲気ですよね。良い人そうだし。(これ重要!)一度是非聴いてみたいです。
ヨーナス君、最近アメリカ御用達(?)になってますよね〜。しょっちゅう行ってる気がします。
彼が一体いつになったら日本に来る気になるのか、ちょっと見ものですよね。(←意地悪?)