

それもトンデモナク情熱的


婚活女子垂涎

を巡る三人の男たち、その2。
完全なる横恋慕


他の登場人物全てにとって迷惑でしかない

唐突に主張を変節

最後には「神聖ローマ皇帝」として
何故か、皆から賞賛

という意味不明キャラ

(神聖ローマ皇帝としては、カール五世、ですね。
彼の息子がスペインのフェリペ二世。
そして後に、やはりヴェルディ・オペラの
題材になっている「ドン・カルロ」の主人公は
このカール五世の、孫、に当たるのですね〜。)
文字通りのイヤなやつ

何故かド派手な見せ場


歌っていたのは、ディミートリー・ホヴォロストフスキー。
私がしのごの説明する必要は、もやは全くないでしょう。
ハリウッドスターばりの容姿


押しも押されぬ大スター

ヨーナス・カウフマンと並ぶ、2大マダムキラー


なのだとか。

確かに、ハリウッドあたりで大受け

端正



METのような大劇場にもビクともしない

豊かな声


うん、これは受ける


でも、私の趣味としては、
必要以上に符点音符を鋭くしたり

レチタティーヴォでもないのに伴奏形とずらしたり

という風に、リズムを微妙に崩して歌う

何だか気障ったらしくて気になりました。
俺ってカッコいいんだぜ


と言われているようで、鼻もちならない


(↑単なる個人的好み


そういえば、同じお国のネト○プコ嬢も、
リズムを崩して歌う

もしかして、お国柄なのでしょうか。
でも私は、ヴェルディの時代、つまり、
鉛筆やら消しゴムやら、文明の利器が発達していない時代に、
(おそらく)羽ペンをインクに浸して、
作曲家がガリガリと必死になって書いた


勝手に変えるのはいかがなものか、と、
感情を込める事と楽譜と違うように歌う事は
別ではないのか、と、
思ってしまうのです。が。

それと、このドンカルロ氏。
ものすごくハリが合って


響きがひどくくぐもっていて


たまにキズ

もごもごしていて単語が全然聴き取れないのって
どんなものなんでしょうか。

なんぞと、ちょっと斜に構えて聴いていた

このホ・・・ホ・・・ホヴォロストフスキー
(長ったらしくて覚えられないっ


この記事内での彼の名は、一度書いたものを
コピペして使い回されているのです・・・

氏の、物凄い声量


国王ドンカルロとしての、鬼気迫る嫌な男っぷり

段々と引き込まれて

一度文句を言いだしたら止まらない

文句を言いつつも、素晴らしい

やはりタダものではありません。
特に第三幕、幕が開いてすぐの長大なアリア

「偉大なる神よ

決して雑にならず


劇場にもアリアの大きさにも負けない

スケールの大きな表現



なんだか、なんとなく鼻につく

悔しいくらい、カッコいい

だけど、カッコいい、と思ってしまった事が、
微妙に、ムカつく・・・



アンビバレンスな筆者でした


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