
2012年夏


「ナクソス島のアリアドネ」が放映されていました。
夜24:15からという夜間放送

翌日がお休みだった私は、しっかりTV前に陣取っていました。

BSプレミアムシアターという番組でしたが、
NHKの番組宣伝文句が、ある意味秀逸

「ザルツブルク音楽祭2012から、
初演時の“歌唱なしの芝居+オペラ”スタイルで復活した
話題の公演

歌劇「ナクソス島のアリアドネ」

喜劇「町人貴族」に続く2部形式での上演」
って。。。
これじゃ誰が主役か分からなくないか・・・?

放送が始まっても、さらに、落ち着いた女性

「2012年夏のザルツブルグ音楽祭の公演です。
ヒョウ柄の衣装を身につけたヨーナス・カウフマンが
好演し、会場を魅了していました。」
とダメ押しをするNHK。。
だからそれじゃ、主役の立つ瀬が
無さ過ぎじゃないですかってばっ



(てか、開演前に「ヒョウ柄」云々情報いりませんから・・・


噂の(?)立場の無い主役アリアドネ役だったのは
エミリー・マギー、
NHKで2年程前に放映された、チューリッヒ歌劇場のトスカで
やはりタイトルロールを歌っていらっしゃいました。
そしてオペラ最大の見せ場


エレーナ・モシュク、
チューリッヒ歌劇場のコロラトゥーラ役を必ず歌われるので
このブログにも何度も御登場頂いております。
で、すっかり客寄せパンダならぬ、客寄せヒョウ化(違うか


している、


最後にちょろっと出てくるだけで、純粋に舞台上にいる時間は
出場歌手中最も短い

バッカス役でございました。。
さて。
NHKの秀逸

この公演ではオペラの前に第1部として、純粋な俳優陣による
戯曲「町人貴族」がくっ付いた、初演時バージョンの上演でした。
というか、そもそもこのオペラ自体が「町人貴族」の劇中劇として
作曲、初演されたものの、不評


単独オペラとして独立したもの、だったそうですから、
第1部が「くっ付いた」という表現には異論


作者モリエールを、台本作者ホフマンスタール、
という、いささか、紛らわしい

アルパゴンの反対極のように気前のよい

ジュールダンを演じたコルネリウス・オボーニャ氏。
結構なお歳とお見受けしましたのに、
飛んだり





所狭しと舞台をかけずり回って、お見事


そして。
伯爵夫人オットニー役(劇中劇では侯爵夫人ドリメーヌ)の
レジーナ・フリッチさんというオーストリアの女優さんが、
素晴らしく



紅も鮮やかな白皙の頬


ブルネットの髪は柔らかく編みこまれ、
深い胸開から覗く肌の白さを際立たせる。
麗しい


伯爵夫人にふさわしく優美で


モロに筆者の好みど真ん中。


正直、戯曲事態はいささか冗長感

少々退屈した


伯爵夫人の麗しさ


第1部の終りの方に歌手陣

しゃべる(歌う訳ではない

何故かツェルビネッタ役のエレーナ・モシュクさんだけ、
アカペラでセリフを歌ってた

そういえば、以前彼女のインタビュー映像

”超”外国人発音

もしかしてそれを隠すため

ちょっとイジワル


そして第2部に続いて行きます。。。

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