【サタデーナイトデュオ No.45】
なんだが昭和時代の少女マンガみたいな
記事タイトルになっちゃいましたが(笑)
本日お聴き頂くのは、グスターヴ・ホルスト作曲の
大管弦楽のための組曲「惑星」から
第4曲『木星(ジュピター)』です。
組曲「惑星」の中で『木星』は最も人気があり、
中でも今日お聴き頂く中間部、
Andante maestosoの旋律はとりわけ有名です。
このメロディはイギリスの愛国歌で、
イングランド国教会の聖歌にもなっています。
亡きダイアナ妃が好んだとかで、
チャールズ皇太子との結婚式、葬儀、
さらにはマーガレット・サッチャー元首相や、
つい先日もエディンバラ公フィリップ王配の
葬儀の際も演奏されたとか。
というわけで、本国イギリスでは当然
最も有名な曲の一つですが、
日本でも、本田美奈子さんのアルバムで歌われたり、
平原綾香さんのデビュー曲になったり、
様々なアレンジで有名ですね。
ホルストは「惑星」という題材の着想を
天文学ではなく占星術の方から得たんだそうですね。
古代バビロニアの天体観測で天の星々を神話と結びつけ、
徐々に星の位置から物事を読み解く、という
いわゆる現代のホロスコープに発展していった占星術では
地球が無いんですよね。
従って、ホルストの惑星組曲も、
太陽系の惑星の中の
第1曲 火星、
第2曲 金星、
第3曲 水星、
第4曲 木星、
第5曲 土星、
第6曲 冥王星、
大7曲 海王星,
の7曲の組曲なんだそうです。
なるほどねぇ。
もし『地球』という曲をホルストが作ってたら、
どんな曲だったんでしょうね。
絶対SF映画で使われてただろうにな…
惜しかったなぁ。(何が?笑)
さ、そんなわけで、
遠い宇宙に想いを馳せながら、お聴きください♪