私は秘かに思っていました。
草津音楽祭って、声楽は手を抜いてる


でもね。今年は違いました

正直申し上げます。






草津音楽祭初参加のイタリア人歌手





新旋風


スカラ座、パリ、ローマ、ザルツブルク音楽祭等、
ヨーロッパの主要オペラハウス


現役バリバリ


レパートリーは多岐にわたるようですが、
とりわけバロックの演奏を得意にされているようですね。
2006年のフィレンツェ歌劇場来日公演で、
「ファルスタッフ」のナンネッタを演じられたそうですから、
御記憶の方もいらっしゃるかもしれません。

筆者は全然知らない方でしたが、
始めて草津入りバスツアー

まあ、随分とかわいらしい方だな〜

と思ったのを記憶しております。
お嬢さんを連れていらしていたのですが、
その子が16歳ということでしたから、
まだ御本人もかなりお若いですよね。
そして本当に魅力的

プリマドンナ然とした(タカビー


弾けんばかりに若々しくて


ワタクシ午前中、彼女のアカデミー・レッスン

何度か耳にする

すごく熱心



その上レッスン中に声


ほんの一声、例えば、あぁ

響き



雲泥の差

音楽祭の記録写真

ふとした表情の作り方が本当に本物

変な言い方ですけど。

そんなレッスンやら、休憩時間中の笑顔やら、
だけでも十分魅かれていた

今回の草津ではピアノとの共演

(1曲だけピアノが入ったけど、譜めくり


譜めくりストとして接触する機会は全然ありませんでしたが、
あまりにもカワイらしい

(おまけに発声も記憶もちょっとしづらい名字だし

ワタクシ、勝手にジェンマさん、と親しげに呼んでおりました。

そして音楽祭7日目、ジェンマさんの
草津


残念ながら私はコンサート前半の時間に、
他のリハーサルのめくり

後半しか聴けませんでした。

でもね、休憩中にホールに戻ってくると、何だかお客さんの
ワサワサ


一瞬、なにかトラブルでもあったか


後半の1曲目、G・F・ヘンデルの「私の胸は騒ぐ」が
始まった途端、私の口


そして、A・ヴィヴァルディのソナタOp・1−12「ラ フォリア」、
モテット「正しい怒りの激しさに」、
S・カルク=エーラトの幻想曲、日が終わる時
と続くうち、口はそのまま閉じなくなってしまいました。

(あれ?曲順あってたかな?当日変更されたので、記憶が定かでない・・・

久しぶりの衝撃

ヨーナス・カウフマンを初めて聴いた時、以来の
衝撃

明るくて



本っっ当にあの魅力的


繊細に、大胆に、超絶技巧も難なく軽々とこなし・・・

日本では大枚


こんな声



草津音楽ホール




全ての演目が終了し、
ホールも「帰れ」と言わんばかりに客席の明かり

それでも拍手


お客様達はなかなか帰ろうとせず

実は裏では、終演時間が大幅にオーバーしていて(30分以上

事務局スタッフがプロデューサから
大目玉を食う

ああ、もっともっと、いつまでもこの空間で
彼女の声を聴いていたい。。
としか私は(申し訳ないけど


多分ほとんどのお客様がこの↑意見に賛成して下さったと思います。
素晴らしいパフォーマンス

アカデミーの他の講師の先生方




ブラボーを叫んだり


一般のお客さんと一緒になって熱狂

ハーモニウム=チェレスタという珍しい楽器で、
この日の全ての演目を共演なさった
クラウディオ・ブリッツィ氏によると、
歌手というのは大抵、感性(のみ)で音楽にアプローチする事が多く、
共演すると、どうしても伴奏のこちら側が
知識をフォローしてあげることが多いのだけど、
彼女は大変、知性

共演してとても勉強になった
のだとか。
そうか、だからドイツ・リートにも説得力があったのね。。

いや〜・・・それにしてもすごかった。。

一聴

ジェンマさん、来年もまた草津に来て下さるでしょうか。
ていうか、是非、来てっっっ


今年の音楽祭が終わったばかりだというのに、
私はすでに、そればっかり、気にしてます


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