2010年05月29日

再演の条件

オペラハウスで繰り返し上演される人気演目。
いくら人気があるからって、毎年毎年同じ演目爆弾
同じ場所爆弾で、同じキャスト爆弾で、
同じ演出爆弾の同じ舞台装置爆弾
何回も何回も上演されたのでは、観客だって飽きるふらふらのが普通です。

では、観客を飽きさせず、「前に見たけど、また行きたいゾ
と思わせる条件は・・・というと

そう、キャストの変更ですね。
それも、交代した歌手が、スターぴかぴか(新しい)であればあるほど、
つい、観に行ってみようかな、という気が起きてしまうというものでしょう。
(私だけ?たらーっ(汗)

今年のチューリッヒも、やってくれました。
ヴェルディ作曲のLa Traviata(椿姫)


毎年同じユルゲン・フリムの演出のくせに、

一昨年は「チューリッヒ中央駅の椿姫」を上演したり



去年は主演のヴィオレッタ役に、出産後初舞台になったアンナ・ネトレプコ
持ってきたり、と
毎年何かと話題を集めてくれる手(グー)んですが。

今年は
スターテノール・ローランド・ビリャソン
休業からの復活公演、急遽決定
exclamation
という話題を提供してくれました。ひらめき


ビリャソンの休業についての詳細は知りませんが、
なにやら喉の調子を痛めたらしい、との噂は耳にしておりました。
復活できてよかったですねえ。手(チョキ)
そしてそれをご本人も心から喜んでおいでのようです。わーい(嬉しい顔)

チューリッヒ歌劇場の椿姫公演のリハーサルを
スイステレビが取材TVしたニュースを紹介していました。
歌がちょっとしか聴けないのがちょっと残念ですが、
彼のキャラクターは十分伝わってくる気がします。わーい(嬉しい顔)


http://videoportal.sf.tv/video?id=f16c4536-3b47-40c7-944d-cf77e0e5452f

それにしても、本当〜〜にチューリッヒ歌劇場というところは、
話題集めが上手いんですよね〜。
そしてそれに、いちいち乗せられるも、ちょっとくやしい。。。わーい(嬉しい顔)
でも。
ここの椿姫、もう3回観たのに。。わーい(嬉しい顔)たらーっ(汗)たらーっ(汗)
これだから、つい、また、行きたくなってしまうんですよ・・・。たらーっ(汗)



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2010年05月06日

おっとさんはオットサンで、エンヤコラ

ヴェルデイルイザ・ミラーというオペラには
パパ・ミラーの他に、もう一人のお父さんが登場します。
すなわち、ロドルフォの父親、ワルター伯爵です。

言うことを聞かないパンチ息子に手を焼いた爆弾揚句、
毒をあおって心中されてしまうがく〜(落胆した顔)
一見、ちょっとかわいそう失恋なお方。

でも実は。
このオペラでは前段として割愛されていますが、このお父さん、
実は自分が「伯爵」になるために、「伯爵」だった
従弟だかお兄さんだかを殺害爆弾した・・・
という悪〜い奴パンチだったらしいですね。

この↑前段を予習していかなかったため観ているときは、
このお父さん可哀そうに・・・もうやだ〜(悲しい顔)
と思ってたんですが
息子に先立たれるのも、悪いことをしたパンチ、だったんですね。
全然可哀そうではありませんでした。猫(そ、そう?たらーっ(汗)

歌っていたのはチューリッヒ歌劇場ではお馴染みの
ラスロ・ポルガー教授。
チューリッヒ音大でも教えていらっしゃるのですが
自宅でばかり教えていて、学校にはほとんど現れない、という噂です。猫

そんなわけで、学校よりオペラハウスの客席で
お見かけすることの方が多いようです。わーい(嬉しい顔)2010年3月

お名前とお顔は存じ上げていましたが、私、実は
実際の舞台でポルガー先生を聴くのは初めてでした。

典雅な声グッド(上向き矢印)、堂々たる存在感グッド(上向き矢印)、説得力のある音楽グッド(上向き矢印)
背も高くてグッド(上向き矢印)舞台映えするグッド(上向き矢印)し、実にカッコイイぴかぴか(新しい)

多分共演者がヌッチやフリットーリでなければ
お客さんもワタクシも、もっとキャーキャー黒ハート騒いでいたと思います。
が、上記の二人が凄過ぎたもので、つい、
拍手も、やや、まばら、レビューも後回しになってしまいました。わーい(嬉しい顔)

さて。
お次はこのオペラの中の最大の悪役、ヴルム。
本当は「伯爵」に仕えていたのに、裏切ってワルター伯爵の
「領主殺害事件」に加担したパンチ、これまた相当悪い奴爆弾
という設定だったらしいですねえ。

歌ったのはルーベン・ドローレ君。
このブログにもよく登場している(2009年9月、12月
オペラハウス一押し手(グー)の若手ひらめきです。

彼を聴くのは4回目ですが、
まだ若いからでしょうか、成長グッド(上向き矢印)著しいexclamation手(チョキ)

パパゲーノの時よりも、レポレッロの時よりも、グリエルモの時よりも
階段を一段ぬかし、どころか、5段跳びぐらいに成長していて
見違えるほどでした手(チョキ)
実に頼もしい猫手(グー)

声も良く伸びてグッド(上向き矢印)、貫禄も出てきてグッド(上向き矢印)、とても丁寧に音楽を作っていてグッド(上向き矢印)
あのヌッチやフリットーリと並んでも遜色がないひらめきのですから、
すごい手(チョキ)じゃないですかexclamationぴかぴか(新しい)

このヴルムという役、悪役としては出来損ないもいいとこ(?)で
悪い奴、というより、単なるイヤなヤツたらーっ(汗)なんですよね。

イヤーゴほどの凄みもなく、バッド(下向き矢印)
パパ・ジェルモンほどの重みもない。バッド(下向き矢印)

単にルイザに横恋慕した色情狂じゃん・・・がく〜(落胆した顔)爆弾たらーっ(汗)

ここらの台本設定の詰め(詰め?)の甘さが、
この「ルイザ・ミラー」というオペラの人気を、
今一つ押し上げない要因なのかもしれません。猫(?)

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2010年05月04日

おっとさんに反抗して、エンヤコラ

さて。

ルイザとミラー親子が余りにも素晴らしかったぴかぴか(新しい)ため、
その影でちょっとかすんじゃってたモバQけど、
尻あがりに調子を上げてきたグッド(上向き矢印)ルイザの恋人ロドルフォ。

歌ったのはファビオ・アルミリアート氏。
イタリアのディーバ、ダニエラ・デッシー(2009年9月
の旦那様ですね。

プロフィール用の写真は一見、いい男風ぴかぴか(新しい)に映ってるけど、
舞台上で動いたり、汗かいたりしているリハーサル写真は
もじゃもじゃ頭のひげ面が暑苦しくて・・・
ちょっと、む?と思ってました。。猫

そして幕が開いて。。
休憩の前は、声はいいグッド(上向き矢印)んだけど、音程が全然はまってないバッド(下向き矢印)し、
お芝居も、あなたは今どっち向きに動きたいんですか?
と聞きたくなるほど、
意志と感情と行動がバラバラ分解して見えるバッド(下向き矢印)し。

例えばですね。
無実のルイザを捕らえようとした、父ワルター伯爵に対して
怒っているパンチ・・・ハズ・・・?たらーっ(汗)という場面。

目を逸らして声だけ聴くと確かに怒っているパンチんですが
目を向けて観てしまうと、彼は
いわゆる「オペラ的」な(「芝居がかった」の意)怒れる動きを
全然しないので、何となくのほほん晴れと悠長で、
どう頑張っても怒っているように見えない・・・。バッド(下向き矢印)たらーっ(汗)

この人、大丈夫なのかな〜?ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)と思っていたら
休憩後、いきなり良くなりましたexclamationグッド(上向き矢印)わーい(嬉しい顔)

今回ロドルフォの役は役デビューひらめきだったらしいので、
もしかして緊張爆弾していたのかもしれません。わーい(嬉しい顔)

休憩後にちょっとと思ったのは
一番最後の幕で、毒を飲んでしまった後の場面だけ。
張り切り過ぎちゃったんでしょうかね。

ホントに、なんか、飲んじゃった??がく〜(落胆した顔)

と思うぐらい、突然高音がかすれ、爆弾
息も絶え絶え爆弾になってきたんですけど、
あれは演技だったのでしょうか?
それとも体力配分の失敗だったのでしょうか、
単なる事故(?)だったのでしょうか??わーい(嬉しい顔)

でも良かったですよ。手(グー)
特に、第3幕で、
捕えられた父親を助けるために、恋人ルイザが別人(ヴルム)宛てに
無理やり書いた(書かされた)偽ラヴレターを読んで、
ルイザの背信を嘆くアリア「星の瞬く静かな夕に」なんて
結構名演だったぴかぴか(新しい)exclamationと思うんですが、
演出が邪魔をしてくれたパンチのが、残念でした。ふらふら

今回の演出はDamiano Michieletto
シンプルな舞台と衣装はとてもいいグッド(上向き矢印)んですけど、
歌手が歌っているバックに、やたらと映像TVを流すんですよね。

例えば2幕でワルター伯爵とヴルムが
ルイザの偽手紙を利用して二人の恋を諦めさせよう、と企む場面。
背後の壁面に、
「森の中を歩きながら、自分が踏みしめた下草を撮り続けた」
ような葉っぱの白黒映像TVをず〜〜っと映すんですよ。

無意味にバックが動き続けるから目にうるさいったらありゃしない。パンチ

実際、白い衣装を着ていたワルター伯爵が、
どこに立っているのか見えない目ことがありましたが、
あの写真、なんの意味があったんでしょうか??爆弾

このロドルフォの決めアリアの時も、
背後の壁に、ルイザの偽手紙の文面がイタリア語で
今、彼女が書いているかのように浮かび上がって行くんですが、
これがまた、実にうっとうしい。。パンチ

ロドルフォの真後ろはドアになっていて、しかも開いていたので、
壁に映った手紙の文面がちょん切れているたらーっ(汗)んですよね。。バッド(下向き矢印)

それに最終幕。
ロドルフォがこっそり水差しに毒を仕込んで自分も飲み、かつ
ルイザにも飲ませる場面。

緊迫した音楽の中、二人の背後にまたしても
「水にインクを落として撹拌していく様子をスローモーションにした映像」
を流すんですよね。TV

いや、分かりますよ。
毒が体内にまわって来ている・・・って言いたいんでしょう?

だけどですね。
演出家がそこまで説明してくれなくても
アルミリアートとフリットーリの二人の声と演技だけで、
観客にも十分、毒がまわってきていることが分かるんです。

はっきり言って、大きなお世話っexclamation×2ちっ(怒った顔)爆弾パンチ

せっかく舞台装置とかがシンプルなのに、
その余計な写真演出TVが音楽を邪魔して、音楽に集中できなくさせるのが
とてもとても、もったいなかったです。もうやだ〜(悲しい顔)

それにしても、このロドルフォって、しみじみ迷惑な男パンチですよね。

大体この男が名前と身分を偽ってまで、
ルイザと恋仲になったりするからいけなかったんじゃないですか。
ルイザが別の男を愛している・・・という偽手紙を一通書いたからって、
それを読んで激高したからって、

普通、毒殺まで、します??がく〜(落胆した顔)

単なるフラレ男の逆切れパンチでしょうがっ。
お前が一人で死んだら全てが解決するじゃないか〜exclamation×2爆弾

と思ってしまう私はロマンが足りないのでしょうか・・・。猫
最初の登場シーンでルイザがパパ・ミラーに向かって

「彼(ロドルフォ。この場面ではまだ名前を偽っていて、自称カルロ)は
 あなたのことを本当の父親のように愛しているのよ」

と言ってたけど、私に言わせれば、それパンチですよ、絶対手(グー)
ルイザの背信に対して復讐するため、
なんぞという自分の身勝手で、
その「父親のように愛している」ミラーから
娘を奪って殺すなんて・・・。

やっぱりイヤな男パンチです。
アルミリアートのせいじゃ全然ないんだけど、
私はやっぱりパパ・ミラー=ヌッチ黒ハートに軍配を上げたくなりました。わーい(嬉しい顔)

(続く)



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2010年05月03日

おっとさんのためなら、エンヤコラ

前回の記事、なにやら、何のオペラを観てきたのかよく分からないたらーっ(汗)
レオ・ヌッチ称賛譚ぴかぴか(新しい)と化してしまいましたね。ふらふら


もう一度申し上げます。
先日観てきたのはヴェルディ作曲「ルイザ・ミラー」でございます。。

主役、ルイザを歌っていたのは、
これまた現代最高のソプラノ手(グー)と誉れ高い
バルバラ・フリットーリ

現代最高、とか、大スター、とか
褒め言葉ばかりが先行して、実際聴いてみるとガックリ・・・
というパターンの歌手、
残念ながら結構多いもので、この方の新聞雑誌評も、
ホントカヨ・・・
とつい、斜に構えて見てしまっていたのですが、
この方は本物ぴかぴか(新しい)でしたexclamationひらめき

なんと艶やかぴかぴか(新しい)で、まろやかぴかぴか(新しい)で、豊潤ぴかぴか(新しい)で、まっすぐぴかぴか(新しい)
なお声なのでしょうか。黒ハート

この「ルイザ・ミラー」というオペラ。
フリードリッヒ・シラーの原作「たくらみと恋」を、
恋愛話を基調とするイタリアオペラの台本にしてみたら
ちょっと安っぽい単なるメロドラマバッド(下向き矢印)になってしまった・・・ふらふら
という感じで、話の展開にシマリが無く、イマイチ冴えません。パンチ
ヴェルデイ・オペラの中でも人気が高い、とは言えないでしょう。爆弾

それでも

最後の幕の、自殺の決意を父親に語るところ、失恋
父親(ヌッチ)の涙ながらの説得に(これがまた素晴らしい黒ハート
考えを改めるところ、爆弾
(まるで「私、お父様のために生きます!」と言っているよう。。ひらめき
 そりゃそうでしょう、このヌッチ父ちゃんなら・・・黒ハートわーい(嬉しい顔)
結局恋人ロドルフォに飲まされた毒薬で死んでしまう場面、爆弾

フリットーリの名演ひらめきに、ワタクシ、
久々に泣いてしまいました・・・。もうやだ〜(悲しい顔)

柔らかいのに、力強い。知的なのに、大胆。
ベル・カントっていうのは、こういうことだったのか〜exclamation
としみじみ思いました。
これぞ、本当のリリコ・スピント(*)ぴかぴか(新しい)exclamation

ロシアみたいな北の果て雪からネトレプコを引っ張ってきて、
スター呼ばわりしなくたって
オペラの本家本元イタリア晴れに、
こんなにぴかぴか(新しい)素晴らしいソプラノぴかぴか(新しい)が存在するではないですかっexclamation×2
もう十分人気スターだけど、
もっと爆発的な大スターになったって、いいのにな。。猫
(別にネトレプコに含むところがあるわけじゃないですよ。たらーっ(汗)わーい(嬉しい顔)

このフリットーリ。
2010年の7月にトリノ王立歌劇場の来日公演で
ボエームのミミを歌う予定みたいですね。

http://www.japanarts.co.jp/html/2010/opera/torino/index.htm

インタビュー記事のどこかで
「私の声にプッチーニは難し過ぎるから、ミミを歌うのは
この日本公演限りと思って下さい」(うろ覚えで、すみませんダッシュ(走り出すさま)
というようなことをおっしゃってましたが
ついこの間、チューリッヒで歌っておられたんですけどね。たらーっ(汗)わーい(嬉しい顔)
あれ〜?パンチ

ま、それはともかく。わーい(嬉しい顔)
年齢的にも円熟期と言える(と思う)フリットーリ。
今後もますます輝きぴかぴか(新しい)を増していかれることでしょう。
楽しみです黒ハート

(続く)

*リリコ・スピント : イタリア式の声の分類。

  「レッジェーロ」 もっとも軽く、華やかな高い声。いわゆるコロラトゥーラ。
      「リリコ」 超高音域は適さないが、落ちついた表情豊かで
            抒情的な声。
「リリコ・スピント」 リリコより強靭な声で、ヴェルディの後期から
            プッチーニやヴェリスモのオペラに多く見られる。
  「ドラマティコ」 強く輝かしい高音と中・低音域の深く豊かな響きの声。

(と言うことですが、正直私も良く分かりません。たらーっ(汗)
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2010年05月01日

理想のおやぢ

数多のオペラ歌手の中で、
理想の父親像を歌わせたら右に出るものはいない人、
と言ったら、みなさん、どなたを連想なさいますか?

私の中でのザ・ベスト手(チョキ)は、この方、
レオ・ヌッチです。
http://www.leo-nucci.com/

完全なる例えば、の話ですが、
我がヨーナス・カウフマンぴかぴか(新しい)の公演と、同じ日、同じ時間に
別の公演がある、という贅沢な状況にあったとします。

趣味と嗜好がはっきりしているワタクシですから、通常であれば
迷うことなく、ヨーナスの公演に行くでしょう。

が。
カウフマンと比較してさえ、相当迷う、どころか場合によっては
カウフマンをあきらめるかもしれないがく〜(落胆した顔)
と思うほどの演奏家も何人かいます。

すなわち、

ピアニストのマルタ・アルゲリッチ
テノール歌手のプラシド・ドミンゴ
バス歌手のフェルッチョ・フルラネット
バリトン歌手のトーマス・アレン
(ここいらの男性陣は年齢的に、そろそろラスト・チャンスかもexclamation&question
 と思うからなんですけど・・・たらーっ(汗)

そして、この方。ぴかぴか(新しい)レオ・ヌッチぴかぴか(新しい)

今回見てまいりました、ヴェルディルイザ・ミラー」プレミエ。
ルイザの父親、老兵士ミラー役で御出演でした。

ヌッチは毎年必ず、しかも何度もチューリッヒに来てくれて、
毎年のように、リゴレット&何かの演目のプレミエに出てくれます。

実に、実に、喜ばしい手(チョキ)わーい(嬉しい顔)手(チョキ)

そしてその全ての公演で、他の方の記事では読んだことのないような
ひらめきぴかぴか(新しい)大絶賛大称賛の嵐ひらめきぴかぴか(新しい)を受けておられます。

それもそのはず。

声がよく通る、とか、年齢に見えない(68歳)とかいう次元じゃないんです。爆弾
演技がスゴイ、とか、歌が上手い、とか、
そんな既成の表現でもおっつかないのです。爆弾

あまりにも素晴らしいぴかぴか(新しい)のです。それも常にひらめき
今日は調子がちょっと悪いとか、イマイチ、ということが
あり得ません。それこそ、この年齢で、考えられます?猫

軽やかなアジリタもるんるん、劇的なヴェリズモも爆弾
どの分野でもこの上なく素晴らしいけど、
ヴェルディに至っては、この人以上に歌える人はいない。
まちがいなくひらめき現代最高のヴェルディ歌いひらめきです。

イタリアそのもののようなまっすぐな声、
一音一音、一挙手一投足、目線、立ち位置、タイミング、
全てに長年の経験と深く考え抜かれた音楽的洞察が溢れ、
観客の心臓黒ハートを鷲掴みにして最高潮の興奮に持っていくグッド(上向き矢印)

ジルダを憂うリゴレットも、アメーリアを思うボッカネグラも、
アルフレードを心配するパパ・ジェルモンも
(ジェルモンはチューリッヒ歌劇場の来日公演でも歌ってましたねわーい(嬉しい顔)
どれもこれも胸が痛くなるほど真実味に溢れています。ぴかぴか(新しい)

そして今回の、ルイザを思うパパ・ミラー。
音楽的構成だの、確かな技術だの、役作りの深さだの、
そんなことがどうでもよくなってしまうのです。
これが仮想の舞台である、ということさえ、念頭から吹っ飛んでしまうほど
壮絶なまでの真実なのです。

こんな人が本当のお父さんだったら・・・
一生お嫁に行こうと思わないだろうな〜。。
(あら、ごめんなさい。本物のパパさん・・わーい(嬉しい顔)たらーっ(汗)たらーっ(汗)

ず〜〜っと前にフィガロ(セヴィリアの理髪師)を聴いて以来の
大大大ファンですが、あの映像から30年以上の月日が経ったとは
とても信じられません。がく〜(落胆した顔)

より深く手(グー)、より熱く手(グー)、より真摯に手(グー)
強烈なロマンティシズムぴかぴか(新しい)を漂わせる。

私は生フレーニも生パヴァロッティも聴くことができませんでしたし、
ドミンゴの(まだ歌ってるけど)全盛期をも聴き逃しています。

が。

ヌッチを聴けた、という事実はそれらの失態(?)を
補って余りあると思います。手(チョキ)

この方を聴く度に思うことですが、
この方の演奏を聴ける”時代”に生まれたことを
この方のヴェルディを聴ける“時代”に生きていることを
心から感謝したいぴかぴか(新しい)と思います。

オーケストラの人々も、大変正直手(グー)な方達ですね。
普段、幕の途中、アリアの後などに観客から拍手が沸き起こっても
オーケストラの人たちは次を弾くために構えていることが多く、
あまり拍手はしません。
せいぜい終演後のカーテンコールで
弦楽器の人が弓を振る(拍手している、という意味ですね)ぐらいです。

ところが、今回。
ヌッチがアリアを歌い終わると、オケの人たちも楽器を脇に抱え込んで、
観客と一緒になってパチパチぴかぴか(新しい)パンパンぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)

カーテンコールでも、まるで太陽晴れを追いかけるヒマワリのように
ヌッチがいる方向に向かって、オケメンバーの拍手の手が
伸びていました。わーい(嬉しい顔)

やっぱり誰が聴いても、いいものはいいexclamation×2のですねexclamation×2

それにヌッチという人は、
行動の端々にその温かい人柄がにじみ出るんですよね。
共演者を盛りたてて、指揮者の顔も立て、
その中で自分の最高の芸術をも生かす。

理想の父であると同時に理想の上司とも言えるのではないでしょうか。

おまけに、舞台で、聴衆の前で歌うのが
ほんとうに毎回毎回、嬉しくて嬉しくてたまらない・・・手(チョキ)
というのがよ〜く伝わってきます。
こんな大ヴェテランに対して失礼極まりないながら、
その嬉しそうな態度が実に微笑ましい。。わーい(嬉しい顔)

本当にこんな方って世の中にいるんですね。
この方の存在はほとんどぴかぴか(新しい)奇跡ぴかぴか(新しい)です。

いつまでもいつまでも、お元気にお変わりなく
ずっと、ず〜〜〜っと歌い続けて下さいませ黒ハート

(続く)

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2010年01月21日

弱き者よ、汝の名は“涙腺”なり・・・

先日のヴェルディ「イル・トロヴァトーレ」。

オペラとしても聴きどころ満載exclamationですよね。

先月観た「海賊」のように、
出てくる歌手出てくる歌手、みんな交互に自己紹介!
みたいな単調な部分が無く、
次から次へと切れ目のない聴かせどころの連続で、
聴いてるほうも、気を緩めている暇がないほど、
素晴らしいオペラぴかぴか(新しい)だと思います。

おまけに主役歌手陣の大活躍によって、
ワタクシ、かなり感動しておりました。。黒ハートわーい(嬉しい顔)

初めてオペラハウスに来た頃は、何もかもに感動ぴかぴか(新しい)して、
目がウルウルしっぱなしだったのですが(遠い目・・・目
最近すっかりスレてしまって、
ちょっとやそっとの感動じゃビクともしなくなっていたんです。

最近感動してないなあ。。
もしや「ブログを書かねば・・・」という邪念が
感動を邪魔をしているのか。。爆弾

と、ちょっくら心配していたのですが、
そんなことはありませんexclamation
やっぱり、良いものは良いのです。

最後の幕で、敵方のルナ伯爵に捕えられ、
殺される寸前の主役マンリーコ役のアルバレスと、
彼の母親アズチェーナ役だった、
スイス人メッゾソプラノ、ニェ−フ(Naef)
対話シーン。

(ちなみにこのニェーフさんも交代要員だったんですね。
 予定ではルチアーナ・ディンティーノだったらしい) 

眠れない母親をなだめるマンリーコの優しい声と、
夢うつつの声で

「もう一度山に帰って、二人でゆっくりしたいね。
 お前は歌を歌って、私はその横でくつろぐんだよ」

と、非現実的な夢を語るアズチェーナ、
その二人の声音に、ワタクシつい(遂に?)、
ウルウルしてしまいました。。。猫

今回このアズチェーナも大変大変よかったのです。
革ジャンに黒ズボン、真っ赤に染めた髪という恰好は
ヤンママ(懐かしいセリフ・・・たらーっ(汗))に観えてしまいましたし、
黒いブーツの「ヒールが高いですか?」と聞きたくなるぐらい
なぜか歩き方が危なっかしかったんですが、

ジプシー女のたくましさと、
「私ほど息子を愛する母親はいない」と
言い切るほどの愛情と繊細さも、
見事に表現しておられましたexclamation

唯一つ、気になったのはですね。
第3幕でルナ伯爵に捕えられた時、その場で
電柱に縛り付けられるのですが、
その電柱。

柔〜い作りだったのか、縛り付けられた彼女が
身動きするたびにユ〜ラリ、ユ〜ラリ揺れるんですよね。
母ちゃん、力あり過ぎ・・・?わーい(嬉しい顔)たらーっ(汗)

ま、それはともかく、
久々の涙を誘う名演は大変嬉しい新年のお年玉でした黒ハート

(続く)



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2010年01月18日

移るべきか、止まるべきか、それが問題だ

ヴェルディの「イル・トロヴァトーレ」。

今回座席は一番安い席しか買わなかったので
(だってキャスト急遽変わってたし、こんなにイイと思わなかったんだもん猫
後ろのほうとか左側がよく見えない席だったのです。

しかも口うるさいおばさんが後ろにいて、
私がほんのちょっと
(ほんとにちょっとexclamationですよexclamation×2傾斜角せいぜい15度といったところでした爆弾
身体が前のめりになったら、その度にいちいち後ろのおばさんに

「身を乗り出さないで。背もたれに背中をくっつけて観てくれない?」

と言われたんですよね。パンチパンチ
しかも言い方が、

外人さんに座り方を指導してあげないとっ手(グー)

みたいな感じなのが、またイヤラシイ。パンチ爆弾パンチ

自分で買った座席の中ですよ。
前の座席にもたれかかるほど、前に出ていたわけじゃなし、
背もたれにくっつこうが、浅く腰かけようが、
そこまでとやかく言われる筋合いはなーいっexclamation×2パンチ
そんなに舞台をよく見たいんなら、前のほうの席を買ってください。爆弾

第一ですね、再演だったせいか、キャストが無名だったせいか、
客席全体がガラガラだったんですよね。
(も、もったいない・・・)
そんなに文句があるなら、そんなに舞台が見たいんなら、
移動すればいいんですよ、そのおばさんがっ。パンチ

休憩の後、私も腹が立つので移動しようかと思ったんですが、
(本当は移動しちゃ、だめ)
移動しようとした瞬間に、真横にチケットもぎりのおばちゃんが出没し、
(多分彼女は舞台袖からのドアを閉めるタイミングを知らせる合図を見ていただけで、
私の行動を監視していたわけじゃないけどわーい(嬉しい顔)
チャンスを失ってしまいました・・・。バッド(下向き矢印)

私より3列前ぐらいにいたおじさんが、それこそ、
前の座席の背もたれに完全に持たれかかって観ていたんですよね。
ほとんど中腰で立ってる状態。パンチたらーっ(汗)たらーっ(汗)

私は席が遠すぎて「もしもし、観えないんが」と言えず、
そのおじさんの真後ろのおばちゃんは大人しく(?)
おじさんと反対の左右に伸びあがって観ておられたため、
後ろの人たちにとって迷惑この上なかったんです。パンチ

こういうことなら、本当に「迷惑」と言っていいんです。
わかってます?私の後ろにいたおばさんexclamation&questionexclamation&question

が、幸いにして、このおじさんが休憩後にちょっと右寄りに移動してくれたので、
舞台がよく観えるようになりました。手(チョキ)

やれやれ。

それに演出も良かったんです。
演出はジャン・カルロ・デルモナ氏。

先日の記事でも申し上げましたが、
あのテノール、マリオ・デル・モナコ演劇の息子さんですね。

彼の演出はいつも斬新、意欲的で、
いい意味で攻めの演出、という気がします。
洗練されていて、舞台上で無意味な行動がないし、なにより品がいい。ぴかぴか(新しい)
大概、現代っぽい演出は嫌いな私ですが、
とても気に入ってます。手(チョキ)

今回も時代が現代風に置き換わっていて、
主人公トロヴァトーレとその母親アズチェーナは革ジャン姿で
工事中のトンネルのようなところに住んでるみたいだし、わーい(嬉しい顔)
敵方のルナ伯爵に捕えられたアズチェーナが一時的に縛られるのは電柱だし、
とらえられた牢獄が、何となくシャワールームのようなタイル張りの壁だし、たらーっ(汗)

・・・だったにも関わらず、
説得力があって、面白かったですexclamation

そしてなによりexclamation

この人の演出はいつも舞台上の動きが少ないです、
少なくともここ、チューリッヒオペラハウスでは。

多分ここの舞台の狭さを熟知しているからでしょうが。
ドタバタ、ワタワタと走り回ることがない、というより
本当に歌手が直立不動で歌うことが多いんですよね。

でも私はそれが、いいと思います。

なにしろ、後ろのほう〜〜の席の人も、
移動せずとも舞台が全部観えるんですから。わーい(嬉しい顔)

(続く)



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2010年01月15日

おおブルータスよ、お前までもが・・・??

ウルトラマンのごとく(?)帰ってきました手(チョキ)

久々のオペラハウス黒ハート
新年明けてお初だし黒ハート

・・・などと出かける前、ちょっとばかり緊張気味だった私。ひらめき

だけど考えてみたら私は、先月もちゃっかり
ヴェルディの「海賊」を観に出没していたのでした。
それ以来、約(たったの)4週間ぶり。
それを「久しぶり」と感じてしまう、
自分が、いささか、怖い。。たらーっ(汗)

ま、それはともかく。
ルンルン気分でオペラハウスに行ったらば・・・

ひどいんですよね〜。ふらふら

寒いです、と、この前申し上げましたが、
案の定出ました、風邪引きキャンセル・・・。

本日ルナ伯爵の予定だったファン・ポンス
やってくれました。爆弾
おいおい、ブルータスよ、お前さんもかい・・・。パンチ

そういやポンスおじさん、先月の「海賊」の時も、
風邪気味っぽかったもんなあ。
もういい歳だし。(余計なお世話猫
だけど新年早々、縁起でもない。。

と、ふて腐れてしまいました。

が。

前言を撤回いたしますexclamation

宝くじのようなことを申し上げますが、

キャンセルが本日は大当たりexclamationでした手(チョキ)
ポンスもいいけど、これはこの人で大正解だったかもexclamation&question

本日のヴェルディトロヴァトーレ」。

主人公の敵役、ルナ伯爵に抜擢(多分)されたのは、
デビュー間もないイタリアの新人
クラウディオ・スグ―ラClaudio Sgura)。

その薄っぺらい(?)身体つきからして、いかにも若いぴかぴか(新しい)
(噂のトレンチコートが余ってタルンデルしわーい(嬉しい顔)
舞台に出てきたときは、ちょっと不安に感じましたが、
これがスゴイぴかぴか(新しい)グッド(上向き矢印)

1幕目はまだ、声がちょっと硬くて、軽くて、
ヴェルディよりモーツァルトとかロッシーニとかの方が
合うんじゃないかと思ったんですが、
いやいやいやひらめき、よかったですexclamationグッド(上向き矢印)グッド(上向き矢印)

押しつけがましくない程度に豊かな声、白熱した表現。

有名人で言うと、トーマス・ハンプソンに近いでしょうか。

まだ練れているところまで行ってないので、
いささか整いすぎ、の感は否めませんが、
これは将来楽しみです。手(チョキ)

主人公トロヴァトーレ(吟遊詩人)のマンリーコを歌ったのは
マルセロ・アルバレス

このアルゼンチン出身の熱い男を、前回私はけなし爆弾ましたが
こちらも撤回いたしますexclamation

素晴らしかったexclamation×2ぴかぴか(新しい)

以前アルバレスは、椿姫のアルフレード役で
聴いたことがあったのですが、
その時はあまり良い印象じゃありませんでした。
が、今日聴いて、なぜだったのかわかった気がしました。

つまり熱い晴れ(暑い・・・?)んです、彼は。

アルフレードみたいな、なよなよした涙もろい、女々しい役には
多分暑苦しすぎたたらーっ(汗)んです。

今日のトロヴァトーレ役は良かったです。ほんとに。
その熱さが役柄にぴったりフィット位置情報してました。

声自体が暑苦しいわけじゃないですよね。
舞台袖から声だけで歌っていたら、
亡きパヴァロッティを思い出ました。
ということは、決して、重い右斜め下、暑い右斜め下、声じゃあないわけです。

じゃ何が問題?モバQ

見た目の問題でもないでしょうねえ。
(ま、見た目もくどいけどわーい(嬉しい顔)

多分オーラですね。
彼の発するオーラがんですよね。
だから繊細君の役だと、ちょっとうるさく感じてしまう。。猫

だけど今日は、ジプシーに育てられた男(本当は伯爵の弟)だし
歌うカヴァレッタのタイトルも「燃える炎」だし、
良く合ってました。グッド(上向き矢印)
そのくせ表現が細かいところまで神経が生き届いていて
本当に素敵ぴかぴか(新しい)でしたexclamation

ただし、この人。

アルフレードの時も気になったんですけど、
いわゆるハイCるんるんが楽々出るんですよね。
それはいいんだけど。

アリアとかの最後で、これでもかっ!とばかりに
高音を伸ばす前に、ワンフレーズ省略する、というのは
よくあるパターンです。

ただし、一般的に省略するのはフレーズだけです。
なのにこの人は、フレーズぐらい歌わないで、
最後の高音だけ

るんるんハ〜るんるん

とやるんですよね〜。
サボり過ぎですわーい(嬉しい顔)

歌詞でも忘れたのか爆弾と思って、
聴いてるほうがドキドキするじゃないですか。わーい(嬉しい顔)わーい(嬉しい顔)

でも良かったですよ〜黒ハート

(続く)


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2009年12月12日

観客の品格・・・恐怖の密室おプ〜事件

オペラハウスの内部というのは、窓もなく、外部からの音も遮断して、
カーテンやら分厚いドアやらで仕切られた、
いわば「密室」ですよね。

逃げ場がない、その「密室」で一番迷惑パンチなこと、というと、
みなさん何を思いつかれます?

そう、プ~ダッシュ(走り出すさま)、です。バッド(下向き矢印)

つまりですね。
今回の「海賊」私はボックス席にいたのですが、
終演間際ごろ、鼻先に漂う、何やらプ〜ンカグワシイ香り・・・・。いい気分(温泉)

え?これってもしや、お、おプ~??

絶対確かに、私の周辺に座っていらしたどなたかが、
プ~をなさったらしいんですよね・・・・。ドコモ提供
(お食事中に読んで下さっている方、ごめんなさいたらーっ(汗)

うぇ〜ん、く、臭いよ・・・。ふらふら失恋

変な話ですがヨーロッパでは食事中のゲップは
ひどく嫌うパンチようですが、
反面、みなさんおプ~に対しては、まあ、愉快ではないにしても、
大変、寛大な精神をお持ちのようなのです。

にしてもです。
ここオペラハウスの、よりにもよって周囲を壁に囲まれた、
収容人数8程のボックス席でのおプ~は、周辺の人間としては

ひえ〜〜・・・爆弾たらーっ(汗)たらーっ(汗)

ただそれだけ・・・。ふらふら

しかもマズイことにですね。
私は歌を聴いてるとき、歌手に合わせて
呼吸してしまう癖があるのです。
つまり歌手が歌っているとき、一緒になって息を吐き、
歌手が息つぎをしたとき、一緒になって息を吸う、というわけです。

今回だってもちろん、無意識にそうしていたのですが、
その真っ最中にです。
プ~を避けるために、さらに呼吸を止めるというのは・・・ふらふら

か、かなり、苦しい・・・。
たらーっ(汗)爆弾

そして、ふと、こんなことを思い出しました。
私の大学時代、先生が教室に入ってきて講義が始まった瞬間、

先生〜、トイレ行ってきていいですかあ〜?

と我が友人の一人が最前列にて、ノタマッタのですね。
そしたら、その先生が、

うっ・・・

と一瞬詰まった挙句に

「ダメ、とは言えんだろう。」

と真顔で答えられたため、教室中爆笑になった覚えがあります。

未だに覚えているほど、名言ひらめき、だと私は思うんですが。わーい(嬉しい顔)

ま、ことほど左様に、生理的欲求というものは、
どうにも仕方がないものです

けども。

オペラにしても学校にしても、せっかく休憩時間があるんですから、
なるべく休憩中に用をたしておきましょうね。。猫

(完)


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2009年12月09日

車掌は君で・・・歌手の品格

先日のヴェルディの「海賊」。

オーケストラも揺れてー(長音記号1)、舞台も揺れてー(長音記号1)
歌手まで揺れてー(長音記号1)、いた中で、
一人、乾いた大地に足を下ろし、気を吐いていた手(グー)のは、
やはり、さすがのベテランぴかぴか(新しい)、バリトンのファン・ポンスでした。ひらめき

ただし彼も気合が入っていたのは3幕だけだったようですが。わーい(嬉しい顔)

1、2幕は多分、この3幕のアリアのために
パワーを取っておいたのでしょう、
あんまり迫力も声量も無くて、

あれ?

と思ってたんですが、
3幕の死ぬ(殺される)間際の長大な「決めアリア」は
指揮者がヨタヨタ気味だったにもかかわらず、
激情をほとばしらせ爆弾、余裕の品格(?)で
舞台を引き締めて手(チョキ)くれました。

が、頑張りすぎたか、はたまた、もう出番終わり~と
思って気が緩んだ
か、
一番最後の音が、割れてしまいました。。失恋
どうも風邪気味だったようです。

そういえば、メドーラ役のエレーナ・モシュクさんも
この方はいつも音程が完全ぴかぴか(新しい)なのに、今回は珍しく
胸声(高い音を出す時の裏声ではなく、地声に近い声)の音程が
下がりっぱなし右斜め下でした。

最近急に寒くなったので風邪が流行っているのかもしれません。
それとも水に浮かびっぱなし、という舞台が
悪かったのかもしれませんね。

特にモシュクさんは、水に浮かんだベットの上に乗ったまま。
一度も下りず、しかも動きがとても少ない。
つまり水辺にじっとしたまま居続けているわけで、
これでは風邪を引くなという方が無理パンチかもしれません。

おまけに第2幕で主人公コルラード
トルコ陣営に単身、乗り込む、という場面。

 (そもそも」というからには「大勢」いるはずなのに、
  なゼ彼は「一人」で忍び込んでいたんだろう。
  その後トルコ人側に捕らえられた時も、コルラードの味方は
  誰も助けに来ないんだけど、
  この人ほんとに海「賊」の「ボス」なのか・・・??たらーっ(汗)

すきを見てトルコ人の館にコルラードが火を放つ、という設定。
ここでは舞台前方に本当に爆弾を放ったのですね。
火炎で起こった風で舞台上方緞帳がなびくほどの
結構凄いでした。ドコモポイント

客席の方まで物が燃える匂い(アルコールランプの匂いでした)と
煙が漂ってきて、かなり煙い、かつ臭い・・・。ダッシュ(走り出すさま)

客席でさえ、ゴホゴホムグムグ、言っていたぐらいですから、
もっと火のそばにいる歌手たちのに、
この煙が良いわけはないでしょうね。

しかもこの演出を2~3日おきに何度も(9公演)やるんですから。
いやはや、オペラ歌手というのは、大変なお仕事ですね。猫

(続く)


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