前回(続く)と宣言したはずの椿姫、
続きに一体何を書こうとしていたのか、
スッカラカンに忘れてしまいました。。
そういうわけで、前言を撤回しまして、
あれは無かった事に致します。
ごめんなさい。
最近私はなんと、車の教習所に通っています。
今頃、こんな歳で・・・・とは思うものの、
やっぱり免許が無いと何かと不便なもので、
一念発起したのです。
私としては、近所にある自動車学校を選んだだけ、なんですが、
これがね、実に、面白い学校なんです。
もしかしたらどこも同じなのかもしれないけど、
この教習所の指導員さん達、ユニークな方が多くて。
運転席に乗るのは2回目、まだまだゴーカート状態で
教習所の外周をグ〜ルグル回っているだけの私の
怪しげな操作を見ながら、
指導員(以下、指)「なんか、いかにも危なっかしそう〜だね〜」
私「だって、怖いんですよっ」
指「大丈夫だよ。教習所ではほとんど死亡事故は無いんだから。
ま、せいぜい年に2〜3人だよ。」
私「・・・・・・ええええそんなに」
指「(爆笑)どわっはっはっは、嘘だよ冗談冗談
そんなに死人が出るわけ無いよ〜〜
危なくなったらこっちで(指導員の足元にもブレーキがある)
ブレーキ踏むから。心配しないでガンガン行こう」
・・・・じょ、冗談キツイでしょっ
一瞬信じかけてしまったではないか。。
ようやく左折に挑戦しかけた頃、距離を測り損ねて、
私はしょっちゅう縁石に乗り上げていました。
指導員を指定していなかった私は、毎回違う人に教わっていたのですが、
それまでの方達は私が、ゴットンガッタン、やる度に
ご自分の側にあるブレーキに足をかけつつ心配そうに
様子を見守って下さっていたのに、
その日の指導員さんは違いました。
「車の運転なんてものは慣れの問題なんだよ。
回数をこなす事が大事だから。
はい、どんどん行け〜、止まらないで、はい、次行こう〜、
はい、次〜、はい、次〜、はい、どんどん行くぞ〜」
そして私が縁石に乗り上げる度、
「今のだとガードレールに接触して車に傷がつくな」
「これは、人巻き込んだかな」
「今のは崖から転落して即死だな」
物騒なセリフを並べながら、それでもブレーキに足も掛けず、
左右もろくに見ず、膝に置いた私の教習原簿を読み耽ったまま
この危ない運転の私に身を任せていたおじさん、
あなたって相当、太っ腹、ですね?
そんな時代(?)を通り過ぎ、信じがたい事に、
ワタクシもうすぐ仮免許試験を受けるまでに成長いたしました。
試験場での練習をしているとき、試験官をなさるはず警察官の方を
何人かお見かけしました。
制服を着てて、何か物々しいのよね〜。。
と思いながら運転していると、事務塔の横を通り過ぎるとき、
また一人の警察官の横を通り過ぎました。
と、助手席に乗っていた指導員がその人を指さしながら言いました。
指「あ、あの人、○藤さんていうんだけどね、テレビに出てるんだよ、時々。
警察24時!みたいなタイトルの警察を特集した番組あるでしょ。
あれで神奈川県警が出てくるとき、いっつも彼が出るんだよね。
それで有名になっちゃったんだよ」
私「え?そうなんですかっ?え、どの人?ちゃんと顔、見とけばよかった」
指「あこら左折、大回りしない」
私「え?あ、すみませ〜ん」
・・・・ていうか、運転中に、それも苦手な左折中に
そんな面白情報流さないで下さいよっもうっ
そしてこないだは、最大級のびっくりが待っておりました。
平日の午前中に練習に現れる私を不思議に思ったんでしょう、
その指導員さんが尋ねました。
指「お勤め、していらっしゃるんですよね?
今日は・・・お休みですか?」
私「いえ、私、ピアノ講師をしてまして、今日は午後から仕事なんです」
指「あ〜、そうなんですか〜。ピアノの先生ね〜。
いや、実は私もね〜○○音大で、教えてたんですよ〜。」
私「・・・は?ええ?音楽家でいらっしゃるんですか??」
指「ええ、まあ。東京芸○大学って多分ご存知ですよね。
あそこをね、出てから大学で指導してましてね。
色々な紆余曲折を経て、今はこうして自動車学校の
指導員に落ち着いているんですけどね。
その紆余曲折を話すと3時間ぐらいかかるので、今日は割愛しますが。
あ、今みたいな右左折の時、安全確認忘れないでね」
・・・・・なんと、まあ
一体、どんな紆余曲折を経たら、芸大の声楽科を出た音大教授が
自動車学校の指導員に転身するんだろうか・・・・・?
ていうかっ
だから運転中に、そんなビックリ情報を教えないで下さいってのにっ
いやはや、びっくりでした。
しかもこの人、妙な発言を連発する不思議さんでして。
指「はい、じゃ、そこ右折したらカンカンカン、に行きましょう」
私「カンカンカン?って何ですか??」
指「カンカンカン、って鳴るもの、踏切ですよね〜。
私「あ、ああ。そういう・・・(ですよね、って・・・)」
指「あ、カン、と言えば、子供の頃、缶蹴りはした事ありますか?」
私「?ええ、まあ。」
指「そうですか〜。」
私「・・・・・????」
指「あ、ウィンカー出すの忘れないでね〜。
ウィンカーと言えば、ウィンナーは好き?」
私「・・・は、はあ・・・」
指「あ、そう。じゃあ踏切の向こうを左折して、右寄せね。
オレンジのラインに寄るように停車しましょう。
あ、オレンジと言えば、オレンジとリンゴだったら、どっちが好き?」
私「・・・?う、う〜ん、迷う、ところ、です、ねえ・・・・」
指「あ、そう、迷うんですか〜。」
私「???あの、それが・・・?」
指「いや、オレンジから連想したから聞いてみただけ」
私「・・・・・?????」
・・・1時間、ずっとこんな調子でした。
どう考えても、私、遊ばれていたような・・・
車の練習をした、というより、何を話しかけられても
動じないで運転する為の精神鍛錬をさせられていた・・・・
というのは穿ち過ぎでしょうか。
それにしても、この人たち、面白過ぎなんですけど、
こんな面白い自動車学校って、他にあります??
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