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2017年09月03日

アッチとコッチでぐ〜るぐる


さて。
今年も1年ぶりの更新の季節がやってまいりました。

あまりにも書いていないので
ブログサイトへのログインの仕方さえおぼつかなくなった私が、
唯一記事として書き続けている、

草津国際音楽アカデミー&フェスティバル

今年も、譜めくりスト活動、健在でございました

今年のテーマは

モーツァルトの奇蹟〜過行く時を超えて


最初から最後まで、とことん
クラシカルな音楽
が響いた期間でございました。

もちろん筆者も、モーツァルトばっかり、をめくるつもりでいたのですが・・・やはりそこは草津です(?)

着いた初日、最初のリハーサルでめくったのは、W・ハイダー作曲「ポルカ・ネラ

誰かと思ったら、現代ドイツの作曲家なんですね。
ポルカ、と題するだけあって、リズミカルな面白い曲ではあるのですが、変拍子だらけのケッタイな響きの曲で、
誰かが拍を数え間違えたり、止まったりしたら一巻の終わり・・・
といういささかスリリング💥な展開(笑)💧
モーツァルト時代の見やすい楽譜を予想していた筆者は、
内心仰天しておりました。。

おまけにピアニストさんが、蛇腹の巻物(?)状態にした楽譜を、
練習時に一人でも捲れるよう工夫して折りたたんでいらしたため、
あっち向きにめくったら今度はこっち向きにめくって、
そしてつまむ紙の厚さが毎ページ違い、
おまけに楽譜をめくるために引っ張りすぎると全落下しそうな危険を孕み、

行って戻って、向きが変わって、ぐるぐる巻いて、はい、こちら・・・
👀

いまいち正しく捲れているのかがよく分からない💦
ほんの数分でしたが、かなりドキドキ💣ものでした。

もっとも、本番はぐるぐる蛇腹譜にも大分慣れたし、
そんなにワタワタしていなかったつもり✌だったのに、
ホール内で聴いていた(見ていた?)らしいクリストファー・ヒンターフーバーさん(ピアノ)が、
わざわざ、「譜めくりよく頑張ったね💡」と握手をしに
私のところまできてくれちゃいました💣💦

私、舞台ではスマシタ顔をしてたハズなのに、
なぜばれたんだろう、おかしいな・・・
💧

この日、私は同じコンサートで、
ピアノの遠山慶子さんと、ヴァイオリンのサシコ・ガブリーロフさんによる、モーツァルトのヴァイオリンソナタを、
コンサート後の夜のリハーサルでは、ピアノの岡田博美さんと
3人ofパノハカルテット
(省略しすぎ👊💣・・・ごめんなさい💦)による、モーツァルトのピアノ四重奏曲をめくりました。

その捲り時の、気持ちの穏やかなことと言ったら・・・❗
なんだろう、このギャップは。。

のちのち気づくことになるんですけどね、今年の私は、

モーツァルト、もしくは、超現代曲

しか、めくらなかったんですよね。
(ていうか、プログラムのほとんどが、そうだった)

モーツァルトハイダー、とか、
モーツァルト尹伊桑(Isang Yun)とか。。

間のロマン派〜近代、やら、ドイツ系じゃない国の曲🎵、やら、
が全然なかったので、音楽祭も後半になってようやく耳にした、
ラヴェルフォーレフランク・・・etc.が
ひどく新鮮で斬新で懐かしいような気がしたものでした。

モーツァルト、大好きだけど、
現代曲も決して、嫌いじゃないけど、
アッチか、コッチか、だけじゃなく、やっぱり満遍なく聴いていたいな〜なんて、ちょっと思ってしまいました




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posted by KIKLKM at 23:00| Comment(0) | 草津音楽祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月04日

カンターレ的受難の日々

再三申し上げておりますように、
今年のテーマは「
従ってプログラムにもが多い。

日目のG・ベルタニョッリ・ソプラノリサイタルからこっち、
日目のポピュラーコンサート「イタリアの映画音楽」、
日目の「イタリアとうた」・・・と、
数日は歌ばっかり、な印象でございました。
少なくとも、私は歌の楽譜を、いっぱいいっぱい、めくりました

歌の曲というのは、大概、一曲が短い。
譜めくりが、全く無いと困るけど、
めくっても、せいぜい1曲1〜2回、という場合がほとんどです。

クインテットやゼクステット・・・のように1曲がやたらに長かったり、
編成が多いと見開き2ページで4段分位しかないから、
ものすごい勢いで立ったり座ったりするスクワット状態になったり、
ということは、まず、あり得ないので、
そういう意味での緊張感は、全然ありません。

そして基本的に歌の曲って楽しい
深刻そうな歌があっても、せいぜい5〜6分。
何十分も眉間にしわを寄せる事はありませんし、逆に
ついノリノリになってしまいそうになり、
めくりながら曲に合わせて身体を動かしたりしないように、
気を付けなければならないぐらいです

なんですが。

その分、曲のが多いのです。物凄く。

普段ですと、
今日は○○ソナタをめくる」とか
今日は○○カルテットをめくる」とか、
曲名で言えるんですが、
歌の場合、曲数が多過ぎて、覚えらない
よく知らない曲が続く場合、タイトルさえ全部言えない

しかも歌の場合、短いので1曲づつ演奏はせず、
大抵2〜3曲づつを続けて、奏者が舞台に出っぱなしの状態で
演奏するのですが、そのうちの全部の曲でめくりが要るとは限らない

えーと、今日は・・・ヴォルフ=フェラーリ曲と
ロッシーニ曲で、その中のフェラーリは真ん中の1曲
めくり無し(つまり譜めくりストは座ったまま静止している)、
ロッシーニは最初の1曲がめくり無しで・・・・


何度も復唱して覚えようとするのですが、
これがなかなか、覚えられない
ま、楽譜を見れば分かるのですが、舞台に出ても、
変な緊張を強いられるのでした。

一番大変だったのが、第日目でした。
いや、正直申しまして、譜面的には全然難しくないんですが。
この日は、5人の歌手と2人のピアニストが、
組み合わせも様々に、とっかえひっかえ出たり入ったり
していたのです。

お客様的にはとても楽しかったと思いますよ。
でもね。
譜めくりストとしては、この手の受難(?)を
モロにかぶった日だったのです

受難その1;
ピアニストは舞台に出たまま、歌手だけが交代する場合、
しかも1曲目は譜めくりが要らなくて、歌手交代後の
2曲目だけ譜めくりが要る場合、

ま、この場合は、1曲目にピアニストと共に出て、
1曲目は座ったまま2曲目だけ動く、が正解でしょうね。
舞台上で座ったまま「あの人何のためにいるの?」という
お客様からの無言の疑問を込めた視線にはひたすら耐える

受難その2;
上記その1のパターンで、ピアニストが事前に
1曲目終わったら歌手と一緒に一旦舞台袖に引っ込むから
2曲目のとき一緒に出ましょう

と言っていたはずなのに、忘れたのかその場の雰囲気か、
ピアニストが帰ってきてくれなかった場合

仕方が無いので、2曲目を歌う歌手と共に
こっそり舞台に出る。
あの人出るの忘れてたのかしら?」というお客様からの
無言の非難を込めた視線は気付かなかったことにする

受難その3;
ピアニストがお辞儀をするとき、譜めくりは何処にいるべきか

通常、演奏修了後ソリストとピアニストがお辞儀をするとき、
譜めくりは写真に映らないように、そして目立たないように、
全開になっているピアノのふたの裏に隠れています。
が、歌のコンサートの時は、ピアノが半開(半開き)に
なっていたため、隠れられません。
ワタクシ身長が168cm、しかも舞台用として、
5cmヒールを履いているので、頭(ズ)が高いことこの上ない。
しかもこの日の演奏家の皆様は、カニーノさんも含めて
小柄な方ばっかりでしたので、背後に立ったりしたら余計目立つ。
仕方が無いので、お辞儀するピアニストの真後ろで座っておりました。
写真を撮られるお客様の「構図的にあの人邪魔だわ」という
無言の圧力には、開き直って笑顔で押し通す

etc.etc...

さりげなく、譜めくりも、戦いの日々だったのですよ
(なんのこっちゃ・・・

ちなみにこの日の一番の傑作は、前半の・・・
プログラムが終わった時の、アンコールでした。

前半で全ての「歌」が終わるので(後半は楽器による室内楽)
アンコールとして、カニーノさんと
天羽明惠さん、日野妙果さん、小貫岩夫さん、太田直樹さんの人が
ロッシーニの「猫の2重唱」を演奏されました

まず最初にカニーノさんが1人舞台上で突然ピアノを弾き始め、
最初のフレーズを歌い始めるのです
そして、天羽さん、日野さん、男性お2人・・・の順で
全員登場し、結局4重唱になったのですが。

もちろんお客様は大笑いで拍手大喝さい

それにしてもマエストロ・カニーノの歌声が、
ビックリするほど良い声で、素敵でした。
さっすが、イタリア〜ン、カンタ〜レのお国の方ですね
(関係ないか・・・?

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posted by KIKLKM at 00:12| Comment(0) | TrackBack(2) | 草津音楽祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月03日

脱線衝突の危機、の日

前半のめくりが終わった休憩時間。

例によってホールロビーにてプログラム売り子をしておりましたら、
お客様に話しかけられました。

その方は、草津音楽祭のかなり初期、
まだ草津音楽の森国際コンサートホール
完成さえしていない頃(1991年に完成)に、ヒンクさんと
ピアニストの遠山慶子さんのデュオを聴いて大ファンとなり、以来、
ヒンクさんの演奏会には出来る限り足を運んでいらっしゃるとか。

「音楽の事、さっぱり分からないのに、ちょっと
生意気なこと行っても良いかしら?」

どうしても、一言、言いたい、と、こんな感想を
聞かせて下さいました。

今日の演奏は、若くてエネルギッシュなクリストファーさんに押されて、
ヒンクさんが負けて聴こえてしまった、
遠山慶子さんとのデュオの時とはえらい違いで、
相手が変わるとこうも変わるのか、と正直ビックリした、
と。

ただ、この方はそこで終わらないのだそうです。

「こんな風に印象に残ったら、今度はこのピアニストに
興味が出てくるの。このお名前を覚えておいて、今度は
この人の演奏家に行ってみよう、と思うのよ」


分からない〜などと仰りながら、ご自分の御意見をしっかりお持ちになり、
そして新しい波にも素直に心を開いて柔軟に受け入れていく・・・

素晴らしいですね
音楽の、音楽会の、楽しみ方を改めて認識させて頂いたようで、
なんともほっこりと嬉しい出来事でした

そして、その夜。

日目のプログラムで、ちょっとした事件が起こりました。

G・ベルタニョッリ・ソプラノ・リサイタル

麗しき草津のマドンナジェンマさんのリサイタル
毎年楽しみで、しかも去年に引き続き、
ピアニストのブルーノ・カニーノさんとの共演でしたから、
譜めくり出来る事を大変に喜んでいたのですが。

通常の声楽リサイタルでも見られると思うのですが、
歌の方の喉を休めるため、歌と歌の間にピアニストが
ピアノソロ曲を演奏する事があります。
今回のカニーノさんも歌の間に、テーマ「」に合わせて
ロッシーニマスカーニヴォルフ=フェラーリスカルラッティ
と名前を聴くだけで楽しくなってきそうな作曲家の
ピアノソロ曲を演奏なさっていました

問題だったのは、コンサート幕開けの
ロッシーニ楽しい汽車の小旅行」。

この曲ね。
1836年に初めて汽車に乗って、大変な恐怖を覚えたロッシーニが
皮肉と多分怒り込めた、シニカル極まりない曲
なんですって。

出発の汽笛が鳴って、乗車して発車して、
さぁこれから楽しい旅行の始まり〜・・・

と汽車旅行の情景を描写しているのですが、
このお話しの筋がまた、トンデモナイ

楽しい旅行の途中で突然、汽車は脱線転覆
負傷者は死亡し、葬送歌が流れ、残された遺族たちが悲しんでいる
・・・フリをしながら、実は多額の遺産が遺ってラッキー

とばかりにホクホク喜んでいる・・・!!

・・・・って・・・一体、どんな旅行だよ。。。。

このタイトルから、きっと誰も想像しないブラックな展開ながら、
実は(?)大変楽しい曲なのでした。

この曲ね、
この、いちいちの話の展開ごとに、楽譜にフランス語で
合図の鐘」とか「乗車」とか「恐ろしい脱線!!」とか、
ミニタイトルみたいなのが付いているのですね。

そして、なんとカニーノさん(以下C)、
これを日本語に訳したものを、
舞台の上で、お客様の前で、お客様に向かって、
ピアノの前に立って、マイクを持って、読む、
という大役を、

C「僕、この曲は譜めくり要らないし、君、読んでくれる?」
私「・・・?!?!

・・・・いやね。読むだけなら出来ますよ。
曲の、この部分のこのフレーズに合わせて、とか、
この音と音の間に、とか。
現にリハーサルではやってましたけど。

でもカニーノさんの意図としては、
セリフと曲調のアンバランス具合がこの曲のシニカルさであり、
そのブラック具合をお客様に伝えるために、
日本語セリフを入れたい、

訳です。
っていうか、このセリフが無いと、確かに、
ただの楽しい曲、としか聴こえない。。

だけどそれって、
たった一言のセリフの中にそれだけの芝居気をこめないと
上手く伝わらないじゃないですか。
せっかくのコンサート、せっかくの楽しい曲、せっかくの企画、
私じゃなくて、もっと適任者がいるはず・・・。

・・・と思ったその日、(私にとって)大変都合よく、
ソプラノ歌手の天羽明惠さんが草津入りして下さったのです。

お願いしたら「いいわよ、こういうの大好きだから〜」と
二つ返事で了承して下さった気さくな天羽さん
ありがとうございます、天羽さん

そんなわけで、無事、変な大役を回避し
天羽さんの素晴らしいセリフ回しのおかげで、
コンサートは大変楽しい幕開けと、なったのでありました。

ちなみに噂の「楽しい汽車の小旅行」本番の様子はこちら↓



あ〜良かったっと

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posted by KIKLKM at 11:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 草津音楽祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月25日

私利私欲の日

そしてお次が、ヴォルフガング・ベッチャー氏と
クリストファー・ヒンターフーバー氏の
チェロソナタ第2番でした。

しみじみ〜と良い曲です

こちらのお2人の組み合わせも、私は初めてですが、
こちらはほとんど意見の対立を見ず、
ホンワカとした雰囲気のまま、
和やかに合わせが進みました。

なんだろう・・・この違いは・・・?

この曲の舞台リハーサルで、私はベッチャーさんの調弦
お手伝いしました。
お手伝いと言ったって、ピアノでを弾くだけのはずだったんですが、
その後、黙ったまま、C線、G線、D線、も、
入れ替わり立ち替わり、あっちこっち、次々と弾き始められたもので、
それに合わせてピアノも

ラ、ド、ソ、ド、レ、ラ、ド・・・・

って、まるで聴音のテストでもされているかのようでした

さて。

このソナタはピアノのトレモロ奏法で始まります。
これ、結構、弾きにくくて、イヤなんですよね。

クリストファーさんはこのソナタを、ウィーンで、
ブラームスがこのソナタを作曲した当時のピアノを使って
演奏した事があるのだそうです。
そのピアノは鍵盤が大変軽く、このトレモロの部分が
モノスゴク、弾きやすかったのだとか。
曰く

現代のピアノでこのソナタを弾くのはアンフェア

だそうです

こちらでは大変興味深いお話が聞けました。

ベッチャーさんは以前、この曲の原典版
ご覧になった事があるのだとか。
第1楽章の展開部から再現部に戻ってくるところで、
ピアノの右手が、原典版では現在出版されている版と違い、
1オクターブ高く書いてあったのだそうです。

再現部に音楽的に流れ込むように入って来られるから
僕は原典版の方がずっとステキだと思うんだ。
なぜ書き直してしまったのかと思うぐらいだよ。君はどう思う?


と問うベッチャーさん。
クリストファーさんも試しに弾いてみて

確かに。これ、すごくいいな
良い事教えてもらったよどうもありがとう


と喜んで同意され、当日もしっかり原典版で演奏されました。

このぐらいの変化だったら、私にもすぐ対応できるから、
もし今度このチェロソナタを弾く機会があったら、
私もマネっ子させて頂こうと思います
ベッチャー先生、ありがとうございます


そして、本番の日。
懸念していた台風は上陸したけど、雨はそれほど酷くなく、
無事コンサートは開催されました。

しかし。
雨や湿気で髪型が崩れちゃうのはよくあることですが、
ヒンクさん(以下H)にも同じ事が起ったらしく。。

GPが終わった後、ヒンクさんに尋ねられました。

H「ヘアスプレー、持ってる?

演奏していたら前髪が落ちてきちゃうから固めたい、
との事でした。
残念ながら私は持っておらず
ステージにもそんなマニアックな備え付けは無く
仕方が無いので、

私「誰かに車で買いに行ってもらいましょうか?
H「うん、きっとセブンイレブンに売ってるはずだから。僕行く

という訳で、本番前に雨の中、ヒンクさんはスプレーを買いに
街に出れらたのでした。
ちなみにその後、無事スプレーを購入出来たヒンクさんは、
わざわざ私にもその旨、報告して下さいました。

H「セブンイレブンじゃなくて、セーブオン()に売ってた

そ、そうですか・・・


)セーブオン ; 群馬県を本拠とするコンビニエンスストア

この演奏会で面白かったのは、GP本番の違いでした。

リハーサルでもGPでもそんなに感じなかったのですが、
本番、若いクリストファーさんが思い切りよく、
本番独特の緊張感とオーラとエネルギーを放出させると、
前のおじいちゃま達(失礼)がちょっと・・・・
音量的にも迫力的にも、負けちゃうんですよね。。

考えてみたら、40代の脂が乗り切った若者と、
倍ほどの年齢の熟年演奏家と、
経験値とエネルギーが逆転しているのは仕方ない事なのかもしれません。

そして、パワーを思いっきり投げようとしたクリストファーさんが
おっとどっこい
とばかりにエネルギーの方向転換をしたりして・・・

多分普通のコンサートではあり得ない組み合わせでの、
まるで会話をしているかのような音楽ののやり取り。
これも草津ならではのと言えるのかもしれません。

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posted by KIKLKM at 10:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 草津音楽祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月22日

ホクホクの日

14日間の期間中3日も遅刻を致しますと、
初舞台(初めてコンサートでめくる日の意)が第日目という、
とんでもない事になっていた筆者。
いつもなら、音楽祭中頃のハイライト、
筆者にとっても前半を乗り切った後、言わば譜めくり休憩日(?)
のように来ていたはずの合唱の日が、
私の初舞台より前に来てしまいました。

乗り遅れ感、半端ない・・・

第5日目。
今年3月に亡くなったN・アーノンクール氏に捧げて演奏された
ヴェルディ作曲レクイエムには、
素晴らしいスターが登場なさいました。
今回、草津初登場となった、ソプラノの森谷真理さんです。

世界各地の主要オペラハウスでタイトルロールを歌ってこられた
伸びやかで輝かしいは、まぎれもなく素晴らしいもので、
こんな素晴らしい日本人歌手がいるなんて、正直、
大変ビックリしました
ジェンマ・ベルタニョッリさんを始めて聴いた時と
同じくらいの衝撃を受けたように思います。
「本物、登場」
http://opera-zurich.seesaa.net/article/374986453.html?seesaa_related=category

今後、あいちトリエンナーレオペラ、ニッセイオペラ、等々、
日本でも活躍なさるようです。
また聴く機会もありそうで、楽しみですね

そして、その日の夜。

第6日目、ブラームスのイタリア
つまり、オール・ブラームス室内楽というワタクシが
ホクホクになる日の舞台リハーサルがありました。

まずはウェルナー・ヒンク氏とクリストファー・ヒンターフーバー氏の
ヴァイオリンソナタ第3番

ヒンクさんとクリストファーさんが草津でデュオを演奏なさるのは
初めて聴きました。
大好きな曲で楽しみにしていたのですが、このお2人、
どうも意見が合わない。。

音楽的に、お互い、「いや、そこは譲れない」と
言いあいになる(喧嘩してる訳ではなくてあくまで「意見交換」)
事が、他の合わせ現場より多いような気がしました。

同じウィーン人同士なのに、面白〜い

そして、第1楽章と第2楽章の合い間で、ヒンクさんがおもむろに

ヒンク(以下H)「そう言えば知ってる?今台風が来てるんだよ。
しかも3つも(何故か私に向かって)ね?


と、なんだかひどく楽しそうにおっしゃいました。

クリストファーえ?ほんとに?大きいの?

私「大きいかどうかはよく知らないけど、3つ来てる事は確か。
しかも1個は明日、あなた達の本番の日に来るらしいよ


そうなんです。今年の草津は台風に大変恵まれて(?!)いて、
期間中にいくつもの台風と、ゲリラ豪雨
見舞われたのですが、
このブラームスの日に至っては、台風上陸予定
だったのですねえ・・・
しかも、予報では、よりにもよって、
ドンピシャで、コンサートの時間に、群馬県に。

考えてみたら、その前の
クリストファー氏ソロリサイタルの日も、
このブラームスの日も、
その後彼が弾く日はいつも、

必ず、大雨、だったのです。

万が一気にしてたら悪いから、本人には何も言いませんでしたけど

・・・さぁ、誰なんでしょうかね、台風を呼んだのは??

ちなみに本日も関東は大変な大雨でしたが、そう言えば、今日、
クリストファー氏がお国でコンサートだと言っていたような気が。。。

さて。

そんな風に、のどか〜にお天気話をしながら、
譜面台の高さを変えようとしたヒンクさん。
高さ調整に両手を使うので楽器を置こうとして、
舞台上で場所を探したけど、見つからなかったヒンクさん。
つかつかと後ろに歩いてきて、

Hはい
私「え?
Hちょっと持ってて
私「?!

そもそもヴァイオリンと言う楽器を、持った事さえなく、
何処を掴んだらよいのかもよく分かっていない私に、突然、
(↑「持つ」ではなく、「掴む」と言ってる時点で、何をか言わんや・・・)
楽器と弓を手渡されるではないですか

・・・ちょっと待て!!

ウィーン・フィルを退団なさってから、ヒンクさんの楽器は
ストラディヴァリウスではなくなったらしいけど、
それにしても、これって・・・・

・・・・はしないかもだけど、スゴイお値段、だよね?きっと。。
ピアノの1番高いやつより、高いよね??絶対?
今、私、責任、重大、だよねぇ・・・?
ま、万が一、お、お、落としたり、したら・・・


落っことさないように、むんずと掴みたいけど、
むんず、とやるには、軽く、繊細過ぎる手触りで・・・・

どこからどう見ても危なっかしい手つきで、
渡された姿勢のままひたすら固まっていた私。。
ほんの数十秒の間に、ものすごいスピードでグルグルと
色んな事を考えてました。

そしてひょっこり、横を見ると、私の怪しげな手つきを見て、
フっと笑っているクリストファー氏が・・・・・

笑うぐらいなら手伝ってよっっ!!

と心の底から言いたかったです。。。

ていうか、そもそも、私に譜面台の高さ調整をさせて下されば
こんなオッカナイ思いはせずに済んだのですよ、ヒンクさ〜ん

そう言えばアテンドしてくる時も、新幹線の待合室の長椅子に、
ポイッと楽器を放置してお手洗いに行っちゃったヒンクさん。
隣に座った人が軽くぶつかって椅子の上でグラついた楽器を支えて、
き、気をつけて下さいね〜
と声をうわずらせた私にも
良いんだよ、良いんだよ、もうコレ古いし
とか言っちゃってたヒンクさん。
ラフ過ぎませんか、ヒンクさ〜ん


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2016年09月20日

遅れても、書かないよりは、マシですね。(ね?)

そしてまた、この季節がやってまいりました
(そしてもう通り過ぎちゃいました・・・

第37回 草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティバル です。

ちなみに。
皆様、ちょっと、この草津〜以下のタイトル、
音読してみて頂けますでしょうか?

音楽祭期間中、天皇皇后両陛下の行幸啓がありまして、
両陛下がコンサートにご臨席なさる日の開閉演時と休憩時に、
実はワタクシ、特別注意事項(特別マナー?)をアナウンスする
という特殊任務(?!)を帯びておりました。
(帯びるほどの「任務」では決してない・・・

ま、要するに、
草津〜にお出で頂いてありがとうございます、云々〜
と、しゃべったわけなんですが、
この滅法長いタイトルの、一体どこで、息継ぎをするか、で
ちょっと考え込んでしまったのです。

草津、夏期」までは良いんですけどね。

国際音楽アカデミーアンドフェスティバル」か

国際音楽アカデミーアンドフェステイバル」か

国際音楽アカデミーアンドフェスティバル」か、etc.etc...

どうでもいい位の違いだし、多分お客様は誰も聞いてない、
と思うのですが、いざ読むとなると迷い、
そして周りにいたスタッフの意見も割れておりまして。。

皆様はどう思われます?

さて

ワタクシは例によって、譜めくりをしに行ったのですが、
今年は珍しく予定が合わず、3日ほど、遅刻参加となりました。
そして同じく3日遅刻の、元ウィーン・フィル・コンサートマスター
ヴァイオリン教授のウェルナー・ヒンク氏と東京で落ち合い、
新幹線で草津入りをいたしました。

通常、このように、アーティストと同道する事を
アテンド」と呼んでおり、立派なスタッフ業務の一つなのです。

が。

さすがなんですよね〜、ヒンクさん。

なにしろ草津にも私の6倍位の回数行っていらっしゃいますから
草津の街中の事も私より断然お詳しい事は、
既によく存じ上げておりましたが、
そもそも来日自体が、数えるのもイヤになるくらいの回数ですし、
当然東京駅も軽井沢駅も、勝手知ったる・・・・なわけで・・・

あ、エスカレーターね、こっち側にもあるから
新幹線は座席のあっち側にトランクを置けるスペースがあるよ
「(軽井沢の駅にて)車は大賀ホールの側に来てくれるんでしょ?
だったらこっち側だよ


・・・・さぁ、私は一体、アテンド、
していたのでしょうか?されていたのでしょうか???

今年の音楽祭のテーマは「イタリアから、イタリアへ
去年のような長〜いテーマ
「ビッグバードはクマに勝てるか?」
http://opera-zurich.seesaa.net/article/425691937.html?1474353365

から一転、随分すっきり、分かりやすいテーマでございました。

何しろ「ア」、カンタ〜レのお国でございますから、
プログラムにも当然、が多い。
そしてもちろん、賑々しいペルージャ
)達の活躍の場も多い。
バナナの消費量も多い(
※参照))

さらに何故か「ブラームスのイタリア」と題された、
ブラームスの室内楽尽くしの日が2日もある、という、
ブラームス好きの筆者としては小躍りしたくなるような
大変楽しい期間でございました

私が間に合わなかった、最初の2日間はウィーン国立音大教授、
ピアニストのクリストファー・ヒンターフーバー氏が
八面六臂の大活躍をなさっていたようでございます。
(↑草津入りするまでプログラムを見なかったので知らなかった

初日にピアノ協奏曲、2日目にソロ・リサイタルを、そして
6日目にはVnソナタとVcソナタと三重奏曲を、これまた全て1人で
演奏なさったクリストファー氏は、お会いした時
なんかデッカイ国際コンクールでも受けてるみたいだった
とぼやいていらっしゃいましたが。
お疲れ様でございます。(←ひとごと

オルケストラ・ダ・カメラ・ディ・ペルージャ
草津Vn教授でもある、パオロ・フランチェスキーニ氏率いる
イタリア管弦楽アンサンブル団体。
毎年草津音楽祭に招聘されている。
何故か全員、バナナを大変好み、
草津入りしてすぐホール袖口に来て、
挨拶より先に開口一番「My Banana?」と聞いてきたりする


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2015年09月20日

シックスパックはシックスパックのためならず

マルクス・ヴォルフさん(以下MW)、
タマーシュ・ヴァルガさん(以下TV)、
クリストファー・ヒンターフーバーさん(以下CH)のお三方は
今年の第4日目、J.シベリウスのピアノトリオでの共演が
初顔合わせでした。
そしてどうやら、すっかり意気投合手(グー)したようなのですね。

リハーサルの部屋を直前変更した時も・・・

変更先の暗い部屋は16〜18時のコンサートで
楽屋として使用されていたため、18時を過ぎても
出演者がまだ着替えていらっしゃいました。

MWそこの部屋、まだ空かないの〜?
CHまだ誰か、着替えてるんだよ、女性が揺れるハート
TVおお、女性がexclamationそりゃ、すばらしいexclamationハートたち(複数ハート)
CHま、僕らにとったらね〜手(チョキ)
3人「どわっはっはっはexclamation×2

・・・・・・・たらーっ(汗)

なんていう会話をしておられました。
(もちろん着替え部屋侵入足は阻止パンチしましたよっっ手(グー)
変なとこまで意気投合してるのね。。。猫
そんなわけで、合わせの時も何だかとっても楽しそう手(チョキ)なんですね。

CHマルクス、そこのメロディーの流れをヴァイオリンから
ピアノに上手く引き継いで
(uebergeben)くれないか?

ドイツ語の uebergeben には、引き継ぐ手渡す、の意味、
と同時にもう一つ、吐く、という意味もありまして・・・
もちろん、すかさず、

MWおえ〜〜〜

・・・やると思った・・・猫

わっはっはexclamation
MW分かった、分かった。
てことは、タマーシュ、その後のチェロのメロディーも・・・
・・・お前、なにしてんの??


マルクスさんの言葉につられて、クリストファーさんと私が
ヴァルガさんの方を見る目と、
片足足のクロックス靴くつを脱いで空中で降り上げた体制のまま
固まっている雪ヴァルガさん。。
と思った瞬間、彼は勢いよくその靴を降り下ろしました爆弾

何かと思ったら、楽譜本に止まって邪魔をするむかっ(怒り)
退治しようパンチとしていたらしいんですけどね。

MW虫退治にどんだけ時間かけてるんだよ〜exclamation
TV集中してたんだよexclamation

・・・その後も何だか、ずっとこんな調子で。
なんだか本当に和気アイアイ手(チョキ)
とした合わせるんるんでございました。

それにしても。
エネスコ(1881〜1955)というのはルーマニアの作曲家ですね。
晩年にこそ、共産圏の影足が影響を及ぼすバッド(下向き矢印)ものの、
輝かしい才能ぴかぴか(新しい)を、熱心な教育者としての姿勢ぴかぴか(新しい)
国内外で十分評価ひらめきされ、国際的な名声を得た手(グー)素晴らしい作曲家るんるん
であるはずですし、
彼の音楽と現在のルーマニア国の歴史事実とか経済状態とか
とは何の関係も無いはず、なんですが。

筆者は昨年、ご縁があってルーマニアに行く機会飛行機がありました。
かつての社会主義共産国ルーマニアで、
当時の大統領チャウシェスクに対する革命が起きたのは1989年、
すでに25年も前の事です。
にもかかわらず、革命時に崩れ落ちた爆弾建物、道路、教会その他が
未だに改修されず、そのまま放置バッド(下向き矢印)されたり、
不景気を象徴するかのように、
デパートや駅、空港などの公共施設の照明ひらめきが驚くほど暗かったバッド(下向き矢印)り、
スリ、ひったくり、ぼったくり、野犬、等の治安の悪さパンチ
肌で感じられるような気がして、
四半世紀前に終わっているとはとても信じられないほど、
革命の跡が色濃く残る、どんよりと暗い爆弾印象に、
正直、驚きました。

そして、ルーマニアと聞いて連想するのが、
ドラキュラ、とか、ヴラド・ツェペシュ
(B・ストーカーが小説化した時のドラキュラのモデル)とか、
血なまぐさくてバッド(下向き矢印)暗くてバッド(下向き矢印)重いバッド(下向き矢印)キャラクターばかり
だからかもしれません。

初めてエネスコの音楽るんるんを真面目に聞いた耳筆者は、
あのなんとなく薄暗かったブカレストのイメージを
彷彿とさせるような、
暗く重い
でも哀しみを込めた民族的なメロディーるんるん
内に秘めたとてつもないエネルギー
手(グー)を感じさせる・・・
きっと民族に流れる血黒ハートが、この暗い情熱キスマーク
音楽
るんるんとして表出させたのよね〜・・・
と思ってしまったのでした。
先入観故の大いなる偏見だと思うのですが。猫

あるいは単に、これを演奏している3人の合わせわせ現場の
あまりにも楽しそうな雰囲気グッド(上向き矢印)と、音楽の印象バッド(下向き矢印)
ギャップが激しい・・・
と思っただけかも知れません。(人のせいにしないっっパンチ

特に3楽章の葬送行進曲のような重々しい爆弾出だしからの
後半への怒涛の様な盛り上がり爆弾は、
何回聴いて耳もドキドキ揺れるハートしていました。
もちろんこの楽しそうなお三方の息が、
とてもとてもよく合っていた手(チョキ)せいかもしれませんわーい(嬉しい顔)

ちなみに5日前のシベリウスのトリオるんるんもカッコいいぴかぴか(新しい)曲で、
実に素晴らしい名演奏ぴかぴか(新しい)だったのですが、
この時の演奏会タイトルが
T・ヴァルガとC・ヒンターフーバー」だったせいか、
この日ヴァルガさんとヒンターフーバーさんについている
アカデミーの生徒さん達は
それぞれの先生に花束かわいいを持っていらしていたのに、
マルクスさんは何にもバッド(下向き矢印)もらえなかった失恋のですね。

なんで僕だけ、何にもないんだよ〜exclamation&question爆弾

客席に向かって両手を広げ手(パー)、声にこそ出さなかったけど
大いにアピール手(チョキ)してお客さんの笑いを誘ったマルクスさんわーい(嬉しい顔)

その時も「これだけアピールしたから、次回は・・・ふっふっふ手(グー)
と言っていらっしゃいましたがたらーっ(汗)わーい(嬉しい顔)
もちろん、彼の良く出来た(?)生徒さんたちは、この日、
エネスコのトリオのために、マルクス先生に
素敵なプレゼントプレゼントを持ってきていました。

それだけでも「うわぁお、やった〜〜〜exclamation手(チョキ)」と大いに喜んだぴかぴか(新しい)マルクスさん。
楽屋で中味を開けて見た目後、部屋を飛び出し我々のところまで飛んできてくつ
報告(自慢?ぴかぴか(新しい))して下さいました。

中味、何だったと思う?ぬいぐるみと(ぐんまちゃんのぬいぐるみ)
僕の大のお気に入り、エ○スビールビール6本パックだった
なんて良く出来た生徒たちぴかぴか(新しい)
exclamation

と感動するぴかぴか(新しい)事しきり。物凄く嬉しそうグッド(上向き矢印)で、

良かったですね〜

ちなみに、その6本のビールビール、大切に飲んでいると思ったら、
ものの2日で消えてなくなったがく〜(落胆した顔)とか。
マルクスさん、実は大酒呑みビールらしいんですよね。
飲み過ぎのせいでお腹がだんだん豊か爆弾になってきているのだとか。

そりゃ6本ビールがその勢いで消えるなら、
腹筋の方のシックスパックも、あっという間に
消えてなくなるでしょうよね・・・猫

それにしてもこのお三方。
お互い大いにお気に召したひらめきようで、また一緒に弾こうexclamation
とがっちり握手手(パー)をしていらっしゃいました。
今後も草津で、このお三方の名演が聴ける耳のかもしれない、
と思って、わくわく揺れるハートの筆者でありました手(チョキ)わーい(嬉しい顔)手(チョキ)


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posted by KIKLKM at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 草津音楽祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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