2021年06月15日

イバラの万華鏡〜その2 全集中し過ぎ、編

6月23日発売のDuo A&K、新アルバム、
Kaleidoscope〜カレイドスコープ

カレイドスコープジャケット1.jpg

リハーサルの試練(?)だけでなく、
本番の日も、なかなかに大変でした。

この日の前はずっと良いお天気だったんです。
ちなみに終わった次の日からも、
これまた良いお天気だったんですよ。

ところがなぜか、この本番の日、だけ
いやがらせか?!と思うほどの大嵐。

駅から100mほど歩くためだけにでも
ビニ傘買おうかな、
と思うほどの横殴りの大雨☔が、
朝っぱらからザーザーザーザーと
威勢よく振ってくれたんですよね。

録音の後、余裕があったら写真も撮るかも、
と言われていたので、朝早起きして
写真に写っても大丈夫な髪形と
私たちに出来る精いっぱいのフルメイクで
張り切って出かけたんですが、
ただでも大荷物持ってるのに
(ドレスと靴とおにぎりとおやつとバナナと
自分たち用の楽譜+録音技師さん用の楽譜)
ものすごい雨と風にあおられて、
会場入りした時点ですでにぐったり。。笑

その上ですね。

本来1枚分のCDって、
ライブ録音でない限り、2〜3日かけて、
モノによってはもっと長期間に渡って、
撮るのが一般的なんです。

ところが今回CD1枚分を1日だけで、
それも朝から調律が入ってますから、
実質、お昼前からの半日で撮ろう
っていうんですから恐ろしい。。。

事前に大体この曲は何時から何時ぐらい、
という予定は立てましたけど、
もちろん、そんな予定通りいくはずもなく。

ちょっとピアノを弾いてみて調律師さんに
多少の直しをしてもらう、
ぐらいならまぁ、予測してましたけど、
予想外にペダルがキーキー鳴る、とか
マイクの位置をちょっと訂正する、とか、
時計の秒針がカシャッという音が
入っちゃうから止めてもらう、とか、
風にあおられた楽器搬入口の外ドアが
軋んでる音が入っちゃってる、とか、
etc.etc.etc・・・

最初の曲から時間押しまくって
そもそもギリギリの時間なのに、
この上、テイクを何度も何度も
撮り直す時間なんてありません。

それも、ただの録音じゃなくて、
CDにするんですから、
そりゃ私たちの緊張感も半端ない。

一発撮りのライブレコーディングのつもりで、
頭も身体も手も足も指も目も耳も、
ありとあらゆる全身の集中力を
文字通り総動員してまいりました。

私、鬼滅の刃ってまだ見たことないんですが、
聞きかじったことのある

「全集中、水の呼吸!」

っていうセリフ、
きっとこういう状況のために存在するんだと
心の底から思いましたよ。うん。

ちょっと、表情が疲れてヨレってしてるけど、
それでもちゃんと、最後に
写真撮影までして、長過ぎる一日が
無事、終了!

カレイドスコープ本番写真3.jpg

人間、集中すると、
思った以上のことが出来るんですんねぇ。。

って、もちろん、
当日いっぱいいっぱい助けて下さった
プロデューサーさん、技師さんたち、
楽譜チェックに遠くから馳せ参じてくれた友人、
カメラマンさんにホールスタッフさん達の
ご活躍のおかげでしかないのですが。。
心の底からありがたかったです。
ありがとうございました!!

カレイドスコープ本番写真2.jpg

さて、そんな風に弾き切りはしたけれど、
この後もまだまだ試練は続くのです。笑


新CD『カレイドスコープ』は、
メールアドレス

info@ak-iam.com 

にて直接、ご購入のお申し込みを頂けましたら、
私たちのサインを付けて、
ご指定のご住所までご郵送(送料無料)
いたします!

是非皆さま応援してやってくださいませ♪
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2021年06月14日

イバラの万華鏡〜その1 極寒に堪える、編

6月23日発売のDuo A&K、新アルバム、
Kaleidoscope〜カレイドスコープ

カレイドスコープジャケット1.jpg

万華鏡という意味のタイトルなんですけどね、
その道のりは平坦でもなかったんですよ〜。

録音は2月でした。
もっともだいぶ夏が近づいた今となっては、
2月ってずいぶん昔に感じますが。。

カレイドスコープリハ写真1.jpg
(写真撮影時のみマスクを外しております)

こちらはホールリハーサル練習の様子。。

この日はなぜか、舞台上の暖房が
ほとんど入っていない・・・
っていうか、入ってたらしけど、
全然効果を発揮してくれず、
舞台上がとてつもなく寒かったんです。

ユ〇クロのヒート〇ックを2重に着て、
もっこもこのセーターを着てても
まだ寒かった。。

しかもズルいんですよ。
ホールのスタッフさんだけ足元に
ちゃっかり電気ストーブ置いちゃったり
してたんですって!
リハーサル終わってから後で知った事実。。。

「本番の日、もし必要でしたら、
この電気ストーブお貸ししますよ〜」

って・・・
それ、先に言ってよっっ!!💢

弾きにくいから寒いのに腕まくりして、
鼻水たらしつつ、
冷た〜い手でピアノを弾いた私達。

さて本番、その努力は実ったのでしょうか・・・


新CD『カレイドスコープ』は、
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2021年06月13日

千変万化の万華鏡〜新CDのお知らせっ!!

Duo A&K、セカンドCD
Kaleidoscope〜カレイドスコープ
のお知らせ♪】

カレイドスコープジャケット1.jpg

コロナ禍以来、Youtube動画に関するお知らせ
ばっかりになっちゃってますが、
ワタクシと姉は、
クラシックピアノデュオとして、
コンサート活動もしているんです、本来。

もっとも、憎っくきコロナのせいで、
コンサートも、
中止になったり延期になったり、
企画そのものを練り直しになったり・・・

色々踏んだり蹴ったりな目にあったのですが、
めげずに、Duo A&K、
新しい活動に向けて着々と準備しておりました♪


そしてついに、新譜情報のお知らせが
解禁になりましたっ♪

Duo A&K、セカンドアルバム
Kaleidoscope〜カレイドスコープ」が、
Grace Notes Recordeより、
来週6月23日(水)全国発売されます!!

ラフマニノフ、ドビュッシー、シューベルトの
連弾曲の王道中の王道をプログラミングしたCDで、
1枚のCDで色んな世界をお楽しみいただける、
という意味で「カレイドスコープ(万華鏡)」
というタイトルを付けました。

6月23日より、タワーレコードや山野楽器など、
全国の主要CDショップ、
及び、アマゾンなどのオンラインストアでも
お買い求めいただけます。

または、私たちのメールアドレス

info@ak-iam.com 

で直接、ご購入のお申し込みを頂けましたら、
私たちのサインを付けて、
ご指定のご住所までご郵送いたします!
送料無料です💕

インターネット配信、
及び、ハイレゾ仕様の配信も
7月中にスタートする予定ですので、
CDプレイヤーをお持ちでない方も、
全国の主要配信サイトからダウンロードして
お楽しみいただけます♪

皆さま、是非是非、お手に取って
Duo A&Kを応援してやってくださいませ♪


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2021年06月12日

年図れ×渦?!?!(誤変換も甚だしい「ネンズレバツウズ」笑)

【サタデーナイトデュオ No.46】

サタデーナイトデュオ No.46.jpg

本日は米米CLUBの「浪漫飛行」をお聴き頂きます。
懐かしいでしょ?(笑)

1990年に米米CLUB10枚目のシングルとして発売されました。
楽曲を制作していた当初から
「航空会社のCMオファーが来ないかなぁ」
という願望をこめて作ったら、
JALの沖縄旅行キャンペーンのCMイメージソングに
実際起用された、というのですからすごいですね。

まさに、念ずれば通ず、です。

私が米米CLUBを初めて見た(聞いた?)時、
ぎんぎらの衣装を着た人がわっさわっさ、
所狭しと歌い、踊り・・・
あれ?歌ってる人はどこにいるの〜?!

と思ったのを記憶しております(笑)

今考えると、もっと大所帯のグループだってあるし、
他のバンドの人たちだって結構、
ぎんぎらの衣装だって着てるんですけど。

印象として、派手だった、という記憶があったんだよなぁ、
と思ってましたら、
米米CLUBのコンサートは他のバンドと違って
「音楽を聴くためのコンサート」
というよりは
「エンターテイメントショーのメインが(たまたま)音楽」
というスタンスだったんだそうですね。

なるほど。

さ、そんなわけで。
バブル全盛時代の沖縄旅行・・・
バブリーで豪快でリッチ♪
な雰囲気をイメージしながら
浪漫飛行、お楽しみください♪

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2021年06月05日

星降る夜に占って

【サタデーナイトデュオ No.45】

サタデーナイトデュオNo.45.木星.jpg

なんだが昭和時代の少女マンガみたいな
記事タイトルになっちゃいましたが(笑)
本日お聴き頂くのは、グスターヴ・ホルスト作曲の
大管弦楽のための組曲「惑星」から
第4曲『木星(ジュピター)』です。

組曲「惑星」の中で『木星』は最も人気があり、
中でも今日お聴き頂く中間部、
Andante maestosoの旋律はとりわけ有名です。

このメロディはイギリスの愛国歌で、
イングランド国教会の聖歌にもなっています。

亡きダイアナ妃が好んだとかで、
チャールズ皇太子との結婚式、葬儀、
さらにはマーガレット・サッチャー元首相や、
つい先日もエディンバラ公フィリップ王配の
葬儀の際も演奏されたとか。

というわけで、本国イギリスでは当然
最も有名な曲の一つですが、
日本でも、本田美奈子さんのアルバムで歌われたり、
平原綾香さんのデビュー曲になったり、
様々なアレンジで有名ですね。

ホルストは「惑星」という題材の着想を
天文学ではなく占星術の方から得たんだそうですね。

古代バビロニアの天体観測で天の星々を神話と結びつけ、
徐々に星の位置から物事を読み解く、という
いわゆる現代のホロスコープに発展していった占星術では
地球が無いんですよね。

従って、ホルストの惑星組曲も、
太陽系の惑星の中の
第1曲 火星、
第2曲 金星、
第3曲 水星、
第4曲 木星、
第5曲 土星、
第6曲 冥王星、
大7曲  海王星,
の7曲の組曲なんだそうです。

なるほどねぇ。

もし『地球』という曲をホルストが作ってたら、
どんな曲だったんでしょうね。
絶対SF映画で使われてただろうにな…
惜しかったなぁ。(何が?笑)

さ、そんなわけで、
遠い宇宙に想いを馳せながら、お聴きください♪


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2021年05月29日

未知のオチ

【サタデーナイトデュオ No.44】

サタデーナイトデュオ 44.jpg
本日はSuperflyさんの「愛をこめて花束を」の
ピアノ連弾版をお聴き頂きます。

Superflyさんは2007年にメジャーデビューされ、
その翌年2008年に4枚目のシングルとして、
この曲を発売、同年のテレビドラマ「エジソンの母」で
主題歌に起用されました。

・・・といっても私はこのドラマの方は、
相も変わらず全然見たことが無く・・・汗

私がSuperflyさんの存在をそもそも知ったのは、
このさらに翌年ですね。
天海祐希さん主演のドラマ「BOSS」で
主題歌、そして挿入歌を歌っていらしたのを聞いた時でした。

主題歌の歌手を調べようなんて滅多にしない私が、
ロックミュージックは基本、苦手な私が
(BOSSの主題歌「Alright!!」はバリバリのロック。笑)
それでもわざわざ「この人誰?」と調べたんですから、
よほど越智志帆さんの声が気に入ったんだよなぁ。。
(って何を他人事のように・・・笑)

もちろん最初は「BOSS 主題歌」で検索したんですが、
いや、Youtubeってのは便利ですよね。
毎週自分もアップロードしてるくせにナンですが。笑

関連動画ってので、どんどん出てくる出てくる・・・
Superflyさんの色んな曲が次々聴けまして、
その中でもこの「愛をこめて花束を」という曲が
凄くきれいで気に入ってたんです。

そんなわけで、2017年、そして去年2020年の無観客だった
NHK紅白歌合戦で、越智さんがこの曲を歌ってくれた時は
とても嬉しかったんです。

そんなわけで、大好きな「愛をこめて花束を」、
連弾でまねっこしてみました。
どうぞお聴きくださいませ♪



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2021年05月22日

甘い逆転劇

【サタデーナイトデュオ No.43】
サタデーナイトデュオ 43.jpg

本日はラフマニノフ作曲、
ピアノとオーケストラによる
「パガニーニの主題による狂詩曲」(タイトル長・・)
より第18変奏のピアノ連弾版をお聴き頂きます。
18変奏、オンリーですよ。笑

「パガニーニの主題による変奏曲」というタイトルの曲は
ラフマニノフの他にリストやブラームスも書いていて、
イタリアの鬼才、
ヴァイオリニスト兼ギタリスト兼作曲家、
ニコロ・パガニーニが作品番号1番として世に送り出した
「24のカプリース」という超絶技巧の
ヴァイオリンの独奏曲集の中でも、
特に有名な終曲第24番を主題として扱っています。

もちろん、主題が主題ですから、
ピアノの方の変奏曲も超絶技巧のオンパレードに
ならざるを得ないわけで。
練習中に「コノヤロウ!」と
つぶやいたことのないピアニストはきっといないでしょ、
という曲です。
それがまた悔しいぐらいカッコいいんですが。

ラフマニノフのパガニーニ狂詩曲(通称パガバリ)は
ピアノ協奏曲形式で、全部で24の変奏があるのですが、
こちらも当然、コノヤロウ、でして(カッコいいけど)
あの有名なテーマの開始からバリバリと
コノヤロウぶりを発揮した変奏が17個続くんです。

それが第18変奏を前に突如として激しさがストップし、
あのテーマからはとても連想できない
ひたすら甘く優美なメロディーが流れ始めるんですよね。

私は最初にコンサートでこの曲を聴いたとき、
どうしてこういう流れになるのかサッパリつかめず、
私ったら知らぬ間に眠っちゃって、
楽しみにしていたはずのパガバリが終わって
違う曲になっちゃったのか・・・?
と本気で心配したんですが。
(次の変奏曲で元のテーマが戻ってきてホッとした。笑)

この変奏曲も、実はちゃんとメロディーラインが
パガニーニの主題の反行形、
つまり音符の上下の進行を模様化した時に
逆向きに音符が進んでいくように考えてあるんですよね。
(当たり前です)

でもねぇ、この壮大で美しい極みのような変奏は
一般人の脳みそではあのパガニーニの主題からは
想像さえしませんから、
初めて聴いたときの衝撃は忘れられません。

・・・という方は多分他にもいるらしく、
この第18変奏のみ、取り出した楽譜とか、
この大18変奏のみ、映画やCMで使用されることも
結構あるんですよね。

でもまさか連弾であると思ってなかったんですが、
私の友人が連弾版の楽譜を持っていて、
私たちのYoutube企画を知って
我々に寄付してくださったんです〜♪

というわけで、嬉しがって早速弾いてみました♪

ラフマニノフのパガバリ、第18変奏、
聴いて下さい♪


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2021年05月15日

色気ってそういう・・・

【サタデーナイトデュオ No.42】

本日は山口百恵さんの「プレイバック Part2」を
お聴き頂きます。

言わずと知れた、国民的大スターによる、
言わずと知れた、大ヒット曲、
ですよね。
だって私でも知ってるもん。
(基準が雑・・・汗)

1978年にリリースされた22枚目のシングルで、
阿木燿子さん、宇崎竜童さんご夫妻の作詞作曲、
デビューして5年、ご結婚引退まであと2年という
まさに山口百恵という歌手の絶頂期の曲なんですね。

♪緑の中を走り抜けてく真っ赤なポルシェ♪

という、色彩が鮮やかな出だしの歌詞から
かの有名な

♪馬鹿にしないでよ そっちのせいよ
ちょっと待って プレイバック プレイバック♪

とか、
歌詞も音楽の流れも、40年以上経った今でも、
とても強烈に印象に残る曲で、
正直言いますと、いったんメロディーが頭に浮かぶと
どうも頭の中でリフレインを繰り返してしまう、
いささか迷惑な・・・・あ、いやいや、だから!
大変”印象的”な歌だと思います。

それにしても

♪気分次第で 抱くだけ抱いて
女はいつも待ってるなんて
坊や 一体何を教わってきたの♪

って、いくら大人っぽい声とは言え、
19歳、20歳のお嬢さんに歌わせる歌かねぇ?
とつい思っちゃうんですが。
ちゃんとそれを歌いこなした百恵さんが、
単にすごかっただけなんだろうけど(笑)

この曲の出だしの歌詞も、
緑と赤の色彩の美しさが印象的ですし、
この方、「青い果実」とか「ホワイトラブ」とか
TVドラマ「赤いシリーズ」とか
ご自身の著書も「蒼い時」だし、
色にまつわるタイトルが多い方ですよね。

そうか、あの色気は
こういうところから来てるんだな、きっと。
(絶っっっ対、違います)

動画はこちら▶▶▶
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2021年05月08日

痴情の狭間で

【サタデーナイトデュオ No.41】


サタデーナイトデュオ41.マスカーニ間奏曲.png

本日はマスカーニ作曲のオペラ
カヴァレリア・ルスティカーナ」より
間奏曲」をお聴き頂きます。

まるで呪文のようなタイトルのオペラの、
無味乾燥もいいところなタイトルの曲ですが、
ただひたすら美しく、甘く、穏やかで
一種の祈りにも似た、素晴らしい曲なんですよ。

結婚式なんかでも演奏されたりする
人気のクラシック曲の一つですし、
せめてもうちょっと
色気のある題名つけてあげればいいのに・・・
なんて。。笑(余計なお世話です)

でもね、この曲。
この穏やかさ、美しさが「間奏」であること
にこのオペラのドラマ性が
現れているんですよねぇ(変な日本語)

カヴァレリア・ルスティカーナというのは
「田舎の騎士道」といった意味だそうです。

原作の主人公は男性のトゥリッドゥなんですが、
この物語が演劇化されたときに、
その恋人サントゥッツァが
クローズアップされました。
マスカーニのオペラはその
演劇版を基にしているため、
W主役状態になっています。

日本人からしたらタイトルのみならず、
登場人物の名前まで耳慣れず、
舌を噛みそうな気がしますが、
ま、そこは置いといて。笑

物語は初っ端から不穏な空気で始まります。

村の若者トゥリッドゥは、
自分が貧しさゆえに兵役に行っている間に
裕福なアルフィオと結婚してしまった
かつての婚約者ローラが忘れられず、
その寂しさを紛らすために
サントゥッツァという女性と恋人になりました。

ところが人妻であるにもかかわらず、
ローラの方もトゥリッドゥが
新恋人を作ったことに嫉妬しており、
トゥリッドゥを誘惑、
2人は不倫と浮気、という
W不義の逢瀬を重ねております。

・・・だめじゃん。

それに気づいたサントゥッツァ、
トゥリッドゥを訪ね、不在の彼の代わりに
彼のママにも事情を聞きますが
ママもしらばっくれております。

だめだめじゃん。

時は復活祭。
礼拝のため人々が集まる教会前。

サントゥッツァは
礼拝に参加するために現れたトゥリッドゥを
問い詰めますが、
トゥリッドゥは逆切れし、
追いすがるサントゥッツァを突き飛ばした上、
あろうことか丁度そこへ現れたローラと共に
教会へ入っていってしまいます。

ひっどい男〜。。

逆上したサントゥッツァの前に、
タイミング悪くローラの夫アルフィオが現れます。

「あなたの妻が私の恋人を奪った!」

・・・・ま、ここまでされちゃ、
言っちゃうよね、それ・・・・

という展開で始まる教会の礼拝。

・・・の礼拝中っぽく流れるのが、
この「間奏曲」なんです。

まさにドロドロ惨劇の「小休止」なわけです。

で、間奏曲、終わりました。

礼拝が終わり、皆が教会から出てきます。

トゥリッドゥとローラが
トゥリッドゥママの居酒屋に飲みに行きます。

あれ、旦那そこにいるのに、いいのか?

案の定その居酒屋に現れる旦那アルフィオ。

あ、やっぱり。。

充満しきった不穏な空気の中、
男二人はついに決闘することに。

だよねぇ。。
ラテンの男は血の気が多い。。

ここまでの展開で酷いこと以外何もしていない
酷い男トゥリッドゥは、ここで初めてママに
酔ったふりをして別れを告げ、
もしも僕が帰らないことがあったら
サントゥッツァの面倒を見てやっておくれ、
と優し気なことを言い、家を出ていきます。

都合のいいことばっかり言う男だね。

全てを察して絶望するママ。
そしてここで折よく現れるサントゥッツァ。

そこへ村人の悲鳴が・・・

「トゥリッドゥが殺された!!!」

で、終幕、と。。

最初から最後まで
ずっと不穏な空気が流れっぱなしの悲劇の中で
唯一、ホッとできる瞬間に、
あの無味乾燥で事務的なタイトルの曲が
流れると、何とも言えず本当に
ホッとするんですよね、不思議と。

さ、そんなわけで。
皆さんも、是非お疲れの時にでも、
癒しの極みのこの曲を是非お楽しみくださいませ♪


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2021年05月01日

三千年分の記憶はどこへ

【サタデーナイトデュオ No.40】

サタデーナイトデュオ40.ダイアモンド.png

本日は「ダイアモンド」です。
女性オンリーのガールズロックバンドとして
一世を風靡した「プリンセスプリンセス」の
代表曲の一つといって良いでしょうか。

プリンセスプリンセス、通称プリプリ、と
呼ばれていたと思いますが、
当時思春期真っただ中だったワタクシ、
「プリプリ」と口に出すのが
気恥ずかしいような気がして、
通称をなかなか言えなかった・・・なんて
かわいらしい時代も私にもあったのですよ、
なんてことを記憶しておりますが。笑

それよりも。

プリプリのダイアモンドといえば、
私にとっては中国史の曲なんですよ。

なんのこっちゃい?でしょ。笑

中国史ってね、世界史の中でも
苦手な人が多いらしいんですよね。
うちの姉も大嫌いだと言ってましたが。

黄河文明からの歴代中国の王国名を覚えるのに
替え歌がいっぱいあるんですよね。

もしもしかめよ〜♪バージョンとか、
アルプス一万尺〜♪バージョンとか。

私の学校には世界史の先生が2人いらして
隣のクラスを受け持けもっていた先生は
歴代王国名
「韻、周、春秋戦国〜(中略)
〜中華民国、中華人民共和国」
3秒で言える!
を自慢にしていらっしゃいまして、
その技を授業で披露されるんですね。
そうすると面白がって真似して生徒が覚えるとか。笑

で、うちのクラスの受け持ちの先生はというと、

私のお友達の世界史の先生仲間が、
プリンセスプリンセスの大ファンでしてね。
ダイアモンドの曲に合わせて
中国史の国名と重要事項を歌える
替え歌を作ったんですよ。
面白いので皆さんにもお知らせしますね

といって懐かしのわら半紙に印刷された、
ダイアモンドの替え歌を教えて下さったんですよね。

当時一生懸命覚えたんですけどね〜・・・
今回この曲を弾くにあたってぜひとも皆さんにも
お知らせしたかったんですけど、
さすがに、ん〜〜十年前の記憶だと
歌詞が飛んじゃってましてね。

でも悔しいので(何が?)わずかにでも
覚えてるところを対照表にしてみました!
(一体何の意地なんだ・・・?)

♪ダイアモンド歌詞♪      
中国史替え歌

冷たい泉に 素足を浸して
冷たい黄河に 農耕文明
見上げるスカイスクレイパー
彩陶黒陶(さいとうこくとう)文化
好きな服を着てるだけ 
仰韶(ヤンシャオ)龍山(ロンシャン)文化
悪いことしてないよ〜
最古の国造り〜

金のハンドルで 街を飛び回れ
***覚えてない・・・
楽しいことにくぎ付け
***
ブラウン管じゃ分からない
亀の甲羅や大きい骨に
景色が見たい〜
甲骨文字刻む〜

針が下りる瞬間の
西の川の向こうから
胸の鼓動焼き付けろ
周の国が攻めてきて
それは素敵なコレクション
周の国が出来たから
もっともっと並べたい
封建(ほうけん)制度の始まり)
眠たくっても嫌われても
王族でも功臣でも
年を取ってもやめられない
封土(ほうど)もらって諸侯になる〜

ダイアモンドだね〜 
*****
AH AH いくつかの場面
*****
AH AH うまく言えないけれど
*****
宝物だよ〜
*****

あの時感じた〜
春秋戦国〜
AH AH 予感は本物
AH AH いくつかの戦
AH 今私を動かしてる そんな気持ち〜
AH 漢が統一して 平和が戻る〜

・・・この曲を弾くと決めてから数日間、
うんうん頭をひねって思い出せたのが
これで精いっぱいでした。
うううう。肝心のサビの部分を含めて
思い出せない(***)部分が多すぎる・・・

先生のお友達のオリジナル歌詞ですから
うちの学校でも数クラスしか
この歌詞を目にしていませんし、
インターネットに乗るほど流行ったとも
とても思えないし(失礼!笑)
今となっては調べようがないんですよね。

ああ、なんであのプリント捨てちゃったんだろう〜〜泣

みなさんは是非オリジナル歌詞と共に
お楽しみくださいませ♪笑





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